年金受給者の日々へ 悪戦苦闘の記録から

自分のXデーに向かってまっすぐに走る日々
   年金受給前の悪戦苦闘の日々より

昼飯⇒♨コース

2018-10-31 16:53:27 | Weblog
 タカシちゃんから電話があったのは昨夕のこと。明日ヒルゴハンを食べて風呂入ろうか、にぎたつ会館よりメルパルクにしようっか・・と云った。

 何か困った話があるんだろう・・話を聴いてもらいたいことがあるんだろう・・・。この前の件かもしれない・・と。

 とりあえず昼メシを食べて

 会計でタオルをもらって

 ドボ~ンとつかる。・・と、案の定裸になると先日のユタカちゃんとのバトルのこと。自分が二人と別れた後のことらしい。来年の同級会のことで、ユタカちゃんがやる気を出している。また幹事長を引き受けるゼ~となったのは良しとする。けれど、彼がお土産のことで考えていたのは、天皇皇后両陛下の写真を額縁に入れてお土産にするということ。このことで、出席者の価値観が異なる中で、それはいかがなものかと文句を云ったらしい。写真はタカシちゃんが携帯に入ってる写真である。それがにっこりと笑顔で写ってる写真で、飾るのにふさわしい良い写真だとか・・ユタカちゃんの考えにタカシちゃんが文句をつけたところ、いきなりユタカちゃんが血相を変えて、そんなに反対するんだったらもう幹事を降りる。もう俺はやらん・・と車のドアをバタンと思い切り閉めて急発進して帰った・・・そのような話をお湯につかりながら話してくれた。
 で・・・どうしたいの?と聞くと、僕の意見はこうだから(同級会のお土産に天皇皇后両陛下の写真にすることに反対)、ユタカちゃんに謝るようなことはしないよ・・・などと云ってる。
 まぁ年寄り同士の口喧嘩のこととはいえ年寄の口げんかは尾を引きそう。自分はどちらの方にも与しないつもり。まぁ来年は来年の風が吹くだろうしなぁ。

弱点

2018-10-30 00:00:00 | Weblog
 今までに家庭や学校、地域社会からいつの間にか影響を受けたことの中に、刷り込まれたことの一つに自分たちの価値観が個々人違うとはいえ皆と一緒の同じような形で現れていることがあるだろうと思う。それが「負け」に対する自分たちの考え方や、他の人に向かう視線であれば、やっぱり追い込まれるに違いない。


 今日の面談者は西日本の高校野球の強豪校でエースピッチャーであった人。当時は新聞紙上やTVでかなり高評価されていたらしい。そして卒業時に今年の金足農校の吉田投手のようにプロに進むか推薦で大学に行くか・・迷ってたとか。本人のA君は両親の強い勧めで大学に入学する。ところが入学後の1年生の時に右肩を痛めて手術、結局再起する事もなく消えた。
 大学を中退後様々な仕事を経験し、一時は一晩で遊びに100万円も散在するほど儲かってた時期もあったらしいが、そのようなことは続くわけがないと思うけれどA君はこのような状態が未来永劫に継続すると思ってたと、私に話しかけた。フンフンと聴きながら、最後はやっぱり追い込まれての犯罪の話。親は地道なコツコツと小さな商売をやっている家庭で育った。兄弟は公務員になっているんだとか。

 話を聴きながらA君の幼少時での家庭環境では親から仕事は安定感のある公務員がベストであると云われてたのかもしれない。でもA君の高校時の栄光時代はA君の家庭の未来を輝かせるものであったのかもしれない・・・でも話を聴きながら唯一欠けているものがあるとすれば、落ちた時からの這い上がり方、負けた時の対応の方法や考え方、向う姿勢のことなど何も考えることなく教えられることなどなく育っていること。希望ある未来への懸け橋の基礎がない。親が地道にコツコツとやっていた小さな商売を、親は子に愚痴をこぼしていたのかもしれない。このような仕事はダメだ・・などと。そのような親の姿勢を見ながら、A君は野球の世界で将来の希望や夢の階段を上がっていたんだろう。でも間違いではない。ただ、負けの時の這い上がる姿勢が崩れてしまったことが残念。そのような話を聴きながらA君は二度と刑務所には入りたくない・と云った。

 未来を勝ち取る負け方であったり堕ち方を教えてくれる環境が弱い。

毎日の計画を立てる。奥さんが目標を作るのに野菜作りのことがある。野菜作りとごはん作り以外は読書と病院に行くことだけの日常なぁなぁ。

 畑にいろんな種類の種子を植えて芽が出るのを喜んでおる。べつのところにはダイコンも植えてるが虫の餌場みたい。

 自分は参加せず。眺めておるだけ。

柿は冷える?

2018-10-29 20:32:19 | Weblog
 妹から連絡があり、柿をあげるという。庭の柿の木にいっぱい実がついたらしい。

 お茶を飲みながら妹が旅行の話をしてる。なんとなんと何思うとるのんか のこと。
 来月の中旬にスロベニア・クロアチア・ボスニア/ヘルツッゴビナ三国に一人で行ってくるよ、12月の末頃には関西方面に娘のなっちゃんと、1月には息子のごーくんと台北に、2月にはまた一人でマレーシアに行ってくる・・んだと。私と同じ糖尿病でさらに両手の指が曲がらなくなってきた・・だからそのうち脚も動かなくなりそう・・今のうちに動き回っておきたいらしい。コマッタ妹である。旅行依存障害みたい。


 というものの自分の方・・先日の上野の森美術館で見たフェルメールの作品のこと。

この10年間、上野で2回、京都、神戸で催されたヨハネス・フェルメール展のうち好きな順番に並べると

1 「真珠の耳飾りの少女」  云わずと知れた作品。貴婦人に属しない少女がエエ
2 「牛乳を注ぐ女」  もの想いにふけながらミルクを注ぐ顔がええ
3 「小路」   自分が最初にフェルメールの絵に感動した作品。静寂する日常の切り方がエエ
4 「手紙を書く婦人と召使」 誰に書いているのか、真剣なまなざしでペンを走らせる姿がエエ
5 「デルフトの眺望」 この構図は見飽きるまでに時間がかかるのがエエ

滑走路

2018-10-28 00:00:00 | Weblog
 2週間ごとに来る移動図書館バス

  移動図書館バスを探してもなかった萩原慎一郎さんのこの本、本屋を3軒回ってやっと見つけた。

 気になったことの一つに表紙がある。滑走路の表題の絵のこと。最も気なるのはどの空港の滑走路にもついてる標、黒いタイヤの跡。

 
 歌を通して作者が叫びたいのは自由に翼を持って飛びたいことではなかったか
 でも飛び立つ離陸時のタイヤの跡が見つからないことは、どこで飛び立ったのかわからないが着地地点だけはよく分かること。

いつくたびに紙片に書きつける言葉よ羽化の直前であれ

コピー用紙補充しながらこのままで終わるわけにはいかぬ人生

非正規という受け入れがたき現状を受け入れながら生きているのだ

作業室にてふたりなり 仕事とは関係のない話がしたい

夜明けとはぼくにとっては残酷だ 朝になったら下っ端だから

抑圧されたままでいるなよ ぼくたちは三十一文字で鳥になるのだ

非正規の友よ、負けるな ぼくはただ書類の整理ばかりしている

癒えることなきその傷が癒えるまで癒えるその日を信じて生きよ

消しゴムが丸くなるごと苦労してきっと優しくなってゆくのだ

きみのため用意されたる滑走路きみは翼を手にすればいい




 離陸時よりも気にかかることに自分は、・・・どこに着陸すればいいんだろうか、どの場所に降りる、あるいはどこに降りれば安心できるんだろうか・・のこと。着陸する場所にはきっとその跡が付いてると思う。

 しかし萩原さんのこのような歌…誰かのにおいがする・・・山頭火か尾崎放哉か

修繕中

2018-10-27 00:00:00 | Weblog
 先月から石の側面に(以愛建立)と記した墓石を修繕しておる。地震や豪雨によって地盤がややずれたために石塔が傾いたので基礎からやり直してもらっている。

 業者は弟の葬式の時にお世話になったT石材さん。そのT石材さんと契約をするときに社長さんから工事のことで詳細に相談を持ちかけられ、その都度意見交換をした。こちらは工事のことなど皆目素人につきワカラナイ。そうして、自分の方から、お任せします、と言ったきりである。高い工事代も、1円にいたるまで一切値切らないから、この契約の範囲内で社長さんの出来る可能な範囲内で思い切って、自分の墓だっらこうする・・などと気の付くところを私の相談なしで結構だからやってください…と話している。施主側の私もいいかげんではあるが。

 このT社長のお子さんは昔事故により亡くなった・・と聞き及んだのはキュウちゃんからである。キュウちゃんは高校の時の一緒のクラス、机は私の前だったからよくつるんで話をしてた。出身は忽那諸島の一つ野忽那島。映画「船を降りたら彼女の島」の撮影場所であった。そこでキュウちゃんはシーサイド留学の責任者をしていた。小学生の留学生を島外から入れて、当時度々TVに出ていた。その彼と先日電話でT石材さんの話をしてると・・・社長のお子さんを昔シーサイド留学生として預かっていたこと、二十歳になって都会で事故によって亡くされたことを聞いた。T社長は逆縁の哀しみを秘めて生きてることを知った。

 父母弟が眠る墓石が直るのはいつ頃になるんだろうか・・任せっぱなしにしているので・・そのうち連絡があるだろうと思う。でも1回くらいは作業員さんに会って挨拶をせねば・・。

 お墓が修理できれば、報告に行かねばならない。 弟にはよく二人でバカな話で盛り上がってた、例えば弟が昔付き合ってた彼女の話の続きを・・母親には孫の成長の報告をしなければならない。そして父親にはこの自分の年までの総括や評価を是非してもらいたいと思ってる。


早いよなぁ

2018-10-26 00:00:00 | Weblog
 
 神無月も終盤に近づき、霜月が来ようとしている。とにかく早い早い、一年が経過するのが早いと思うのは年がいった証だろうか。

 何だかんだと用事ごとがある。体レク部の仕事は行事ごとが正月明けのあと一つとなったのでヤレヤレとしても、もう一つ班長の仕事が3月まで残っている。
   来月の公民館やトイレ清掃の順番がわが班にまわってきた。いつにしようかと・・うちの班の26戸に回覧を回さなければならないし・・・また先日の一斉掃除の欠席者には欠席の集金をしなければならないし、これが2.500円と高いので集金される方もいやだろうなぁ・・などと思ったりして・・なかなかやる気にならない

 孤軍奮闘中のカウンセラーのSさんと打ち合わせ。受刑者支援の仕事が半年過ぎるのにまだまだ軌道に乗らないようでイライラしておるみたい。じゃぁ毎月打合せ会を持つョ・・と。告げてみたものの、こっちだって暗い場所を手探りでぶつかりながらやっておる。ユング派であった河合隼雄さんが言ってたことに、カウンセラーは結局その人の人間力による・・と。自分を高めるところに力量が問われるんだろう。

    首から肩にかけて痛みが走っておる。金曜日の午後はいつものようにジムに行きトレーニング、水中歩行、サウナ風呂で汗を流し、ジムの目の前にある整形外科へ治療・・・終えると外は真っ暗、一日が終わってしまった・・・一日が早く終わる、一週間が早く終わる、一月が早く終わる、だから一年も早く終わるんだろう。 

知恵泉

2018-10-25 00:00:00 | Weblog
 NHK Eテレの番組

 毎週火曜日の22時にある。私は、寝る時間につきほとんど見ることはない。奥さんはおもしろいらしく毎週欠かさず見ているんだとか。

 いつも21時前に入る風呂は2~30分で出るが、たまたま火曜日の夜は自分の風呂時間が長く(湯船でウトウトしてたので)1時間も風呂場にいた。で、出ると、奥さんがオトーサンも見なさいとTVに向かって話しかけるではないか、白洲次郎の話が出ているらしい。奥さんが云うのに、このような人がかっこいい・・と云うのよ・・などと私に向かって云うではないか。自分は詳しく知らないが、白洲次郎・正子の名前を知っているくらいで、恥ずかしくもどのような人物なのかは知らない。

 ちょっとネットで調べてみた。

「何かにしがみつかなければ、生きていけない根性なら、神頼みでもして、鰯の頭でも信心していた方が、他人様の御迷惑にならんだけでもましだろう。」

「人に好かれようと思って仕事をするな。
むしろ、半分の人には嫌われるように積極的に努力しないと良い仕事は出来ない。」

「われわれは戦争に負けたが、奴隷になったのではない。」

「地位が上がれば役得ではなく“役損”と言うものがあるんだよ。」

今の日本の若い人に、一番足りないのは勇気だ。

「『そういう事を言ったら損する』って事ばかり考えている。」

「ブレない人間は格好いい。そのためには自分の生き方の『軸』を持っていないといけない。」

  お~そうか・・カッコいいということはこういうことか・・と興味を持ったけれど、この本より今一番読みたいのは、これ。
 この方がかっこ『ええ』。

終了ニッポン

2018-10-24 00:00:00 | Weblog
 毎月全国各地、大企業、役所から出てくる不祥事のニュースを見ていると、あぁこれはこれで日本終わったなぁと思ったりする。ウソツキ集団がものつくりをやり、購入する側も別の偽装集団であるような構図。つまり、まじめに働き、正義や真理を目指し努力する人々が向こうに追いやられる一方、不正や偽装などで覆い尽くす能力を持つ組織や従業員が優先される世の中にニッポンが地殻変動したんだろう・・・。
 その根底にあるもの、現代社会に流れるやっかいな意識の源はどこにあるんだろうかと考えたい。

(富士サファリパークのヤマアラシ)

 漱石の「坊ちゃん」に出てくるのが山嵐こと堀田先生。数学の先生で正義感の強い性格であり生徒に人気があった。会津出身の先生である。

 堀田先生はこのような世を見て教壇からどのように話すだろうか・・と思う。先生は会津生まれ、「什の掟」が成育土壌にあるだけに「ならぬことはならぬものです」としっかり言いつけるに違いない。

 着服・横領、独禁法違反、検査データ改ざん、免震データ改ざん、粉飾決算、情報偽装・・・などなど、さらに先日は役所にも障害者雇用でエエかげんな数字で国民・市民をだましていたが・・・上から下までごまかしながら生きていってる現代日本人のイメージがより深くなった。

 何が問題なんだろう、一度みんな立ち止まって考えたいと思う。真面目に考え、まじめに誠実に生きることが陰にならないように、アホクサと思わないようになるにはどうすればいいのかを・・・。

今日の採用面接会

2018-10-23 00:00:00 | Weblog

 今日の午後には他県から事業主さんが来られて受刑者の採用面接会が予定されてる。面接を受ける受刑者のA君は、都会生まれの都会暮らしの長い人で仕事歴は解体工のみ。土木関連会社を数社渡り歩いている。出所後の仕事も同じく解体工の仕事をしたいと云ってる。年齢も30歳未満だから採用してくれること間違いなし・・・と楽観。

 オドロイタ なんとなんと、面接開始の合図を私が言うや否や、奥さんの姿とはいでたちの違う感じの社長さんが、眼を落とし履歴書を30秒ほどフ~ンフ~ンと読むと、すぐに奥さんとA君を見やりながら
   「採用しますので出所後すぐに来てください」というではないか。何も会社や仕事の説明をするでもなく受刑者に質問するわけでもなく採用すると云う。こちらも驚いて早とちりしないようにじっくり人物を見てもらうためにも、また受刑者の方も会社や仕事の理解をするために社長さんに質問をする時間を作るようなことがあったりした。
 この時期、現場関係の雇用市場はとにかく人手が足りなさそうである。

四たびフェルメールを見る

2018-10-22 00:00:00 | Weblog
 今回の上京で最もたのしみにしていたのはヨハネス・フェルメール展である。1度目は10年前に同じ上野にある東京都美術館で開かれた同展、次に京都・岡崎の京都市美術館の同展、三度目は神戸市・三宮でのフェルメール展で待望の「真珠の耳飾りの少女」も見た。今回は上野の上野の森美術館で開催。

 なんたって今回がフェルメールの作品35点のうちの9点を一度に見ることができるのでソワソワ。

 昨日までの外歩きで足は棒のようであるが、かといって座ってみることができないし・・などと弱気でいても、いざ作品の前に立てば、込み入る客に押されながらでも痛みを忘れるほど。長男と私と奥さんの3人、どの絵に最も感動したかと二人に問えば二人とも、この絵
 「マルタとマリアの家のキリスト」に感動したという。聖書「ルカによる福音書;10-38~42」を題材にしている絵画である。
38 一行が歩いて行くうち、イエスはある村にお入りになった。すると、マルタという女が、イエスを家に迎え入れた。
39 彼女にはマリアという姉妹がいた。マリアは主の足もとに座って、その話に聞き入っていた。
40 マルタは、いろいろのもてなしのためせわしく立ち働いていたが、そばに近寄って言った。「主よ、わたしの姉妹はわたしだけにもてなしをさせていますが、何ともお思いになりませんか。手伝ってくれるようにおっしゃってください。」
41 主はお答えになった。「マルタ、マルタ、あなたは多くのことに思い悩み、心を乱している。
42 しかし、必要なことはただ一つだけである。マリアは良い方を選んだ。それを取り上げてはならない。」


フェルメールの宗教画は珍しい。この絵は10年前の東京都美術館にも出品されてたと思う。自分はフェルメールが描く日常生活のさりげない仕種や生活の一片を切り取るのに青や光の入れ方が好きであるけれど二人はこの絵が最も良かったとか。自分はむしろ、こちらの方
 パン粥を作るんだろう、「牛乳を注ぐ女」のこの表情が、何を想って注いでいるのか・・と想像する。

 
疲れた疲れた。夕方の陽が落ちる頃帰ることにした。

 オ~見えたぜ・・奥さんが見たかった富士山が真下に見えたぜ。
 これで奥さんも満足したようである。ところで、上京した4日間のうち何が一番印象に残ったのかと訊けば、開口一番、そりゃW君とM君の成長した姿だねと言葉一つ。来年にはW君に身長追い抜かれそう・・などと云ってる。