金相場が強い。
昨日は$5.10高の$663で引けた。昨年5月に$722と1980年1月以来の高値をつけて以来、6月には$566まで急落した。それに刺激されたように株式市場に資金がシフトしNYダウ平均は現在まで一本調子の上昇トレンドをたどってきた。
金相場は株価の上昇を横目でみながら$550~$650のボックス圏で推移してきたが、今週にはいって上値の抵抗線であった$650の高値を抜いた。昨日の$663は昨年8月以来の高値である。
ウォール街の専門家は「向こう数週間のうちに$700台を越える。世界的な景気の好調と、ドル安懸念が支えになる」という。特に今週はIMFが保有する金の売却予定を発表した。本来なら相場にはマイナス材料のはずであるが、金相場は全く反応せず逆に上昇したのをみて、投資家の間では先行きに強気筋がふえてきている。
ニュースレターのデニス・ガートマン(ガートマン・レターを発行)は「上値の抵抗線を破ったので買いポジションを積み増した。石油や株式に対してもロング・ポジションを高めた」と発表。
われわれも今週はかねての注目株であるアサヒブリテック(5855)に加えて、松田産業(7456)をポートフォリオに加えた。貴金属のリサイクル関連である。
金相場と同じように銀も上昇している。