カクレマショウ

やっぴBLOG

「棚機」と「七夕」

2016-07-07 | ■世界史

「七夕」って完全に当て字なのに、小学生でも読める。いかに日本人に浸透しているかがわかりますね。

「たなばた」は、もともと「棚機」と書いたそうです。「棚機」とは、古代の日本人が秋の豊作を祈って水の神様のために着物を織る時に使った機織り機のこと。「棚」というのは「借家」という意味があって、清らかな水辺に機織りのために建てられた「借家」にこもって汚れのない乙女が機を織ったことに依っています。ちなみに、その乙女のことを「棚機女・棚機津女(たなばたつめ)」と呼んだそうです。

この話と、中国古代の芸事や裁縫の上達を願う行事や星伝説(織姫・彦星)が入り混じって、今の「七夕」となったということです。「7月7日」というのは、五節句(1月7日、3月3日、5月5日、7月7日、9月9日)のうちの1つで、仏教伝来後は、お盆(旧暦)を迎える準備として、この日に七夕が行われるようになったとか。……七夕の由来は、どうにもこうにも複雑すぎてよくわかりません。

「五色」の短冊に願いを書くという風習も、中国の陰陽五行説に由来しています。いつの時代も、天や神様に願いを託すのは人間の常ですが、いくら願いごとをしても、自分が努力しないことには叶うわけありませんよね。願いごとを書くのなら、単に「◯◯がかないますように」ではなくって、「自分はこれだけがんばりますから、どうか叶えてくださいませ〜」みたいな書き方をしたらどんなもんでしょうね。

今日は手話講座があったので、私は「がんばって復習しますから、どうか手話が上手になりますように!」とお願いしました。


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