足立 真一のTriton Blog

株式投資の実践、グローバルな視点での投資戦略。
銘柄選択は、成長株、中・小型株、新興市場株にバイアスを置く。

決算発表が個別株を動かす・・・目先の焦点

2015-08-01 07:39:27 | 投資戦略
7月相場も終わった。
今月はギリシャ問題、中国株の暴落という悪材料に直面し、相場は波乱したが月間では前月末とほぼ同じで終わった。
中国株については政府が株価対策に力点を置き相場の安定化に力をいれ、株安が景気に影響を与えることを懸念する。リーマンショック後の世界的な株安に対して、その余波を避けるために様々な対策を講じ乗り切ってきただけに、今回も政府が株安をこのまま放置することは考えられない。引き続き独自の対策を繰り広げていくだろう。

ウォール街は夏休みにはいる。
焦点は9月の連銀FOMCで政策転換が行われるかどうかをめぐって、市場ではさまざまな見方が出るが、決め手は景気指標で雇用改善のトレンドがこのまま続くかどうかが最大のカギである。
7月のS&P500の10業種のパフォーマンスのベスト3はヘルスケア、消費関連(景気敏感)、ITであった。いずれも好調な業績を発表した業種である。特にヘルスケアは老齢化と技術革新という時代の流れに乗り、今後も相場のけん引役を担っていくだろう。

東京市場でも決算発表がヤマ場にきた。
昨日は三越伊勢丹(3099)が好決算を発表した。訪日外人のインバウンド消費の恩恵を満喫しはじめた。期初には短期間に、ここまで業績に寄与するとはだれも予想はできなかった。同日の観光庁の発表では4~6月の外国人の消費需要が昨年比で+82.5%と急増した。これからも個別銘柄でサプライズ決算が出てくるだろう。
アステラス製薬(4503)が好決算と自社株買いを発表した。目先、ヘルスケア関連には米国と同じように好材料が出るだろう。