ちゃ～す

　昼飯を食っていると、同僚が、先日から始まった産業カウンセラー講習を受講しているんだと言った。しかもハローワークの相談員さんがたくさん受講していると聞かされた。どうして受ける気持ちになったのか、と尋ねると、今の仕事を継続するためには、雇用条件にカウンセラーの資格が必要になったからだと言う、つまり生活をするための仕事を得るために必要になったから・・と言った。弁当を食べながら、なぜか自分は、動機とする出発地点が、ヘンだと感じさせられた。受講動機が、クライエントに向かう方向ではなく、自分の生活方向に向かっていると考える動機がちょっとおかしいと思った次第・・・
　職場を出ての帰り道、いい香りがしてきた。歩きながら、フト足元を見ると金網のフェンスの間からフリージアが咲いていた。ふくよかな香りが辺り一面に漂って、その真中を歩いて帰る。

　電車を降り、駅から自転車に乗っての帰宅途中、ユニフォームが土に汚れた中学生、5人とすれ違った。野球部の子ども達である。練習に疲れたような歩きで帰っていたが、それでも私とすれ違いざまに、5人がいっせいに、元気良く、チャ～スと大きな声を出して夕方の挨拶をしてくれた。その声の新鮮で清潔な空気が漂う、その真中を自転車で帰る。西を見れば夕日が赤く空を染め上げている、明日も晴れだと記している。