足立 真一のTriton Blog

株式投資の実践、グローバルな視点での投資戦略。
銘柄選択は、成長株、中・小型株、新興市場株にバイアスを置く。

第2次の金融危機の震源地の懸念・・・日本国債の格下げ

2011-01-28 07:54:06 | 株式

円相場が下落した。S&P社の日本国債の格下げである。中国、台湾並みになった。今回は落ちついていられない感じがする。

海外のメデイアは「デフレと国内の政治の混乱で、これまで首尾一貫した改善策がまつたくみられない」と、日本の現状を放置すれば第2の金融危機が日本発で起こる懸念を持つ向きも出てきた。

本日の日経新聞に載った菅首相の「そういうことには疎いので・・・」というコメントにはあきれた。米国は未曾有の金融危機は自らの力で切り抜けた。ブシュ政権をポールソン前財務長官、バーナンキ連銀議長が支えた。

日本は今度ばかりは本気になって政治界、経済界が問題に直視して解決の道筋を付けなければならない。このまま放置すれば年金の手取りが半分になるということも避けられない。

幸い世界経済の回復のおかげで足元の状況は大きく好転してきている。

穀物危機がいわれている。石油と同じように世界的に食糧品の需給をめぐって緊張が高まる。丸紅(8002)に注目したい。穀物の輸入という視点でみると丸紅はシェアが20%と商社ではトップである。これまでは成長分野ではないので商社はあまり力を入れてこなかったが、丸紅は地道にこの分野に力をいれてきた。最近はアジア、中東、北アフリカ、欧州などで3国間取引に力をいれ実績を上げている。

世界最大の農産物の消費国である中国、供給地域のブラジル、アルゼンチン、フランスで現地企業との提携を積極的に進めてきた。たとえば中国では大豆の取引では15%のシェアをもつ。

 最近は商社株のなかでは株価の上昇率が目立つ。