反ロボット団体幹部に命を狙われるハースの護衛を命じられたゲジヒト。彼は、ハースのコンピュータから思いがけないデータを発見する。それは、旧ペルシア王国の最高指導者ダリウス14世が、今回の一連の事件に関与している可能性をうかがわせる映像でした。モニターに映し出されたダリウス14世は、第39次中央アジア紛争の際にペルシアに派遣された「ボラー調査団」のメンバーの科学者の名前─彼らのほとんどは、不審な死を遂 . . . 本文を読む
先週の「プロフェッショナル 仕事の流儀」は、漫画編集者・原作者の長崎尚志さんでした。『PLUTO』の編集も担当している方というのでこれは見なくてはと思っていたのに、不覚にも見逃してしまい、昨夜の再放送をビデオに録って、ようやく1週間遅れで見ることができました。そういえば、今年1月の浦沢直樹氏の回も見逃してしまっていて、どうもいけませんな。
雑誌の編集者がここまで深く漫画づくりに関わっているとは、 . . . 本文を読む
浦沢直樹『PLUTO』は、現在単行本は第4巻までしか出ていません。第4巻の構成は次のとおり。
Act.24 博士の休日の巻
Act.25 竜巻日和の巻
Act.26 対決の巻
Act.27 違った夢の巻
Act.28 緊急コールの巻
Act.29 つぶやく影の巻
Act.30 キンバリーの三博士の巻
Act.31 地上最大のロボットの巻
今回は、Act.24からAct.26の部 . . . 本文を読む
ちょいと間があいてしまいましたが、確認しておくと、現在、第3巻をたどっているところです。今回は、第3巻の、主に後半部分となります。
「動物事件」で警察に保護されたウランを、アトムが引き取りにやってきます。二人が出て行くのとちょうど入れ違いに入ってきた男を、アトムは人間なのかロボットなのかわからなかった、と言う。男の名はアブラー博士。ペルシア王国から国際会議出席のため来日した、というのは口実で、実 . . . 本文を読む
「兄のかたき」、ゲジヒトを殺すため、ハースは、闇市場で製造も販売も禁止されている小型クラスター砲を買う。ハースがなぜそれほどまでにロボットを憎むようになったのか。その理由が、彼自身の少年時代にさかのぼって語られます。
彼の父は、「ロボット・リストラ」の犠牲者でした。つまり、ロボットの生産効率の高さのせいで、仕事を奪われた失業者。彼と兄は、収入のない父の元で育てられました。食べる物もなく、街をさま . . . 本文を読む
手塚治虫の「地上最大のロボット」では、ウランは、兄・アトムを思う気持ちから、健気にもアトムに変装してプルートゥと戦います。
ウラン 「あなたはきっといいロボットなのね きっとあなたをつくった人間が悪い人なのよ アトムにいちゃんがきらいじゃないんでしょ」
プルートゥ 「ウラン 好きとかきらいとかいう気持ちはおれにはないよ おれはただいわれたとおり勝負しているだけなんだ」
ウラン 「あなたはかわいそ . . . 本文を読む
ブランドの壮絶な死にショックを受けつつも、ゲジヒトは気晴らしに、前から希望していた妻との日本旅行を申し込もうとします。ところが、旅行代理店は、二人が2年前に日本への旅行を申し込んでキャンセルした記録が残っていると言う。ゲジヒトも妻も、まったく「覚え」がない。2年前と言えば、ユーロポールの研修で1年間スペインにいたはずだ…。当時の写真をめくる二人だが、どこか違和感を感じる。どうも写真が多すぎるのだ… . . . 本文を読む
「角」を突き刺されて死んでいた田崎純一郎が、死ぬ間際にお茶の水博士に連絡を取ろうとしていたという事実から、アトムは、彼の身にもまた危険が迫っていることを忠告します。「命を狙われているんです。ボラー調査団の元メンバー全員が…」
アトムが口にした「ボラー調査団」とは何か?
中央アジア・ペルシア帝国を舞台とした起こった第39次中央アジア紛争が、改めて語られます。ペルシアの独裁者ダリウス14世が圧倒的 . . . 本文を読む
『PLUTOプルートゥ』、第2巻に入ります。第2巻のラインナップは次のとおり。
Act.8 鉄腕アトムの巻
Act.9 お茶の水博士の巻
Act.10 ヘラクレスの巻
Act.11 回線をつなげの巻
Act.12 家族の肖像の巻
Act.13 記憶の手違いの巻
Act.14 Dr.ルーズベルトの巻
Act.15 敵の部品の巻
モンブラン、ノース2号の死。相次ぐ「世界最高水準のロボット」の死は、 . . . 本文を読む
『PLUTOプルートゥ』には全体を通した「章」の番号が付せられていて、第1巻は次のような構成になっています。
Act.1 モンブランの巻
Act.2 ゲジヒトの巻
Act.3 ブラウ1589の巻
Act.4 ノース2号の巻(前編)
Act.5 ノース2号の巻(中編)
Act.6 ノース2号の巻(後編)
Act.7 ブランドの巻
3つの章からなる長編「ノース2号の巻」は、既刊4巻のエピソードの中 . . . 本文を読む
このコミック、正しいタイトルは『鉄腕アトム「地上最大のロボット」より PLUTOプルートゥ』。プロローグでも書きましたが、手塚治虫の名作に敬意を表しつつも、作品自体は完全に浦沢作品となっています。両作品を比べながら、第1巻からたどっていきたいと思います。ゆっくりと。
物語の始まりは、「地上最大のロボット」と同じく、スイスの山中で「モンブラン」が殺されるシーンに設定されています。両作品に出てくる「 . . . 本文を読む
手塚治虫の『鉄腕アトム』に「地上最大のロボット」という長編があります。手塚氏自身が、「アトムの中でもいちばん人気のあった物語だった」と語っているように、世界各地で活躍する最強ロボットに「プルートゥ」と名付けられたロボットが次々に挑戦していくという、一見、子ども心をワクワクさせるようなシンプルでわかりやすいストーリーでした。でも、よく読むと、ロボットを操っているのは結局「悪い」人間だったり、ロボット . . . 本文を読む