10日あまり遊んでたツケが回ってきているのか、何だかんだと電話で呼び出され、相談業務に振り回されている・・様な感じ。今日は、刑務所とこころ塾のダブルヘッダーあり。今朝の朝焼けは、二本立て(ちと古い言い方か)ドラマの始まり。
私の父方の兄弟の連れ合い、つまり叔母に元教員がいる。その叔母は学歴に対して特別とも思えるような見方を大変重要視している。どのように大切かといえば、高学歴者ほど人格も豊かで人間性が優れている、という確固とした考えを外すことがない。だから、平然と教え子の○○さんは優秀であったから、大学も行き、どこそこの社長さんになっているという、明治時代にさかのぼった錯覚を覚えることが何度かあった。もしかして叔母本人は短大出身であり、小学校中学校と同じ敷地に校舎があるような瀬戸内海の小さな島の小学校の教員をしていたのでそのコンプレックスによるものかもしれない。島の素朴な人を相手に、先生というポジションを得て、少しおかしく感じるくらいに評価をする癖が付いたのもそこから得た経験かも知れない。だから難関大学出身の人が悪いことをするわけがない。。と言い切る。
今日の刑余者相談室に連行されてきた青年Wの学歴は高かった。いわゆる旧7帝大の一つ。西日本の優である。小中高と学習塾によく通った、といった。そしてストレートでその難関大に入り4年で卒業をした。卒後大変難しい国家資格を取るために、再び勉学にいそしんだが、失敗が続いたのをきっかけに志を倒した。それからアルバイトの延長のようなファーストフードの従業員になり、やがて店長を任されて、結婚もして家庭を築き、就労生活を数年継続した。そうして事件を起こした。罪名は県迷惑防止条例違反、刑期1年6月。
河東碧梧桐はここで生まれていたとは知らなかった。
正岡子規の門下生であり、俳句界では保守本流の高浜虚子に対して、ひょろひょろ青臭く常識を破りたい気構えの河東碧梧桐。
Wの書いた履歴書のみを見れば、Wが帰住する土地柄は学歴重視の土地柄につき大方通るだろうと思う。立派な大学を出てるから問題はないとみられるだろう。
そこから、Wの難関大卒でのプライドは、いかなるものかについて質問をした。そうして聴きおわった後、私は、一方的に、アンタが最もいやだと思う質問だったろう・・と聞くと彼は、小さくうなづいてハイと言った。釈放後、Wのプライドをかけた人生が始まるのだろうか・・・。
「こころ塾」相談室で待っていられたのはXさん。継続して相談している。前回の内容を踏まえて、今回は彼女の成育歴が自分の家庭の基礎になっていないかの検討。つまりXさんが結婚するまでの26歳まで、彼女自身の家庭はどうであったか・・と。やはり、もの心つく幼少期から26歳までの実父の実母に対する暴力的体質、実父のギャンブル依存など、少なくとも幸せには見えない家庭を経験している。その辛さをわが娘に聴いてもらっている。その嫌だった逆恨みをご主人さんにあてている。あらゆる理不尽なことを自分以外のところに責任転嫁している傾向が見えてきた・・。約束の60分が過ぎる頃、Xさんは何かに気づいていた言葉を話した・・、ところで終了。私には咳が出始めて止まらない。
私の父方の兄弟の連れ合い、つまり叔母に元教員がいる。その叔母は学歴に対して特別とも思えるような見方を大変重要視している。どのように大切かといえば、高学歴者ほど人格も豊かで人間性が優れている、という確固とした考えを外すことがない。だから、平然と教え子の○○さんは優秀であったから、大学も行き、どこそこの社長さんになっているという、明治時代にさかのぼった錯覚を覚えることが何度かあった。もしかして叔母本人は短大出身であり、小学校中学校と同じ敷地に校舎があるような瀬戸内海の小さな島の小学校の教員をしていたのでそのコンプレックスによるものかもしれない。島の素朴な人を相手に、先生というポジションを得て、少しおかしく感じるくらいに評価をする癖が付いたのもそこから得た経験かも知れない。だから難関大学出身の人が悪いことをするわけがない。。と言い切る。
今日の刑余者相談室に連行されてきた青年Wの学歴は高かった。いわゆる旧7帝大の一つ。西日本の優である。小中高と学習塾によく通った、といった。そしてストレートでその難関大に入り4年で卒業をした。卒後大変難しい国家資格を取るために、再び勉学にいそしんだが、失敗が続いたのをきっかけに志を倒した。それからアルバイトの延長のようなファーストフードの従業員になり、やがて店長を任されて、結婚もして家庭を築き、就労生活を数年継続した。そうして事件を起こした。罪名は県迷惑防止条例違反、刑期1年6月。
河東碧梧桐はここで生まれていたとは知らなかった。
正岡子規の門下生であり、俳句界では保守本流の高浜虚子に対して、ひょろひょろ青臭く常識を破りたい気構えの河東碧梧桐。
Wの書いた履歴書のみを見れば、Wが帰住する土地柄は学歴重視の土地柄につき大方通るだろうと思う。立派な大学を出てるから問題はないとみられるだろう。
そこから、Wの難関大卒でのプライドは、いかなるものかについて質問をした。そうして聴きおわった後、私は、一方的に、アンタが最もいやだと思う質問だったろう・・と聞くと彼は、小さくうなづいてハイと言った。釈放後、Wのプライドをかけた人生が始まるのだろうか・・・。
「こころ塾」相談室で待っていられたのはXさん。継続して相談している。前回の内容を踏まえて、今回は彼女の成育歴が自分の家庭の基礎になっていないかの検討。つまりXさんが結婚するまでの26歳まで、彼女自身の家庭はどうであったか・・と。やはり、もの心つく幼少期から26歳までの実父の実母に対する暴力的体質、実父のギャンブル依存など、少なくとも幸せには見えない家庭を経験している。その辛さをわが娘に聴いてもらっている。その嫌だった逆恨みをご主人さんにあてている。あらゆる理不尽なことを自分以外のところに責任転嫁している傾向が見えてきた・・。約束の60分が過ぎる頃、Xさんは何かに気づいていた言葉を話した・・、ところで終了。私には咳が出始めて止まらない。