足立 真一のTriton Blog

株式投資の実践、グローバルな視点での投資戦略。
銘柄選択は、成長株、中・小型株、新興市場株にバイアスを置く。

米で決算発表が始まる・・・アルコアはサブライズ

2011-01-11 07:48:32 | 株式

ウォール街では昨年第4四半期の決算発表が始まった。

皮切りは恒例どおりアルコア(AA)だ。事前の予想の1株利益18セントに対して実績は21セントとサプライズ決算であった。この会社が注目されるのは製品の需要が多分野にまたがり、その業績が景気をみるバロメーターでもあるからだ。

売上が増加し、利益も大幅な伸び。これまでの米産業界は合理化や減産で利益を上げるというのが常識であったが、アルコアの決算は企業が拡大均衡のトレンドにはいったことを示す。海外ではインド、ベトナムでの売上の増加が顕著であった。

今後の決算発表をみる上では明るい材料である。

今月下旬から東京市場でも第3四半期の決算発表がはじまるが、ウォール街の動きのあとを追いかけるかどうかが焦点である。

昨日のNYダウが一時は大幅安であったが、引けにかけて戻した。下値には出遅れの買い物がはいる。ただ依然として気になる材料はユーロ圏での金融不安が時にふれ頭をもたげることである。昨年来の世界の株価の圧迫要因は解決されていない。昨日はポルトガルが悪役でヨーロッパや新興市場の株価が軟調であった。

東京市場でも気になる材料である。