足立 真一のTriton Blog

株式投資の実践、グローバルな視点での投資戦略。
銘柄選択は、成長株、中・小型株、新興市場株にバイアスを置く。

世界の株価に落ち着きの兆し・・・・インバウンド関連の押し目買い

2015-08-14 05:24:38 | 投資戦略
NY株は落ち着いた。
中国の為替政策の突然の転換は世界の株価に大きな影響を与えたが、短期的な為替安の動きは修正されたと政府はみた。上海株が底入れたし、欧米の株価も落ち着いた。

それにしても「8月相場は荒れる」という季節性は今年も生きていた。米国の足元の雇用指数は着実な改善トレンドにはいっているし連銀FOMCのメンバーからは先行きさまざまなコメントが出てくるだろう。唯一人、沈黙を守るのはイエレン議長だけで最終的な決断にいたっていない証明である。いまから思えば数ヵ月前に、8月下旬の米連銀主催の世界中央銀行会合(米保養地ジャクソホールで開催)には欠席を出したのは、この時期が政策転換を決断すべきかどうかの第1回目のチャンスと読んだからだろう。
ギリシャ問題、一連の中国問題が起こらなければ、世界の中央銀行を自ら任じる米連銀は9月には初めての利上げに踏み切ったとみられる。
ただ向う1ヵ月間の世界の株価は米国の景気指標の動きをめぐって左右される動きが確実になった。

今週、バフェットが自分の投資歴では最大の買収案件プレシジョン・キャストパーツ(PCP)の買収を決断した。4兆円を超える超大型案件だが、彼は現在の相場の環境は大仕事を実行する好タイミングと選んだことに私は注目している。
また引退後のバークシア・ハザウィイの株式投資の司令塔をコームズとウィシュラーという40歳台と50歳台の2人の運用者に託すという意思表示を世間に問うた意味は極めて大きい。今回の案件は2人の銘柄選択から出たからだ。
バフェットは現在を長期投資のタイミングの時期とみた。

東京市場では中国株の下落の余波を受けた訪日外人のインバウンド関連の押し目を考えたい。
大物では化粧品のコーセ(4922)、小型株ではJALUX(8229)。JALUXは「ジャルックス」と読む。第2の日本空港ビルディング(9706)である。