年金受給者の日々へ 悪戦苦闘の記録から

自分のXデーに向かってまっすぐに走る日々
   年金受給前の悪戦苦闘の日々より

大晦日に「こんにちわ赤ちゃん」

2014-12-31 17:51:32 | Weblog

 3男夫婦に第1子が生まれた。孫5人目で初めての女の子となる。
 昨日の夕方、我が家に二人でやって来たときには予定日通りでしょうと、お嫁さんが話していたが、陣痛が始まり昨夜の0時前にマタニティクリニックに行き午前1時29分に生まれた。何しろ3男は飲み会に出席しているので、実家に帰っていたお嫁さんとお嫁さんのお母さんの二人で産院に行ったそうだ。お父さんも飲みに出かけており男性陣は頼りにならず・・・結局、夜中の1時頃飲み屋からタクシーですっ飛んで駆けつけた3男はどうにか出産には間に合ったとか・・今朝父となった3男が神妙な顔して報告があった。将来話しておかねばならない。あなたが生まれるときパパは飲み屋にいて騒いでたということを。
 セキュリティの厳しい産院に許可をもらった私たちだけで赤ちゃんの顔を見に行くことに。

 私たちの家族は12月生まれが私を含めて5人いることになる。コリャ忙しくなりそう。お誕生日にクリスマスにお正月とくれば、盆と正月が一緒にくるような感じがする。
 予定では年が明けてからであったのに、赤ちゃんは早く出たかったのだろう・・・。
 先月は弟が亡くなり、このたび別の新しい命が私たちに加わることになり2014年が暮れた。もう戻ることはない。

車中の会話

2014-12-30 20:48:15 | Weblog
 4男から10時に港に着くから迎えに来て・・のメールがあったのが一昨日。ちょっとそれでは早すぎるんじゃないの?と聞くと臼杵の港まで自分の車で行くからと云う。エッ7時発のフェリーに乗る、と。じゃアパートを何時に出るつもりか・・と聞くと、イヤ寝ないで夜中に走る・・などと云っておる。いくらなんでも身体がやばいんじゃないの・・。イヤァ大丈夫、だと。計画では九州内では車を使い、海を渡る時は身体一つで帰省するらしい。


 ついでに八幡浜港の前の魚屋さんでお魚を買ってくるよ・・と、自宅を8時に出て迎えに行くことにした。
 フェリー乗り場の前にはミカンでできた大きなミカンのオブジェが・・・
 
 2時間の車の中では、正月休みを利用してレポートがある、レポート用紙70枚ほど書かねばならない。船中もPCを開けっ放しで書いておったとか、とにかくゆっくりする時間がない・・とぼやいている。ゆっくりする時間はどうやって作るのか、と聞くと、みんな上手く時間を作っているなぁ・・などと喋っておる。でもゆっくりできる時間が少しでもできるとアパートに何人かで集まって鍋をやるんだとか、と楽しそうに充実した顔で話しておる。
  昨日私が行ったクリニックの話をする。つまり前立腺と膀胱、尿道の話は4男も解剖実習でやったそうで、詳しく説明をしてくれる。生理学や生化学の講義が面白いという。
 臨床について。患者のいる医療においては理系の頭だけではなく文系の頭も必要になる。治療とか手術とかは医学の問題であるが、患者に対して生命とか生きるとかになるとどうしても死に対しての考え方を掘り下げて考えなければならない。生きるとは何か、人間にとって死は避けられないもの。では医療とはその死を時間的に先延ばしをすることだけか・・・そのような話を4男と延々とやっている間に自宅到着。今年は“死”の現場に立ち会う経験が3回あった。死するとはどういうことなのかを考えた。来年は“生”について考えることになるんだろう。

強みと弱み

2014-12-29 19:21:16 | Weblog
 キャリアカウンセリングの手法に自己理解がありその一つに、あなたの強みは何ですか、弱みは何ですか、と訊ねるものがある。未だ自分はこれを苦手としている。強みは弱みの裏返しであり、弱みは強みの裏返しに写るからである。

 それよりも、いつも問いかける私の定番の方が自分には理解しやすい。で、自分の定番とは?

 ①あなたが自分の口から出る他人への褒め言葉を100言ってよ ②あなたが他人をののしる時、叱る時、怒った時に使う言葉を100言ってよ ③あなたが人から言われてうれしい言葉をできる限り10以上言ってよ ④人から言われて悲しかった言葉や嫌だった言葉をできる限り10以上言ってよ ⑤それらの中で今後使いたい言葉を10以上考えてよ ⑥逆に今後使いたくない言葉を探してみてよ・・・などと問いかけるが、大方の人は以上のすべての項目のうち7つか8つしか出ない人がほとんでである。
 (先日行った免許センター近く・「白石の鼻」の謎の巨石群)

 同様に好きな音楽は、とか、好きな唄は・・などと自分に聞いてみた。
 ビバルディの四季、バッハの主よ人の望みよ喜びよ、高橋真梨子の連絡、ノラジョーンズ&リトルウイリーズのジョニー、桂銀淑や小田和正の唄・・・
 前半は自然の移ろいを優しく、また希望を後半は陰鬱さを伴うような哀切さを歌っているので・・と云う理由から。それらのうち一つをアマゾンで注文したところ、アマゾンからメールが来た。スミマセン売り切れてました、現金ではなくアマゾン金券でお返ししますなどと・・・アマゾンもたるんでおる、これで3回目の金券での返金である。

介護の日々

2014-12-28 18:58:46 | Weblog

 近頃母親からの電話連絡が少なくなった。毎日の寂しさからいてもたってもいられずベッド脇に置いてある受話器を手に取る日常であったのに、少し変である。息子をを先に逝かせたことの悲しさと、実は昨年あたりから弟と母親とが真夜中の相談事として、逝くときは一緒に逝こう・・などと二人で話し合っていたこともあり、今回年老いた母親の方が取り残され、独り置かれた哀しみがあるようで、それを補うべく私や妹にちょっと来て・コールの毎日であったのに・・・。

 で、今日は気分転換するべく私のいとこ宅へ行くことにした。父方のいとことなるヒデ兄は73歳になる。私の父親と同じ病気であるパーキンソン病を患っており車いすの生活となっている。万事控えめでおっとりした性格、質素な日常を旨とするヒデ兄夫婦とは昔から気が合うようで2時間もの間しゃべりっぱなしであった。しゃべりつかれたのか帰りの車の中では眠っておった。

 本日はひめぎんホールで立脇バレーの発表会の日。私の代わりに観劇してもらうべく3男のお嫁さんにチケットを譲った。彼女の勤務する病院の院長先生のお嬢さん二人がバレーを踊ることになっている。

カワセミ

2014-12-27 19:14:26 | Weblog

 小春日和。きれいな青色の羽を持つカワセミが小野川の堰に立ち構えて何回も淵を泳ぐ小魚を獲っている。ずっと観察していると瞬間水中にもぐり一発で口に魚をくわえて元の位置に帰り何度も何度も漁をしている。上手いものである。

 石鎚の上空にはさえぎる雲がない。

 白い山を背景にお父さんが休みのご家族がボール遊びに興じている。見ているものも幸福を味わえるひと時である。
 公園グランド外周450mのところ妻は5周するも、足腰が痺れる私は2周がやっと。
 TSUTAYAで高倉健と菅原文太のDVDを借りようとするもほとんど出払っておる有様。

免許証更新

2014-12-26 21:18:04 | Weblog

 優良運転手だろうとタカをくくっておったが、そうではなかった。過去5年の間に交通違反あったかなぁ・・・同乗者のシートベルトくらいか・・弟がつけてなかったことくらいしか思い出さないが、スピード違反や一時停止、駐車禁止も5年前は記憶にあるけど以後はなかったはずだけどなぁ・・。今日我が家への来客予定者が急に用事が出来たとかでこれなくなり、幸いとばかり免許書き換えに免許センターへ。

 私が自動車運転免許証を持ったのは50歳の時である。大学卒業時にも一時自動車教習場に通ったことがあった。あったがなぜか、青年時の自分には、車に乗って何かをする・・などの希望すらどこにも探すことができなかったような意識の中で暮らしておった。つまり自分の先行きに明るい希望を見出すことはなかった。その日その日をお金もなく親に頼ることを拒否して精一杯刻みこむようにして過ごしておったワケ。友人知人が車を持ちドライブなどと楽しそうに暮らしていたのを欲しがるでもなく夢に見るでもなく、自分にはそのような生活は関係ないと考えておった。よって途中で自動車学校を辞めた。自分の学歴項目には、(綾小路きみまろ風でいえば)○○自動車学校中退も入るんだろう。
 だから、20才の半ばころ、勤務していた出版社で可愛らしい事務員さんに(たぶん)私に好意を持ってくれていて二人でコーヒー飲みながらお喋りをする話の中で、彼女から私の将来の旦那さんはかっこいい車を持った人でしょうから・・と断定的に話すのを聞くに及んで、自分は該当しないなぁ・・と思ったことがあった。
 会社生活において私は同じ布団に2週間以上連続して寝たことはない。単身社宅、ホテルあるいは旅館、自宅を1~2週間でグルグル回る30年間は、つねに枕を変えなければならない勤務スタイルであったけれど仕事上での車を使うことはなかった。出張といってもすべてJRかバスか船か航空機である。よって1週間に1回自宅に帰る単身生活がすべてであったので、最寄りの駅、港や空港にはいつも先に免許証を取っていた妻に迎えに来てもらっておった。やがて子供の面倒を見る時間や自分の仕事の時間が増え、送ったり迎えに来る時間さえも確保するのが厳しくなったんだろう。私が50歳になり勤務会社から長年の勤続の証として2週間の休暇と少しのお祝金をいただいた。それを使い、私に相談することもなく、即近くの自動車教習場に申込み入学金を支払った。妻から免許を取ってほしいと言われたのがきっかけである。
 今、交通事故の被害者となり、事故前のような身体能力を持つことが困難になり、車に乗れなくなった妻を毎日のように用事を言いつけられては、今度は妻の運転手になっておる。

2014-12-25 18:55:49 | Weblog
  常緑樹は別にして落葉樹は、この冬の時期に葉っぱを削ぎ落とす。地面にはその色づいた葉っぱが片隅の方に風で大量に追いやられている。その上には裸になって姿があらわになる樹木のある風景に出くわす。それらの葉っぱをすべて振り払った樹形が美しいものの代表に欅がある。これは、あと3ヶ月少しも経てば枝に花を一杯に咲かす染井よしのの桜の枝が縦横に張っている姿とは対照的でもある。
 フェリス女学院前理事長の小塩節さんは、その著書がゆうに100を超える。その著書の一つに「木々を渡る風」があり、私の好きな本の1冊でもある。その中に「欅の木」の1章がある。

「欅の木は、たくさんの枝をすべてまっすぐ上に向けて伸ばしているその姿がいい。高さ40メートルにもなる老いた古木も、あるいはしなやかな少女のように緑の明るい若木も、さらには雪をかぶって黙然と立つ姿も、どれもすがすがしくてさわやかである。」
 
 さらに、藤沢周平さんの『静かな木』の中にも欅の木に自分の姿を模写する文章も見える。

「『福泉寺の欅は、闇に沈み込もうとしている町の上にまだすっくと立っていた。落葉の季節は終わりかけて、山でも野でも残る葉を振り落とそうとしていた。福泉寺の欅も、この間吹いた強い西風であらかた葉を落としたとみえて、空にのび上がって見える枝もすがすがしい裸である。』
 主人公の孫左衛門は58歳である。自分の晩年が、この冬の欅のように静かで凛(りん)としたものであったらいい、と願っている。5年前に妻が死に、自身は隠居の身である。欅が全ての葉を落とし尽くして、裸で立っている姿を潔くてすがすがしい、と見るのは、孫左衛門が老境に入ったから、あるいは妻をなくし、隠居の身という孤独から、ということもあるだろう。だが、もうひとつ、人間というもののあり方と比べて、欅の木を眺めた、とも取れる」
 いずれにせよ今まで隠していた欅の裸になった真実の姿を見ると、枝のすべての穂先が、真っ直ぐに太陽のある天に伸びているのがいい。自分は隠居などの身分ではないが光を求めて上に向かっていく、という姿勢を欅から学びたいと思う。

 枝から枝に飛び移る百舌鳥1羽遊びおり。
 今年最後の相談者はアルコール依存による窃盗犯罪者。釈放後の飲酒について、自信がないい・・などとふざけておる。

一人一人

2014-12-24 00:00:00 | Weblog
 矯正施設の中にいて一人一人と続けて仕事のことで相談に乗っている。

 こころが詰まってしまい日常生活をうまく送れない人の相談にも乗っている。一方は、日常生活に大きく制約を加えている場所であり、もう一方の全く制約を加えていない場所との違いがあるにせよ後者の場合にも自ずと日常生活に制約がある。つまり、メンタル不全により自由気ままな活動ができにくいつらさがある。しかし、両者ともに自分にはうまく解決方法を提示提案できるほどの力量を持っていると考えたことはない。ないが、今日はクリスマスイブ。何かサンタクロースがそりに乗ってきてそのような彼や彼女達に良いプレゼントがあればいいなと思ったりする。
  みんな違う。悩み抱え込む問題がそれぞれみんな違う。違うけれど活字になる文面を読めば同じような言葉が繰り返して書かれてある。例えば犯罪なれば罪名刑名など同じ活字が続く、例えば精神的な悩みであればウツやパニック、適応障害、気分障害、統失、双極性などと人はみんな違うのにおなじ言葉で集約されている。100人のメンタル不全の人がいれば100通りの、100人の窃盗罪により逮捕された人にも100通りの生き様があったはず。それぞれ違う人の生活環境、成育環境、学習環境などを理解することから始めたいといつも願っている。いっぱひとからげで要約し結論付けるなどの愚は避けたい・・・と願っている。
 心療内科経由での相談者おり。双極性障害Ⅰ型により苦しむ人。日常生活を送ることがつらい人、料理ごとや整理整頓お掃除の身体を動かすことが辛くできにくい人。旦那さんから離婚状を突き付けられて悩んでいる人。矯正施設内では父親の顔を知らない、母親はたまに帰ってくるような環境で弟と二人で暮らしていたが、やがて中学生にもなると生活費のために朝の新聞配達や昼間のアルバイトで収入を得て弟にご飯を食べさせていた青年。中学校には2年生時から行ってない。年齢を伏せて働いていた。義務教育を満足に送れていない状態。知識もなく福祉に相談するでもなくただただ弟と二人食べることだけ。犯罪が発覚して初めて公になった。本日の相談者二人おり。明日はアルコール依存者が予定にある。
 自分の立ち位置を考える。さらにさらに深く深く下へ下へとこころを降ろす作業が必要になる。

掃除

2014-12-23 20:56:16 | Weblog
 昨日に続いてお墓へ行く。今日は墓掃除の日。妻と二人で。

 穏やかな良い天気である。風も強くもない、上空ではハングライダーが1機2機3機と続けて牛の峰の発着場から飛んでくる。風を受けて気持ちよさそうに浮かんでいる。海辺の恋人岬の砂浜が着陸地点になっているが上手く降りるもんだといつも感心して眺めておる。

3男からの報せでは、サンタが空から降りてくるイベントだとか。

 海上では西に向かって漁船が走っているが、何の魚をとりに行くんだろう。
 
 人影が薄い。でもJR駅では、特別列車が入ってきた。「伊予灘ものがたり」とある。



 墓地の清掃をやっていると、石材屋さんがやって来た。霊標に弟の院号を彫ってもらうためである。経営者の奥さんと職人さんとのお墓談義となる。一徹頑固な風貌の職人さんから墓石についてのお話を聞く。話が面白く掃除を始めてから2時間もかかってしまった。ヤレヤレ。
 急いでお昼ごはんの時間とする。本日は海を眺めながらの野外レストラン。

 早く家に帰らねば・・。

 石鎚の峰が赤く染まり始めた。早く帰らねば・・・。

ここで・・・

2014-12-22 18:10:52 | Weblog

 この景色を見ながら18歳まで過ごした。冬、海からの北西風がきつい。風の音をいつも聞いて育った。そして中学高校と進むにつれ、良くもない頭をシバクように自分の机に座って何時間か過ごし、夜、自宅にお風呂の設備がないにつき、風呂仕舞いの前に弟と妹の3人で冷たい海風がよく通る8mほどの橋を渡り凍てつく風に吹き刺されながら10分ほど歩いてお風呂屋さんへ2~3日に1回くらいの割合で行っていた。行ったというより母親からの強制による方が多かったと思う。

 瀬戸内海にへばりつくようなこの小さな町で過ごしたことは、私の成育歴に影響があったであろうと思う。特に今の時期、夜、海辺の波の音がザッブ~ン・ザッブ~ン・ザッブ~ン・ザッブ~ンとエンドレスに耳に入ってくる。寝入る布団の中まで入ってくる。こころの隅にも大きな音が遠慮なくやってくる。エンドレスで。
 この音は、夏のにぎわいがあったことなど、一気に打ち消す寂しい音であった。
  この地に初めて暮らすことになった3男のお嫁さんのA子さんに、そのことを話すと、確かに夜の波の音は大きいですね・・と返ってきた。
 この狭い町で一生を暮すとすれば、お金の話、出世した話、女性の話の三つの噂話だけで生活することができる・・と人はいう。ようはそれに耐えられるかどうか、の忍耐だろうか。
年内に一度お墓参りをしたいと云う母親を連れて墓地に行く。車の中から手を合わす。早く迎えに来てほしいとでも言うように・・・。
 明日は妻と二人で墓掃除の予定である。帰りの車は海水を巻き上げた強い風がフロントガラスにあたる。やがて塩の結晶が現われる。早く自宅に帰らねばならない。2時からの病院予約がある妻の用事ごと、次はリハビリの先生が夕方来宅予定につき。