足立 真一のTriton Blog

株式投資の実践、グローバルな視点での投資戦略。
銘柄選択は、成長株、中・小型株、新興市場株にバイアスを置く。

米連銀イエレン議長の側近の発言に注目・・・・東京市場では新成長分野が人気

2015-08-11 06:10:21 | 投資戦略
NY株は急反騰した。きっかけは連銀フィッシャー副議長がTV出演し、9月末の利上げに消極的な見解を示したこと、それに原油価格の反騰、ギリシャ、中国問題の落ち着きなども材料視された。
ウォーレン・バフェットがこれまでの記録破る大物買収を発表したことも相場を元気づけた。
イエーレン連銀議長の側近であるフィシャー副議長のタカ派的な発言は金融政策の方向性を読む上では影響力は大きい。インフレ目標2%の達成が短期的には意図通りに進んでいないことを取り上げた。
バフェットがプレシジョン・キャストパーツ(PCP)の買収を決断したが、彼のこれまでのM&Aの案件では最大になる。買収金額が4兆円を大きく超えることは確実で、これまでの記録は鉄道のバーリントン・ノーザンの4兆4500億円であった。
バフェットは高水準のキャシュー・フローを生み出す企業を傘下に収め、新しく入手する資金を株式投資の源泉にしてきた。抜群の運用成果を上げそれが、バークシア・ハザウェイの成長の秘密になってきた。今回の買収が成功すれば好循環のエンジンがさらに活発化する。
後継者の新運用者2人(ドッド・コームズとテッド・ウェシュラー)のアイディアを取り上げことに意味がある。バフェットの引退後もこれまで通りの成長路線を進むことを世間に知らしめた意味は大きい。バークシア・ハザウェイの将来の姿を明確にした。

昨日の東京市場ではソフト・バンクの人気の回復と訪日外国人のインバウンド関連、ヘルスケアなどが相場のリード役になった。
インバウンド関連が相場の方向性をにぎる位置にのし上がった。この業界は消費関連企業であり、市場での人気株の再発見でもある。
最近、本欄でも注目した任天堂(7974)と化粧品のコーセ(4922)が人気の座を獲得した。