年金受給者の日々へ 悪戦苦闘の記録から

自分のXデーに向かってまっすぐに走る日々
   年金受給前の悪戦苦闘の日々より

柿が色づく季節

2013-10-31 20:36:07 | Weblog
 あっというまに10月が終わり11月に入る。今年もあとわずか2ヶ月を残すのみ。今年は最悪の年になってしまったなぁ・・とベッドにいる妻に話しかけると、妻は、いいこともあった年よ・・と返された。そうかそうか、今回の100対0の事故はどうしようもなく、まだまだ心も身体も癒えないが、3男といい4男といい、また長男ちも次男ちも良いことが続いているので、良いとしないと・・と自分で自分を慰めている。しかし、今夕部屋に置いてあった、県中病院から松リハの病室まで持ってきていた千羽鶴二つは、邪魔だから家に持って帰ってよ、という。特に加害者から送られてきた千羽鶴は、思い出すから見たくないと云う。

 妻の事故に遭った右足足首が少し動くようになった。しかし私も右足が左足に比べて力が入らないことが続いておる。筋肉が落ちているのだ。これじゃアカン、と洗濯物やらコーヒーやら果物を籠に入れ、自転車で病院へ行くことにした。車であれば7分ほどの距離である。思い返せば近頃散歩もしていない。鍛えにゃならん、と汗をかきかき25分間ペダルを踏むことにした。近道をしながら行くとキーウィもたくさん生っている果樹園を見つけた。柿も色づきキーウィも実る季節到来。

歩く

2013-10-30 00:00:00 | Weblog
 夕方帰り道の自宅近くを車で通っていると、ふと思い出した。嫌がる私を夜暗くなってから散歩に連れ出してくれた妻とこの小道を歩いたなぁ・・と。

 中学校の同級会の幹事さんと打合せ。私は事務方のお手伝い役、集合写真と会計報告を送る準備である。
 まぁなんとジイさんバァさんに変身したことか。
「朝晩急に寒くなりました。先日は中学38年卒業生の同級会『さんぱち会』にご出席いただきまして、誠にありがとうございました。先日の会には、卒業以来何十年か振りにお会いした方や、ご遠方から数十年ぶりにご出席いただいた方など55名ものたくさんの方々にお集まりいただきまして、楽しく盛大に賑やかに旧交を温めることが出来ましたこと、幹事として大変うれしく思っております。年を重ねるごとに人恋しくなるといいますか、同級生にお会いすると、私もまた、皆さんに負けずに頑張ろう、などと思うことのできた同級会であったと思います。
 当日の集合写真が出来ましたので会計報告とともにお送りいたします。アルバムに追加して頂ければ幸いです。これからまだまだ寒くなります。お風邪などひかぬよう、お元気でお過ごしください。また次の同級会で元気にお会いできますことを楽しみにしております。ありがとうございました。                                     
                 25年10月30日                      
                   代表幹事 -----
                   会計幹事 ーーーーー    」と、書いてみた。

 打合せを済ませて松リハへ行く前に母親をお風呂に連れて行く。明日は近くの病院へ行く日である。病院へ行く前日は必ずお風呂に行くことにしているので、今日は古川温泉・湯楽へ。長湯の母親が湯上り後は気持ちよさそうな顔をしておる。次は1日のリハが終わっている4時過ぎに松リハへ。言語療法を終了し、理学療法と作業療法を集中的にやっている妻が、毎日朝の9時から、途中昼食をはさみ4時前まで身体を動かしている。寝転んでいた時間が長かった分足腰の筋肉が衰えていてリハビリで筋肉痛になっているようだ。膝が痛いとか腰が痛いとか言っている。今日はリハ室1週50メートルくらいの所を歩いて2回まわったので横になりたい・・と愚痴っておった。PTさんから、ほとんど自分で歩いていますよ、と言われたけれど・・大変疲れた・・と。

寒い朝

2013-10-29 21:20:07 | Weblog
 足が冷えるとなかなか眠れないのは昔から。でも20歳台の時はどんなに寒くとも足が熱くなって布団に入っても足だけ外に出していたことを思えば自分の身体も変わって来ておると実感。

 今朝方職場への出勤時、守衛さんに、寒くなりましたね、と挨拶すると彼は、私の家はコタツを出しましたよ、と笑いながら話しかけてきた。

 就職困難者として、60歳以上の高齢者、身体障害者、知的障害者、精神障害者、母子家庭の母等、中国残留邦人永住帰国者、北朝鮮帰国被害者等があり、それらには助成金支給の制度がある。企業側の雇用を促すものである。でもこの夏からは生活保護受給者にも早期自立のために就職活動を活発に行い就職をしろよ、とばかり月5千円の支給上乗せ制度がある。前者の就職困難者はヤル気マンマンの人にお会いしていた反面、後者の方々においては、ハローワークの現場でちょくちょく目にしていたのは生活保護受給者のなんちゃって就活があり、かつて私も生保受給者の就活に相手のオドオドした眼を感じながら判を押した人も何人かいた。実際ヤル気があるのかどうかわからないままに。他にも若者自立支援とか、とにかくサポート側の仕組みつくりが増えている。支援制度が増えるたびごと思うことは、それに携わる方々の仕事がおぜん立てされ確保できるってこと。就職困難者のサポートは必要である。それと同列において尻を叩くがごとく生保受給者、引きこもりの人に対して社会に参加しろ、人並みに働こう、人は働けなければならない、とたたみ掛けているように映る。また、自分が関わっていることに自殺予防対策事業もある。これらすべて厚生労働省の枠内で進められる。社会が変化する過程で起こった事象に対して傷口に塗る軟膏的な対策でなく、もっと根本的な問題に焦点を中てて対策を講じないともっともっと問題が複雑解決不能に陥るのではないか、などと思ってしまう。
 自立する、生きるってことは個人の問題。これに周りのおぜん立てをしなければならないことに違和感を覚えることが多い。おぜん立てをする仕事の方が優先されてるみたいで・・、生き切る力を削いでいるみたいで・・、だんだん人々が弱体化しているようで。
 やっぱり私も弱体化しておる。寒いので今夜からコタツを出そうと思う。肉体が精神を制御しておる。

友人からの電話

2013-10-28 20:59:26 | Weblog
 先日開かれた同級会の写真が出来上がった。それを送らなければならない。ついでに会計報告をするからまとめてくれ、ついでに送り先の宛名シールをプリントしてよ・・などと電話があった。晩ごはんの豆パンをモグモグと食べていたので、それを察知した友人は、一人飯か・・淋っしいな・・と同情してくれる。だから私もついつい、お前さんところも奥さんを大切にせにゃあ駄目よ、と話すと、友人からは以前はそのようなことを聞いたたことがないのに、年々家内の有難味がわかるよ・・と応えた。

 今日は先月24日まで入院していた県中病院へ術後経過診察のために朝一でお出かけ。妻と4か月ぶりのドライブである。行先は整形外科と形成外科の2か所。まずは大腿骨の執刀医のIさんに1か月ぶりに会う。前から感じていた若くてコミュニケーション能力の低いIさんは、白衣姿は医師であろうが、どうも学校では勉強しかしなかった感じのする人。でも、Iさんから引き出した(患者側の私が)評価は、順調にいってますってこと。どうもIさんは患部にのみ埋没してしまい、どうすればさらによくなるだろうかの、考えがあまりないみたい。つまり
、人体は診るが人を見ていないような国家資格だけを持った医師とみる。次の形成のNさんは、細菌黴菌にやたら文句を言う中年の医師。でも懸命に患者にどうすればよいかを伝えることにおいては、うまいとみた。予約時間通りに診察も済んで、11階へ行きお世話になった看護師さんに会う。みなさん妻を覚えてくれており、励ましを受ける。感謝。今日は医師と患者、看護師と患者の信頼関係について大いに考えさせられた。治すのは本人でありそのサポートが医療ではないのか、と考える時、医師や看護師のコミュニケーション能力の低い人は人と接する仕事には向かない、むしろ研究医に回るべきだろうと思った。

大相撲巡業

2013-10-27 20:56:43 | Weblog
 3男夫婦に招かれてお嫁さんのご両親共々大相撲の見物。
   
 力士をまじかに見るのは何年振りだろう。
   
地方巡業だから力士もお披露目感覚になるのだろう。相撲の内容は別にして相撲甚句やふれ太鼓、土俵入りもあり、それなりに楽しめた。
   
横綱白鵬、日馬富士の土俵入りは、確かに厳かなものであった。
       
 最後の弓取り式まで見物。
   
 相撲は神事につき、日本文化を理解するのに相撲も理解する必要があるのだろう。

いろんな獅子

2013-10-26 00:00:00 | Weblog
 私が家庭を持ちそして子供たちが生まれ、どのように育ててゆくかを考えたとき、よく聞くことに健康であってほしいとか、優しい性格になって欲しいとか、運動ができる子であってほしいとか、はたまた世に出る子であって欲しいとか、妻も自分もそのようなことを話し合ったことはまったくない。ただただ、人並みに育って行けるんだろうか?ということだけが心配であった、と覚えている。就学の年齢になり、やがて中学高校に上がり大学を考える時、何気なく4人の子供たちが日本全国に居れば、自分たち夫婦は、北に南に遊びに行くことができるんやないか・・・などと冗談にも話していたことははっきりと覚えている。そして、南に住んでいる子供の地方の台風の状況をやがて東に進む天候を東の方向に住む子供に伝えることになれば愉快だろうと・・そして今、それが現実となった。27号台風で、こちらが雨が強い時間帯、4男に聞けば、もう雨も上がってもうすぐ晴れ間が見えるよ・・と言うではないか。と、同時に埼玉の長男に聞くと雨が降っていると、札幌の次男に聞くと同じく雨模様であるとか、寒くなって来たとか・・。
 南の宮崎に住んでいる4男が、お祭りの獅子舞の写真を送ってきた。本人もこちらで獅子を舞っていた経験もあり懐かしかったんだろう。宮崎の獅子を見物して随分と異なっていることに驚いておった。
 ところで疫病退治・悪魔祓いの幸福を招く獅子は、埼玉や札幌にもあるんだろうか、そしてどのように舞うのだろう・・

 今夜は3男夫婦がうちにお泊りに来ることになっている。何ヶ月ぶりになるんだろう、我が家でおしゃべりしながらご飯を食べることができるっていうのは。楽しみである。

日常生活の範囲

2013-10-25 00:00:00 | Weblog
 雨が降っても風が吹いてもカンカン照りであっても曇り空であっても昏くなっても同じように毎日病室に通っている。ふと我に返り、こんなにもいつも病人に付き添っている家族がいるのだろうか、と疑問に思っていた。ここまでしていいんだろうか・・と。でも松リハに通う毎日で、いつも毎日顔を合わせる人が私だけではなく、他にもいることがわかる。ただ、私の場合は、普通の会話ができる状態であるけれど、よく見かけるお見舞いの光景に、話してかけても返事が返ってこない患者さん、たぶん高齢の父親、あるいは母親が身体を動かすことができない状態でベッドに居り、そばで見守る家族の人、たぶん息子さん、あるいは娘さん、あるいは、たぶん息子さんのお嫁さんが付き添っているのをよく見かける。これが普通の家族であろうと思う。

 今日の相談した刑余者も、母親が近く手術をしなければならなくなった、小学生の弟がいるので早くここを出て弟の面倒を見なければならない、父親は早くに亡くなっているので自分がしっかり働いて母親と弟の面倒を見て上げたい・・・などと話してくれた。家族があることの大切さを改めて感じさせてもらった。家族が日常生活のど真ん中にある。
 台風による雨がきついが風が強くないのでありがたい。

一つ見っけ

2013-10-24 19:57:18 | Weblog
 トネリコの花は珍しい。
 今日は台風27号の影響で朝から雨が降ったり止んだり。夕方からはさらに強い雨が降ってきた。前回台風の伊豆大島の災害のようなことが起きなければよいが・・

 ザクロの木の向こうに柿の木がある。今から12年前に記念として植えた柿の木である。前職を辞した時、喪失感に陥った。それで桃栗3年柿8年といわれるように、8年後実をつけるころには、自分にも何かしら落ち着いてきて、何かしら実るのではないか・・などと考えて植えたものだ。その木も数年前から柿の実が数個生っていた。昨年は確か5~6個黄色の実をつけていたと思う。夏場にはいつもたくさん実がなっていたが、風が吹いた時に大量に青い実が落ちるのが例年のパターであった。肥料が少ないとか育て方が悪いのだろうが、収穫頃には少なくても甘くておいしい柿が数個生っていた。でも今年は全く実がないと思っていた。今夏の異常気象によるものだろうか、それともわが身に降りかかるツキのなさであろうか・・・

 でも昨日柿の木をよく見ていると、葉っぱに隠れて1個だけ黄色く色づいた柿を見つけた。まだまだツキは落ちてないのかもしれない。でも採って食べる気がしない。

 今日の自分の病院は泌尿器科。前立腺のお薬をもらうこと。待合の時間、読売新聞「編集手帳」を読む。若山牧水:「けふもまたこころの鉦をうち鳴らしうち鳴らしつつあくがれて行く」の歌の中で強く止った箇所あり、それは「あくがれ」。
引用;『あくがれ』の語源は、『在所』を『離る』、つまり、魂が今在るところを何かに誘われ離れ去って行くという意味で、そこから『思いこがれる』という今日の言葉が生れたのだそうです。牧水は『あくがれ』の歌人だと、牧水は、自分のあくがれを満たそうとし、それに妥協することがなかった、そして、あくがれ(夢、希望、憧憬)が強いほど、寂しさや悲しさが残ると。
 妻の病室が替わる。理学療法、作業療法の時間を増やすべく回復期の部屋に入る。今までと違って、周りの患者さんの動きが早い。

なんくるカード

2013-10-23 20:21:51 | Weblog
  先日Yさんが妻の病室にお見舞いに来ていただき、置いてもらったのは「なんくるカード」である。私は知らなかったけれど、沖縄の言葉で、まっとうにやってればなんとかなるさぁ、と言う意味だとか。箱を開けてみた。するといろんな意味の言葉が書かれている。妻に聞くと1枚1枚読んでいるとか。それで自分の気に入った順番に上から並べているんだと話してくれた。今日見た一番上にあったカードは、「だいじょうぶだいじょうぶ」と書かれたカードであった。 

 明日からまたまた病室を移動する。回復期の病室に入り、理学療法や作業療法の時間を増やす計画である。今より、もっとリハビリ時間が増えて忙しくなってくる。大丈夫だろうかと心配する。

 自分の性格は、性格テストによると(松山矯正展での性格検査体験による)「あなたは控えめであまり目立たない性格のようですが、デリケートでよく気がつく人です。ただ、心や身体の変化に割合敏感で、ちょっとしたことを心配したり悩んだりすることが多いようですから、ゆったり構えてストレスがたまらないようにしましょう」などと「繊細さ」が「意志の弱さ」、「怒りっぽさ」、「良く見せたい気持」、「朗らかさ」に比べてダントツに強かった。
 そうかそうか、なんくるないさぁ・・・

先輩と後輩の狭間にいて

2013-10-22 22:21:09 | Weblog
 こころ塾のつねさんとハイタッチ、スタッフのあやさんとハイタッチ。6月以来である。夕方「こころ塾」のすぐ近くで学生時代のクラブの集まりがあり、その前にちょっと塾に寄ってみた。 
 
 午前中は刑務所内の面接室で過ごす。近々仮出所する刑余者の就労に向けての相談である。2か月ぶりに会うA君は前回面接した時の表情と異なり、柔和な感じを受ける。彼らに共通する特徴は、自分と自分の対話がないこと、押しなべてキャリア形成の点でまったく意図が見受けられないことが特徴である。ほとんどの刑余者が行き当たりばったり、でたらめ、むちゃくちゃの人生を送っているかのようだ。この施設で落ち着いて将来の自分を作るために頭を冷やして計画をしチャレンジをしてもらいたいものだと思う。

 午後は病院へいくことを日課としている。でも午後のリハが終わっているにもかかわらず、ベッドにいない、車椅子もない。どこにほっつき歩いているのか、と院内を1階の談笑フロアーと散歩のための庭園、2階のリハ室3階にも8階のコンビニ、むろんベッドがある5階のどこを探してもいない。しばらく待っていると、相談室から妻がやって来た。友達のKさんもいっしょである。さらに相談室には福山から来たM君やI君もいた。世間話で大いに盛り上がる病院内の小部屋である。大学の後輩になる彼ら彼女の話から、誰それがI造船の役員になっているがお嫁さんが替わったとか、誰それの息子さんがこちらの医大に入ったとか、M君は様々な会に顔を出していて忙しいとか、地元のFM放送でパーソナリティとして出演しているとか、それぞれが茶化しながら聞いておる、もちろん妻もその輪に入りゲラゲラ笑い声が絶えないようだ。帰り際Kさんに妻をフォローしていただいてありがとう、とお礼を述べると、会うたびに元気になってるので私もうれしい・・と言ってくれた。

 今夜は大学の部活の仲間が集まった。私の1学年上の方たちと1学年下の方たちが名古屋から宮崎から山口から11名はじめて集まっての会である。与論島で合宿したとか別府から熊本まで歩いたとか、パチンコとマージャンに明け暮れたがトレーニングは嫌だったとか、勉強はあまりしなかったとか、昔の青春時代を懐かしんで話しが盛り上がる。みんなが同じことをやり同じ飯を食べた経験は40年をとっくに過ぎた今でも鮮明に覚えていることが特徴である。
  お酒も入り、みなさんの歩んできた道、また現在の話をお聞きすると、地域で活動していられる人、趣味に明け暮れる人の他に経営者として頑張っている人も数人いた。今夜卒業後45年振りにお会いした人が5人、20年振りの人が4人、最近の一昨年お会いした人が1人である。