この欄でしばしば紹介する偉大な投資家であるビル・ミラー(レッグ・メイソンの運用者)は「私はPER(株価収益率)の高い株も低い株も保有している。たとえばシティー(PER=12倍)にもグーグル(同47倍)にも投資していている。それは企業が将来、生み出す価値を現在に当てはめて銘柄の評価をするからである」と語っている。
成長率の高い株は当然、高いPERを払うべきであるという。別に新しい考え方ではないが、昨今のようにPERが主流になってきている東京市場では大いに考えなければならない点である。
特に彼がウォーレン・バフェットのいう「ハイテク株の将来は予想できないので投資しない」とい見方には反論する。
ハイテク商品には顧客が一度、その製品に馴染めば、次もその製品を買いたいというロックイン効果がある。したがってコカコーラと同じ理屈であるという。コカコーラに大量投資しているバフェットの考えることと同じであるある。いったんシエアーをとるとそれ継続する性格がある。
これはサンタフェィ・インスティテュートのブライアン・アーサーの理論である。
東京市場も2003年に底をいれてから上昇相場5年目に入った。テーマよりも個々の銘柄の投資価値に注目して銘柄を選択する時期にきてる。
任天堂(7974)の調整も終幕にきた。その関連株として以前に注目したメガチップス(6875)に再度、注目。任天堂への依存率は売上げの85%である。
2007年3月期はミツミ電機と同じように大幅なものになるだろう。