足立 真一のTriton Blog

株式投資の実践、グローバルな視点での投資戦略。
銘柄選択は、成長株、中・小型株、新興市場株にバイアスを置く。

「1月高→年間高」”の経験則

2011-01-22 08:52:18 | 株式

東京市場の調整局面に対して欧米の株価は新しい局面にはいろうとしている感じだ。

NYダウ平均は好決算を背景に8週間の連騰である。相場の原動力は大型株に戻ってきた。昨日は大型株のGE7%も上昇した。第4四半期の利益が+51%になったのを好感した。2008年の金融危機のときは金融面での不安が言われたが、ここへきて米国のシンボルとして完全に復活した。昨日はこのほかエクソンやシェブロンなど大型石油株が買われた。

話題はフェースブックである。2004年に誕生した若いネット企業であるが、15億ドル(1200億円)の資金調達が決まった。10億ドルを海外で調達するほか、ゴールドマンが5億ドルを引き受けた。グーグルを追いかける新興勢力の成長の拍車に市場が手をさしのべる。米国の企業の活力を生むシステムがうまく機能している好例である。

いまひとつ昨日の注目点はヨーロッパ株の好調である。ドイツ、フランスを先頭に上昇しユーロ高になった。背景には企業の信用力を評価するCDSの価格が下落し、ユーロ圏の不安が後退してきている。ことしの世界の不安材料のひとつであっただけに歓迎される材料である。

ウォール街でいわれる「年の始まりが強ければ1月は高い」、「1月が高いとその年の相場が上がる」という経験則の実現に向けて相場が展開している。