カクレマショウ

やっぴBLOG

人は見た目で判断するものだけれど。

2008-10-30 | ■教育
「イメージ他己紹介」というワークがあります。 知らない人どうし二人ペアになって、それぞれ、ペアの相手と一切話をしないまま、まずじっくり「観察」する。そして、お互いに、第一印象だけのイメージで相手のことを紹介し合うのです。相手のことは何も知らないまま、できるだけ想像をたくましくして、「こちらの○○さんは、家族5人暮らしで、仕事は保険会社の営業をしています。毎日帰りが遅く、つい疲れもたまりぎみ。スト . . . 本文を読む

「ピカソの大きな作品宇宙」(2)─ミューズ(女神)としての女性 その2

2008-10-29 | ■美術/博物
さて、妻オルガに飽きてきたピカソの前に、まず現れた女性第1号は、マリア・テレーズという、なんと17歳の少女でした。ピカソがパリのメトロで彼女を見初め、最初にかけた言葉は、「一緒に偉大なことをしましょう」だったといいます。やや、すごい口説き文句だ。ピカソじゃなくちゃそんなこと言えない。 ピカソは、マリー・テレーズに「君の顔はとても興味深い」とも言ったのだとか。彼女の彫りの深い顔立ちと、健康的でしな . . . 本文を読む

謎のポール

2008-10-27 | ■青森県
2008年3月16日付け朝日新聞(青森版)に、「岬のポール 正体は」という記事が掲載されました。八戸市の種差海岸の小さな岬(葦毛岬)に、直径40cm、高さ5mほどの鉄筋コンクリート製のポールが1本立っている。これが、何のためにいつ頃建てられたものなのかが分からないという記事でした。 「霧笛の装置」、「旧日本海軍のレーダーアンテナ」、「船のコンパスの修正用」など様々な説がある中で、有力な説として浮 . . . 本文を読む

大相撲の八百長問題

2008-10-26 | ■野球/バファローズ/スポーツ
「やっていた」、いや「絶対にやっていない」…。 真実は二つに一つですから、大相撲界を揺るがしている八百長問題、どちらかがウソをついていることになりますね。 「火のないところに煙は立たない」と言いますが、この問題は今に始まったことではなく、これまでも何度も「煙が立ってきた」ことです。普通に考えれば、「やっぱりそういうことって実際にあるんだなあ」と思いますよね。 大相撲は、確かに特殊な世界です。 . . . 本文を読む

「ピカソの大きな作品宇宙」(2)─ミューズ(女神)としての女性 その1

2008-10-25 | ■美術/博物
ピカソの人生には、常に女性が寄り添っていました。「私は恋愛の情にかられて仕事をする」と彼は語っていた(「pen」2008年10月15日号)そうですが、ピカソにとって、女性は「創造の源泉」であり、その時つきあっていた女性によって、彼の作品の背景が見えてきます。年代を経るごとに次々と変わっていくピカソの作風には、その時々の愛していた女性の影響がありありと見てとれるのです。 ピカソが愛した女性は、よく . . . 本文を読む

「この自由な世界で」─日本にとっても他人事ではない問題

2008-10-24 | ■映画
"IT'S A FREE WORLD..." 上映時間 2007年/英国・イタリア・ドイツ・スペイン/96分 【監督】 ケン・ローチ 【脚本】 ポール・ラヴァーティ 【出演】 カーストン・ウェアリング/アンジー ジュリエット・エリス/ローズ レズワフ・ジュリック/カロル ジョー・シフリート/ジェイミー コリン・コフリン/ジェフ レイモンド・マーンズ/アンディ <2008-10-20 . . . 本文を読む

「ピカソの大きな作品宇宙」(1)

2008-10-23 | ■美術/博物
パブロ・ピカソ(1881-1973)の本名は、よく「長い名前」の例として引き合いに出されます。「パブロ、ディエゴ、ホセ、フランシスコ・デ・パウラ、ファン・ネポムセーノ、マリア・デ・ロス・レメディオス、クリスピン、クリスピアノ、デ・ラ・サンティシマ・トリニダード」(Pablo, Diego, José, Francisco de Paula, Juan Nepomuceno, Mar& . . . 本文を読む

高校生が奥入瀬渓流ガイドボランティア体験

2008-10-19 | └キャリア教育
十和田湖から流れ出す奥入瀬渓流で、紅葉シーズンのピークを迎える10月18~19日の2日間、渋滞の緩和と環境保護を目的としたマイカー規制が行われました。その併催イベントとして「渓流ボランティアガイドウォーク」が行われ、そのガイドを青森県立十和田西高等学校の生徒が務めるという試みが行われました。 紅葉真っ盛りの八甲田の赤と黄色のトンネルを抜け、十和田湖に向かって車を走らせました。イベントのメイン会場 . . . 本文を読む

子どもと大人が一緒に農業体験。

2008-10-18 | └キャリア教育
下北地区のキャリア教育プログラム実行委員会では、今年度、親子を対象とした農業体験をメインに据えた事業を実施しています。今日は農園で収穫が行われると聞き、のぞいてきました。 借りている農園は、牛や馬などの家畜を飼育している畜産会社に隣接しています。農園で使う堆肥はその会社から調達、もちろん完全無農薬です。 4月の植え付けからずっと取り組んできた親子25名が、秋晴れの下、さつまいも、さといも、 . . . 本文を読む

「約束の旅路」─生きて、「何か」になりなさい。

2008-10-17 | └歴史映画
"VA, VIS ET DEVIENS" "GO, SEE, AND BECOME" 2005年/フランス/149分 【監督】 ラデュ・ミヘイレアニュ 【脚本】 アラン=ミシェル・ブラン ラデュ・ミヘイレアニュ 【出演】 ヤエル・アベカシス/義母ヤエル ロシュディ・ゼム/義父ヨラム モシェ・アガザイ/シュロモ(幼年時代) モシェ・アベベ/シュロモ(少年時代) シラク・M・サバハ/シュロモ . . . 本文を読む

リーダーシップはワンマンシップでは決してないだろう。

2008-10-16 | ■社会/政治
「世界でナンバーワンになってやる」なんて言っている人にロクな人はいないと思う。ましてや「自分は今や世界でナンバーワンだ!」と、勝手に思いこんでいる人は目も当てられない。この前経営破綻した留学斡旋会社ゲートウェイ21の元社長がそうだったし、あるいは青森県内でここ数年爆発的に店舗を増やした挙げ句、経営に行き詰まって放り出してしまったガソリンスタンド会社。柿本石油の元社長も、たぶんそんなことを考えていた . . . 本文を読む

住友化学三沢工場の「化学実験教室」

2008-10-15 | └キャリア教育
住友化学株式会社三沢工場は、家庭用殺虫剤や農薬などの原体(元になる有効成分)の生産を行っている工場です。ここで作られた原体が、各メーカーに送られて、たとえば、「蚊取り線香」とか「キンチョール」とか「ムシューダ」、「タンスにゴン」、「バルサン」といった商品に使われるというわけです。 工場を訪れてみると、その広大さにまず驚きます。東京ドーム20個分の広さだとか。でも、これでも全国各地の住友化学の工場 . . . 本文を読む

田宮俊作『田宮模型の仕事』から学ぶこと。

2008-10-14 | ■本
田宮俊作『田宮模型の仕事』(1997年、ネスコ/文藝春秋)。加筆された文庫バージョンも出ていますが、この本は、単行本の表紙がいい。タミヤのプラモデルの白い箱、「ホワイトパッケージ」を思わせる白地に、TAMIYAの二つ星マーク、そして真ん中に描かれているのは、小さな接着剤のチューブ。そう、タミヤのプラモデルに付属品としてついてきた、キャップのない小さな接着剤です。なぜキャップがついていないのかは未だ . . . 本文を読む

常田健が描く「大地の恵み」と人間たち

2008-10-13 | ■美術/博物
昨日の続きですが、常田健の絵について。 東京の画学校に通っていた常田青年は、「プロレタリア美術家同盟研究所」で学んだということもあって、帰郷してからも農民運動家として活動し、検挙、拘留も体験しています。彼の「反体制」的な思想は、初期の作品はもちろん、生涯にわたって貫かれているような気がします。 彼の作品に出てくる農民たちは、ほとんどが顔が描かれていないか、描かれていたとしても無表情です。それは . . . 本文を読む

常田健「土蔵のアトリエ美術館」で至福のひととき。

2008-10-12 | ■美術/博物
常田健(1910-2002)という画家は、青森県旧浪岡町(現在は青森市)の生まれで、生涯のほとんどを生まれ育った土地で暮らしました。りんご畑に囲まれた自宅の土蔵をアトリエに改造して、バッハを聴きながら、地元の農民たちの日常の姿を描きました。彼は、「人に見せるため」とか、「売るため」に絵を描いたのではありません。おそらく、描きたいから描く、それがすべてだったのではないのか。 彼の最晩年に、中央の画 . . . 本文を読む