今日で私のハローワークでの仕事が終了する。私の後を引き継いでもらうために月初から手順をはじめやり方など教えているが後任者はパニック状態のようで自信がなさそう。しかし全体像が把握できるようになればしっかりとできるだろうと私は思っている。通常最期の日は職員にあいさつをするために午後から回る人の群れがいくつかあるのが例年の習わし。しかし私はそれどころではない。5時半に相談業務を解放される3人の相談員とともに花束を受け取ったあとは、残っている通常業務がワンサカとあるために、とりあえず来週にやっておかなければならない仕事の指示をして業務終了後の夕方6時前までやっつけ仕事。それが終わってから机の中の整理をする始末。
ふと立ち止まって考えた。この仕事の本質はいったい何だったのか。行政組織を守るためのものか、ましてやわれわれスタッフの生活のためなのか、困難を極める求職者の生活を守るためのものなのか、特に私が5年間向き合った全国の刑務所から出てきた刑余者に向かったものか…を考えた時、私は同じ立場の相談員の群れから外れて一人、罪を持ち許されて矯正施設から出てきた人たちの社会生活の端緒にいてわずかでも希望の光を感じ取ることができるよう真正面から向き合うことにより何を自分は目指していたのだろうか、と考えた。
ふと立ち止まって考えた。この仕事の本質はいったい何だったのか。行政組織を守るためのものか、ましてやわれわれスタッフの生活のためなのか、困難を極める求職者の生活を守るためのものなのか、特に私が5年間向き合った全国の刑務所から出てきた刑余者に向かったものか…を考えた時、私は同じ立場の相談員の群れから外れて一人、罪を持ち許されて矯正施設から出てきた人たちの社会生活の端緒にいてわずかでも希望の光を感じ取ることができるよう真正面から向き合うことにより何を自分は目指していたのだろうか、と考えた。