足立 真一のTriton Blog

株式投資の実践、グローバルな視点での投資戦略。
銘柄選択は、成長株、中・小型株、新興市場株にバイアスを置く。

ジェネリック医薬品関連の重要度

2015-08-19 06:38:31 | 投資戦略
中国株が8月7日以来の大幅安になりNY株も下落した。
上海株指数は6.2%暴落。特に新しい悪材料が出たわけでないが当局の新しい株価対策の発動がなく、市場では失望感が出る。中国景気の先行き不安も台頭。
ウォール街では7月の連銀の議事録の発表に関心が向き、9月の政策転換の有無が相場の方向性に影響を与える。

昨日の東京市場では医薬品株に物色人気が高まる。米国でのゼネリック関連株への人気再燃が材料。関心事はバイオ関連の新薬とジェネリック関連のM&Aである。
日本でも政府は5年以内に医療機関の投薬の80%をジェゼネリック医薬品に移行する方針を打ち出しており、関連株の人気化が続いている。
ジェゼネリック関連企業の研究開発が活発化し、製品の種類が急ピッチで増加している。既存の医薬品企業の売上経常利益率は10%内外だが、ジェネリック関連企業の利益率は取扱い品目の拡大と、既存医薬品の増産で大きく改善が進み高収益企業になってきた。この点を市場は評価し、日医工(4541)、東和薬品(4553)沢井製薬(4555)の人気が続く。各社ともジェネリック医薬品の種類を拡大するとともに、今後はがん関連領域への積極的な進出をはじめた。いわゆるバイオシミラー分野だが、大きな収益源が出てくる。昨今の関連株が材料として織り込みはじめた。
やがて東京市場でもこの分野での再編成(M&A)が出てくるだろう。ジェネリック医薬品株はヘルスケア関連での銘柄選択の重要な柱になってきた。