足立 真一のTriton Blog

株式投資の実践、グローバルな視点での投資戦略。
銘柄選択は、成長株、中・小型株、新興市場株にバイアスを置く。

米投資信託の決算月

2006-09-11 18:54:38 | 株式

この原稿を書いているときのシカゴのグローベックス市場のNY株の先物が大幅に下がっている。先週はトレーダーや機関投資家が夏休み明けで机に戻ってきたが相場に勢いがなく、週末になってやっと上昇した。「魔の9月」といわれるが、本日は5年前の同時テロ事件の起こった日である。投資家のだれもが脳裏に当時のことがよみがえる。

それに今年は4年ごとの大統領選挙サイクルの最悪の年であり、その9月でもある。

過去の相場の経験則を丹念に統計化してデータを機関投資家にサービスをするネッド・ディビスは「中間選挙の年の9月は最悪というのはだれでも知っており、あまりにも有名になった。それがかえって下値リスクを軽減する役目をはたしている」(本日の米バロンズ誌)と語っている。彼は開発したデータをもとにして自らも資産運用のビジネスを行う。

今月は第3四半期の決算月であり、投資信託の1年間の決算月でもある。運用者はこれまでパフォーマンスのよくなかった銘柄の大掃除をする。それがこれから始まりそうである。

日米とも相場の方向性はなかなか決まらない。