様々な息苦しさを覚えていく途中の遣り過ごし方は人様々。苦悩の真っただ中にいての処し方は、その人の生き方そのもの。
受刑者と相談する日や講演をする日に刑務所の中に入る時は、携帯電話など一切持って入ることは出来ないルールである。よって、いっさい私的な電話連絡を受けることは出来ない。たとえ休憩時間であろうとも。着信があったことは仕事が終わり、塀の外に出てから分かることになる。
先日から幾度となく着信履歴があったのは高校同級生のY君から。また一緒にアソぼーの連絡かなぁ・・と思いきや、そうではなかった。時間軸を横に振った内容ではなく縦に遡るような話である。昨年秋の同窓会で50年ぶりに会った当時付き合ってた女性としんみり話すことができて良かったとか。その人は九州・熊本にいて医者になってるとか、お互いの家族の話をしたり今までのことなど夜遅くまで何人かで話し合ったそうだ。うれしかったと云った。そのY君は長男さんを20年近く前に亡くしている。いわば逆縁。よく今まで耐えたなぁと・・、時々子供の夢を見るんだと・・笑いながら話してくれた。今までどうやって生きてきたんだろうか・・亡くなった当時の2~3年は何をやってたか覚えていないそうだ。ただ、銀行マンであり一心不乱に業務に埋没することで瞬時忘れるように処していたのかもしれない。「念ずれば花開く」の仏教詩人・坂村真民先生の庵にもよく通った・・と。邂逅するのはお付き合いをしていた同級生の話より、よく聴いていると、二十歳前の彼自身に遭い長男さんを突然亡くされた当時の彼本人に会っていることに気付かされた。そして、
Y君が勤務していた銀行は同級生が社長になっており、昨年など8000人がエントリーし、100人ほどが採用になるんだとか、今だったら自分は採用にはならんだろうと・・笑って話しておった。
Y君は私も同じようではあるが9時には寝て4時半に目が覚める生活だそうだ。今三日月のすぐ近くに明けの明星が接近してきれいよ~と教えてくれた。そして石鎚を見上げて勇気を振るった銀行時代を思い出す・・などと云う。
人智ではどうにもできない時間の中での吐く息は自然や宇宙の中にしか向かうことはないのかもしれない。
人の命の終わりを観ること、大学受験の失敗もあった、中高大の同級生にも出世コースにおいては後れを取ったと・・考えることもできるが・・・Y君はいとも簡潔にそれらすべてを笑い飛ばす。
午後3時の石鎚
午後5時の石鎚
そうだった、C型肝炎がよくなったY君も自然の中に永久の時間の流れを見つけているのかもしれない・・などと思った。
今日の塀の中の業務・・3人面接をして二人を近々協力雇用事業主に来ていただき、釈放前の事業主面接を行うことにした。
受刑者と相談する日や講演をする日に刑務所の中に入る時は、携帯電話など一切持って入ることは出来ないルールである。よって、いっさい私的な電話連絡を受けることは出来ない。たとえ休憩時間であろうとも。着信があったことは仕事が終わり、塀の外に出てから分かることになる。
先日から幾度となく着信履歴があったのは高校同級生のY君から。また一緒にアソぼーの連絡かなぁ・・と思いきや、そうではなかった。時間軸を横に振った内容ではなく縦に遡るような話である。昨年秋の同窓会で50年ぶりに会った当時付き合ってた女性としんみり話すことができて良かったとか。その人は九州・熊本にいて医者になってるとか、お互いの家族の話をしたり今までのことなど夜遅くまで何人かで話し合ったそうだ。うれしかったと云った。そのY君は長男さんを20年近く前に亡くしている。いわば逆縁。よく今まで耐えたなぁと・・、時々子供の夢を見るんだと・・笑いながら話してくれた。今までどうやって生きてきたんだろうか・・亡くなった当時の2~3年は何をやってたか覚えていないそうだ。ただ、銀行マンであり一心不乱に業務に埋没することで瞬時忘れるように処していたのかもしれない。「念ずれば花開く」の仏教詩人・坂村真民先生の庵にもよく通った・・と。邂逅するのはお付き合いをしていた同級生の話より、よく聴いていると、二十歳前の彼自身に遭い長男さんを突然亡くされた当時の彼本人に会っていることに気付かされた。そして、
Y君が勤務していた銀行は同級生が社長になっており、昨年など8000人がエントリーし、100人ほどが採用になるんだとか、今だったら自分は採用にはならんだろうと・・笑って話しておった。
Y君は私も同じようではあるが9時には寝て4時半に目が覚める生活だそうだ。今三日月のすぐ近くに明けの明星が接近してきれいよ~と教えてくれた。そして石鎚を見上げて勇気を振るった銀行時代を思い出す・・などと云う。
人智ではどうにもできない時間の中での吐く息は自然や宇宙の中にしか向かうことはないのかもしれない。
人の命の終わりを観ること、大学受験の失敗もあった、中高大の同級生にも出世コースにおいては後れを取ったと・・考えることもできるが・・・Y君はいとも簡潔にそれらすべてを笑い飛ばす。
午後3時の石鎚
午後5時の石鎚
そうだった、C型肝炎がよくなったY君も自然の中に永久の時間の流れを見つけているのかもしれない・・などと思った。
今日の塀の中の業務・・3人面接をして二人を近々協力雇用事業主に来ていただき、釈放前の事業主面接を行うことにした。