カクレマショウ

やっぴBLOG

真の住民自治は社会教育から。

2015-03-30 | └社会教育
先日、ある町の職員の方が相談に来られました。このたび社会教育計画を策定したので、それに基づいて社会教育関係の事業を根本的に見直したいとのこと。相談と言っても、もう既に彼なりのビジョンや実行するための方法・手段はちゃんと考えられていたので、アドバイスなどすることはほとんどありませんでしたが…。 社会教育主事として、彼は、「住民主体の地域づくり」を実現したいという熱い思いを持っています . . . 本文を読む

春の木に。

2015-03-29 | ■その他
今日の黄昏ランニングコースから。まだ寒々しい裸木にも、夕日が万遍なく降り注いでいました。 さて、今年度も残すところあと2日。進学や就職、異動で新たな世界に足を踏み入れる人は期待と不安が入り乱れていることでしょうね! 一方で、目指していた進路が叶わなかった人たちもたくさんいることでしょう。挫折感を抱え、落ち込んだまま4月を迎える人も…。 でも、少しだけ顔を上げてみてほしいです . . . 本文を読む

「当事者」である生徒自身にも関わらせる。

2015-03-25 | ■教育
学校に対する様々な要求は、保護者からだけではありません。学校周辺に住む地域住民からもまた、学校には様々な要求が突きつけられます。そのうち、「校庭の木から道路に落ちる落ち葉を何とかしろ」なんてたぐいの要求は、いわゆる「イチャモン」(無理難題)に相当すると思いますが、「運動会の練習がうるさい」、「ブラバンの音が耳障りだ」といった「騒音」の問題は、住民の皆さんに「我慢してください」では済まない問題もはら . . . 本文を読む

高校生が企画・編集するキャリアづくりマガジン

2015-03-24 | └キャリア教育
県の企画政策部が毎年作成している高校生のキャリアづくり応援マガジン「YELL(エール)」。 かつて、私が人づくり戦略チームという部署にいた時のこと。愛知県でキャリア教育コーディネート活動を展開しているNPO法人アスクネットを訪問した際、高校生が企画・作成しているという「Schan(エスチャン)」という冊子を見せてもらって、これだ!と思ったものでした。高校生が自ら社会人に取材をし、仕事や生き方につ . . . 本文を読む

「地域総合型スポーツクラブ」が切り開く「スポーツ立国」への道。

2015-03-21 | ■野球/バファローズ/スポーツ
今年の秋、「スポーツ庁」がスタートします。タイミング的に、2020年の東京五輪の成功に向けての新省庁の創設と考えがちですが、スポーツ評論家の玉木正之さんは、「それは間違った考え」と断言しています(2015年3月20日付けデーリー東北「現論」)。 玉木さんのスポーツに対する考え方が私は昔からとても好きで、著書『スポーツとは何か』(講談社現代新書)に書かれてある「スポーツの基本は遊びである」 . . . 本文を読む

多忙「感」の解消ではないのか?

2015-03-17 | ■教育
教員の「多忙化解消」を目指す検討委員会にオブザーバーとして出席しました。昨年、県で教員の勤務実態調査と意識調査を実施、その結果を踏まえての「多忙化解消」に向けた方策について検討するための会議です。 調査結果を見ると、教員の超過勤務(法では認められていない、いわゆる「サービス残業」)は膨大だし、挙句に「持ち帰り仕事」も多い。土日も部活の指導でつぶれてしまう。会議や打合せは長いし、提出しなければなら . . . 本文を読む

「“生きる力を育む”学校を作りたい」

2015-03-16 | ■教育
たまたま見たEテレのハートネットTVは、長野県上田市でフリースクール「侍学園」を運営する長岡秀貴さんを紹介していました。様々な事情を抱えながらこの学校に通う生徒たち。テレビカメラの前に出てきた子たちはみんなしっかり自分のことを話せています。これなら社会に出ても大丈夫じゃないかと思いましたが、そうでない子もテレビの向こう側にいるんだろうなと思い直しました。 それでも、「この学校に来て、自分が好きに . . . 本文を読む

「資料」を「アート」にして、見せる。

2015-03-15 | ■美術/博物
子どもたちが昔使っていた木製の学習机の上に置かれたナタ。あるいはノコギリ。または〈山の神〉。この組み合わせはシュールだ。      「古いもの」はそれだけで価値があるから、博物館で「資料」としてきちんと保存されます。あとは、見せ方さえ工夫すれば「アート」になるってことか。「アート」だから、もちろん賛否両論あるでしょう。でも、それだけじっくり見てもらえたら「資料」自 . . . 本文を読む

砂糖と松田聖子

2015-03-13 | ■世界史
この冊子、その名もすばり「砂糖」。精糖工業会が毎年発行していて、なぜかうちの職場に毎年届けられます。砂糖の種類、製造方法、日本の糖業の歴史と糖業政策、そして世界の糖業事情。よくよく読んでみると、けっこう読み応えあり(^^) 砂糖の原料は主に2種類で、甘藷(かんしょ=サトウキビ)から作る甘蔗糖と、甜菜(てんさい=ビート、砂糖大根)から作るてん菜糖があります。甘蔗糖はすべて沖縄県と鹿児島県で生産 . . . 本文を読む

東京大空襲から70年。

2015-03-10 | ■世界史
今日3月10日は、東京大空襲の日です。 70年前の1945年3月10日未明、米軍のB29爆撃機による東京への無差別爆撃により、たった一晩で10万人以上の死者を出しました。たった一晩、と書きましたが、実際にB29が30万発の焼夷弾を透過したのは正味2時間半と言われています。 近代までは、戦争というのは職業軍人が戦場で殺し合うものでしたが、このように無差別に民間人を爆撃するという方法が本格的に採用 . . . 本文を読む

すべての小・中学校が「コミュニティ・スクール」に…?

2015-03-08 | ■教育
ついに来ましたね。「コミュニティ・スクール」の全小・中学校への導入。教育再生実行会議が、このたび、安倍首相に、全国全ての公立小・中学校をコミュニティ・スクールとするとの提言を提出しました。これから文部科学省は、全校指定を目指し、法改正に向けて動き始めることでしょう。 「コミュニティ・スクール」は、新聞などでは「地域運営学校」とも書かれていますが、各学校に、保護者や地域住民で構成される「学校運営協 . . . 本文を読む

少年による殺人事件は減っている。

2015-03-06 | ■社会/政治
2004年の佐世保小6少女による同級生殺害事件を描いたノンフィクション『謝るなら、いつでもおいで』の著者・川名壮志氏と池上彰氏の対談。本については読んでいないので何も書けませんが、対談の中で「少年による殺人事件は減っている」という部分を読んで、そうだったのかと思いました。 警察庁の統計によれば、殺人で検挙された刑法犯少年(14歳~19歳)の人数が一番多かったのは、1951年の443人。なんと、毎 . . . 本文を読む

特別支援教育は、一人一人に寄り添う「優しい教育」。

2015-03-05 | ■教育
特別支援教育は、一人一人に寄り添う“優しい教育”。だから、特別支援教育の考え方やシステムや実践は、障害のない子どもにも有効である。(筑波大学教授 柘植雅義氏、「内外教育」2015年1月30日号「特別支援教育の“範囲”」)。これを読んでハッとしました。 「教育する側」って、子どもがうまく学ぶことができなかったり行動できなかった時に、ついつい「子どもの . . . 本文を読む

「がん教育」で命の大切さを。

2015-03-04 | └キャリア教育
文部科学省から届くメール情報の中に、「「がん教育」の在り方に関する検討会」という見出しが目に飛び込んで来ました。学校に求められる「◯◯教育」という言葉は200個以上あると言われますが、今度は「がん教育」かい。やれやれ。 で、その「検討会」の議事録をのぞいて見ると、既に文科省では「がんの教育総合支援事業」という事業を実施しているようで、検討会では、委託を受けた群馬県、徳島県、静岡県の各教育委員会の . . . 本文を読む

「全国中学生人権作文コンテスト」入賞作品から

2015-03-02 | └人権教育・学習
茨城県の中学1年生の人権作文(文部科学大臣賞)。「片手分しか数えられない」知的障害をもつ「辰ちゃん」。祖父が、50年以上前に身寄りのない辰ちゃんを働き手として引き取り、自分が生まれた時から家にいたという。小さい頃、庭で捕まえた生き物をプレゼントしてくれたり、一緒に遊んでくれたりして、辰ちゃんはとても優しい。「ぼくは、障害者という呼び方はあまり好きでない。辰ちゃんは知的障害者だったけれど誰よりもきれ . . . 本文を読む