足立 真一のTriton Blog

株式投資の実践、グローバルな視点での投資戦略。
銘柄選択は、成長株、中・小型株、新興市場株にバイアスを置く。

VIXの低下の次に来るもの

2005-06-22 16:41:20 | 株式
日米とも相場の変動率の低さが目立つ。6月21日付の日経新聞に「日経平均予想変動率・2ヵ月半ぶり低水準」として、日経平均のオプションの「ヒストリカル・ボラティリティー」(HV)が20日に10.6%に低下したと報じた。4月8日以来、約2ヵ月半ぶりの低水準になった。過去20日間の日経平均の変動率から算出したものだ。相場の上下への硬直性を現している。
「どうもやりにくい相場だ」という声をよく聞く。損失を出したわけではなく、ゲーム感覚で売買をしている向きには確かにそうだ。
このような現象は日本だけではない。
ウォール街でも「NY株のVIXの低さ」がいわれる。昨日は11.08%になり、實に9年ぶりの低水準になった。変動率にのるトレーダーやヘッジファンド泣かせの相場である。9年前の1996年は米国株が大相場を出すスタート台。
ウォール街では先行きに見方が分かれているが、超強気は少ない。慎重論の方が多い。
そんな中で私がもっとも注目するレッグメイソン・キャピタル・マネジメントは「株価の予測は厳密な科学とはいえないが、今年の年末はS&Pが1300~1325(現時点から+7.1~+9.2%)、来年末は1425~1450(同+15~+19%)」という。この会社は20世紀が生んだ偉大な3人の投資家の一人であるビル・ミラーが率いる。少数意見ではある。
理由として「連銀の利上げが終わり、景気の中期循環が終わり、ボトム・アップ方式による企業業績の予測、そして相場の離陸というモメンタム」と、強気の理由をコメントしている。

今週のトリトンスクエア通信で書いた「新興市場への人気の回帰の兆し」が、本日も昨日より強くなった。
夏相場に向かって始動を始めたのか。1年に1~2回のチャンス。

(お断り)本日の「トリトンスクエア通信」の「IPOスナップショット」でアイケイコーポレーション(3377・JQ)を取り上げましたが、理論株価の計算が脱落しておりました。追って追信を出す予定です。