「ひみつのアッコちゃん」は、「おそ松くん」と同じ時期に書かれ、もともと赤塚不二夫が少女漫画家だったことをしのばせる作品です。
「テクマクマヤコン」という変身の呪文は原作にはなく、アニメで登場したものですが、この作品は、やはりアニメでこそ人気が出た作品と言えるでしょう。のちの少女向け「変身もの」の元祖とも言えます。初代アニメの放送は昭和39年(1964年)ですが、その後、多少設定を変えながら、時を . . . 本文を読む
赤塚不二夫氏が亡くなりました。
ちょうど、泉麻人の『シェーの時代─「おそ松くん」と昭和こども社会』(文春新書)を読んでいるところでもあり、いつかはこの日が来るだろうとは思っていましたが、逝去のニュースは大きな衝撃でした。
赤塚不二夫は、「生き方」がもっとも顕著に「仕事」に表れていた人だと思う。自分がハメを外せない人に、あれだけのはちゃめちゃなギャグ漫画は書けないでしょう。だからこそ、他の追随を . . . 本文を読む
昭和30年代後半生まれの人なら、必ず1枚はあるでしょう。そう、「シェー!!」ポーズの写真です!
「シェー!!」の元祖であるイヤミは、「おそ松くん」のサブキャラです。「おそ松くん」とは(ちなみに「おそまつくん」と入力すると一発で「おそ松くん」が出てくるが、「おそまつ」だと「お粗末」になってしまうのですな)、おそ松、チョロ松、カラ松、トド松、一松、十四松の6つ子の兄弟が繰り広げるドタバタ物語ですが、 . . . 本文を読む
「もーれつア太郎」という作品のテーマは、ずばり「義理人情」です。
男気に惚れたらその人のためにとことん尽くすし、困っている人がいればみんなで助けるし、義理を欠いちゃいけねえよってなわけで、誰かの世話になったら必ずその恩返しをする。だから、この物語には「親分」「子分」の関係がたくさん見られるのです。
ココロのボスには二人の子分がいつもくっついているし、ニャロメとべし、ケムンパスの関係だって見方に . . . 本文を読む
中学時代、友人のベン(本名:佐々木勉)によれば、彼の家の近所に「トリヘビ」が棲んでいると言う。絵に書いてもらうと、ヘビに翼がついていて、そいつが空を飛んでいるのです。きっとあれは、「ウナギイヌ」からインスピレーションを得てベンが創った動物にちがいない、と今は思っています。
ウナギイヌは『天才バカボン』に登場しますが、赤塚不二夫氏が創り出した動物の中でも特異さではナンバーワンではないかと思います。 . . . 本文を読む
赤塚不二夫が生み出したキャラクターは、おそ松くん、ひみつのアッコちゃん、バカボンのパパ、イヤミ、ココロのボス、チビ太、ハタ坊など、枚挙にいとまがありませんが、そのどれもが独特の個性と魅力にあふれるキャラクターとして現在も生き続けています。
中でも私が愛するのは、ニャロメ、べし、ケムンパスの3人(?)衆です。
この3人は「もーれつア太郎」という漫画のサブキャラクター。メインキャラは八百屋のア太郎 . . . 本文を読む