早朝の4時40分起床、実は背筋がパンパンに張っていて痛くてたまらず起きてしまった。とりあえず外に出て漆黒の空を見る。きらめく美しさとは、空想の中のイメージではなく、具体的にどのようなことなのかを目の前で教えてくれる。夜空のきらめく星の美しさを。雲一つないので澄み切って見える星は、すごいと感じる。また三日月が見える辺りはやや空も明るく見えて、夜空の天体ショーは見飽きることがない。5時、漆黒の空はいまだ明るさがない。東西南北同じ色。5時40分、あかつき。6時、しののめ。6時半、あけぼの。7時、あさぼらけ・・・東の空からやってくる空の色合いが時間とともに変化してくる。白くなったり、紫色になったり、赤くなったりしておる。
「朝の歌」
中原中也
天井に 朱きいろいで
戸の隙を 洩れ入る光、
鄙びたる 軍楽の憶ひ
手にてなす なにごともなし。
小鳥らの うたはきこえず
空は今日 はなだ色らし、
倦んじてし 人のこころを
諌めする なにものもなし。
樹脂の香に 朝は悩まし
うしなひし さまざまのゆめ、
森竝は 風に鳴るかな
ひろごりて たひらかの空、
土手づたひ きえてゆくかな
うつくしき さまざまの夢。
「朝の歌」
中原中也
天井に 朱きいろいで
戸の隙を 洩れ入る光、
鄙びたる 軍楽の憶ひ
手にてなす なにごともなし。
小鳥らの うたはきこえず
空は今日 はなだ色らし、
倦んじてし 人のこころを
諌めする なにものもなし。
樹脂の香に 朝は悩まし
うしなひし さまざまのゆめ、
森竝は 風に鳴るかな
ひろごりて たひらかの空、
土手づたひ きえてゆくかな
うつくしき さまざまの夢。