足立 真一のTriton Blog

株式投資の実践、グローバルな視点での投資戦略。
銘柄選択は、成長株、中・小型株、新興市場株にバイアスを置く。

NY株の動向が今週の焦点

2006-09-17 17:00:39 | 株式

今週の相場の焦点は20日(水)の米連銀FOMCである。これまで17回の利上げを行ってきたが、8月の会合では見送った。

それでも2004年のFFレート1%が5.25%になった。2002年秋に底入れしたNY株が足掛け5年におよぶ上昇を続け、2000年1月の高値近辺まで、今年のの5月には上昇した。現在の相場が方向感を失っているのは、金利の上昇の原因の一つであったインフレ懸念と、金利の先行きがどうなるか、そして景気にどのような影響をもたらすのかが明確でないからである。

20日のFOMCでは利上げが見送られる公算が強い。先週末の金利先物市場では90%の確率で据え置きという数字が出ている。

金曜日に発表になったCPI(消費者物価指数)が落ち着いていたのと、最近の住宅市場の軟化を示す指標が相次いで出ているからである。

この筋書き通りになった場合、NY株はどう動くのか?

先週の上昇基調を維持して2000年1月のダウ平均11,722ドル(金曜日・11,560ドル)を超えるかどうか?

そして新値を超えたあと、一部のアナリストが予想するように上昇相場の天井を形成するのかどうか?

東京市場は昨年後半と異なり相場の自主性を失っているだけに、NY株の動きに大きく左右される。

ウォール街の目先のいまひとつの材料は、第3四半期の決算の見直しの時期を迎えることである。今週はこのような大きな材料をはらんでいる。