相場の方向性が定まらない理由には、さまざまな理由がある。
まず10月には4月の信用取引きの高値期日が来ることである。信用残は減少しているがオンライン取引を利用する投資家はいままで余分の担保を差し入れてきて、反対売買をする時期を引き延ばしてきたのではないか?対面営業の時代とはことなった現象である。
一方、外人投資家の慎重姿勢はNY株の先行き不透明感が大きな理由であるが、日本株にも、次のような固有の問題を指摘する。
① 個人投資家は信用期日だけではなく昨年夏以来の強気相場の調整を経験させられている。普通のサイクルより時間が長引く。
② ライブドア、村上ファンド、楽天のTBSの買占などに政府の圧力がはいり、規制緩和を上げた小泉政権の考えに逆行する現象がでた
③ これまではマクロ面でもベストのシナリオが続出したがその反動が出るーこのような見方は最近、来日した外人投資家の口から出た話である。中、長期的には日本株には魅力を感じるが、目先は慎重にならざるを得ない。
この外人投資家の見方は国内にいて相場の渦中にいると、ときとして見落としがちな視点である。
10月相場の戦略を立てる上でも参考にしたいことである。