昨日のウォール街での話題の一つは大型2社のIPO(新規公開)である。日本でも知名度の高いインターネットでの調査会社ニールセンとインターネットのコンテンツ企業のデマンド・メデァイだ。
ニールセンの株価は+10%になった。市場からの調達金額は19億ドルと昨年11月のGMの公開以来の大型公開であった。
注目されたのはディマンド・メディアでIPO価格に対して+40%をつけた。1億5100万ドルの資金調達で2004年のグーグル以来のネット企業による大型。
しばらく途絶えていたインターネット企業の公開で、ことしは再びこの種のハイテク企業の公開が期待されている。
1月は世界で88社の新規公開がある。公開ブームの幕開けを告げる新年のスタートであるが、株価の先行きへの期待感が根付いてきたのと、米国発の新しい技術革新の波が起こる前兆と見る向きもある。特に2003年に創業した未公開のフェイスブックに4兆ドル(3兆3000億円)の価値がつき、来年の公開が予想されている。第2のグーグルの誕生という人気が高まっているが、インターネットの世界にWeb2.0を超えるイノベーションが起こる可能性が出てきた。金融危機をはねのけて飛躍の兆しが米国にみられる。日本このチャンスに乗れるか?光は見えてきた。
昨日のウォール街ではダウ平均が一時は1万2000ドル台に乗せたが、それよりもS&P500の1300台乗せに注目が集まる。2008年8月に1311という水準があったが、リーマンショック直前(2008年9月)の高値である。この水準を抜けば金融危機の終焉を意味するからだ。