足立 真一のTriton Blog

株式投資の実践、グローバルな視点での投資戦略。
銘柄選択は、成長株、中・小型株、新興市場株にバイアスを置く。

石油、金が急騰・・・エジプト問題が複雑に

2011-01-29 08:41:27 | 株式

NY株は8週間連謄で止まりそうだ。エジプトでの動乱が拡大しており、政府の夜間外出禁止令も効果なし。

世界の株価は軒並み下落しエジプト株は10%暴落した。反面、金、石油が急騰し、石油は2009年以来の上昇である。

懸念され始めたのはスエズ運河の通航である。石油の供給への懸念が出ている。また政情不安が食糧インフレの懸念に拍車をかける。エジプトでの食糧品価格はこれまで+17%と激しかった。この点にも国民の不満が爆発した。ちなみに中国+9.6%、インド+18%、新興国での政情不安は民衆の日々の生活のなかに潜む。短時間に簡単に解決できる問題ではない。

ドル、円、スイス・フランが安全資産への逃避で上昇した。

ウォール街では連日、好決算が発表されているが、新興諸国の好景気の影響を政治不安が打ち消すという、われわれには複雑な構図になってきた。

不安のバロメーターであるVIX(恐怖)指数が16.1520.04と急謄した。

資源インフレ問題がテーマとして続く。