紅白2色のめでたい花。
1本の木に白と赤の両方の花をつけるいわゆる「源平咲き」の花梅の木です。「源平咲き」は、遺伝子の突然変異によって発生するんだって。
こんなふうに遺伝子の異なる細胞が混じった状態の生物を、ギリシャ神話に出てくる怪物(頭がライオンで胴がヤギでしっぽがヘビ)の名にちなんで「キメラ」といいますが、キメラと呼ぶにはあまりにも可憐すぎますね、この花梅。 . . . 本文を読む
かつて、立花隆の臨死体験のシリーズには驚かされたものでした。あれから20年か…! 何も変わっていないようで、実は臨死体験の科学的研究は確実に進んでいたようですね。NHKスペシャル「臨死体験 立花隆 思索ドキュメント 死ぬとき心はどうなるのか」を見てよくわかりました。
人が死ぬ時、いったい、「心」はどうなるのか。正直言って、科学で解明しきれない部分もあるんじゃなかろうかと思うのですが . . . 本文を読む
野口健さんの講演会に行ってきました。
彼のスポンサーでもあるコスモ石油が展開している「コスモ・アース・コンシャス・アクト」の一環として行われたものです。休憩なしで2時間40分。時折テレビのバラエティなんかで見るおちゃらけぶりも垣間見せながら、野口健さんの活動に対する真剣な思いが十分伝わってくる、いい講演会でした。
野口さんは、史上最年少で世界七大陸最高峰を制覇(当時)、エベレストには2回も . . . 本文を読む
先日紹介した「眠らなくなった日本人」連載第1回で、興味深いグラフが掲載されていました。NHK放送文化研究所が1960年以降、5年ごとに実施している「国民生活時間調査」からのグラフ。横軸に1日の時間、縦軸に、その時間に「睡眠をとっている人の割合」を示しています。ここでは、NHKの調査のほか、1941年のデータも加えられています。
たとえば、「90%の人が睡眠中になる時間」を見てみると、1941年に . . . 本文を読む
宇宙は、137億年前にビッグバンで始まった。
じゃ、その前はいったい何があったの?とか宇宙の「外側」には何があるの?とか、そんなことを考えてみても、私の頭の中では絶対に答えが見つからないので、考えないようにしています。「無」とか時間のない世界、とか言われても、実感がないからよく分からない。
先日、日本の研究チームが「宇宙最初の星」の光を初観測したというニュースに驚いたばかりだったのですが、今度 . . . 本文を読む
旧ソ連のガガーリンが人類史上初めて宇宙を飛んだのは1961年。その8年後に、人類は初めて月に降り立ち、20年後の1981年には、地球と宇宙空間を往復する乗り物を手に入れました。その名も「スペースシャトル」。それまでの「ロケット型」ではない、真っ白で洗練されたフォルムは、SFの世界が実現したような気にさせられたものでした。
ガガーリンからちょうど50年目に当たる今年、宇宙開発の歴史に一つのピリオド . . . 本文を読む
庭の池の住民の仲間を増やしてやろうと思い、近くのため池に採集に出掛けました。ちょうど、睡蓮が満開で、とてもきれいでした。
2週間ほど前はオタマジャクシが群れをなして泳いでいたのですが、もうオタマジャクシはほとんど姿を消していました。姿を消したといえば、その時連れ帰ったオタマジャクシたちも、我が池で無事カエルに成長し、いつの間にかどこかに消えてしまいました。それにしても、あの中で、どれだけの個体が . . . 本文を読む
小惑星探査機「はやぶさ」がつい先ほど、無事帰還しました。
「はやぶさ」…といえば、今年12月に全線開業する東北新幹線の新車両の愛称に決定したのもこの名前。私が推した、津軽弁の愛称はあえなく却下されちゃいましたね…トホホ。
ま、そんなことはともかく、こっちのはやぶさ君、60億kmという超長旅、お疲れ様でした! 2003年5月に打ち上げられてから、7年ぶりですね。2005年11月、地球から3億km . . . 本文を読む
地震の規模は、時代が違っても変わることはありません。地震を起こす巨大な地球のメカニズムに比べたら、人間の歴史なんて微々たるものでしかない。
しかし、昔と今とで決定的に異なるのは、被害をできるだけ抑えるすべを、人間がだんだん身につけつつあるという点。地震予知、避難訓練、建造物の耐震対策、家庭での災害への備え、ボランティアを含む被災時の救援体制など、いざというときの防災対策は、少なくとも日本では結構 . . . 本文を読む
冬の夜空にひときわ目立つオリオン座。
昨年10月にはオリオン座流星群が活動のピークを迎え、この星座を見上げた人も多かったのではないでしょうか。
※写真は「yahoo!きっず星空」より
オリオン座は、ギリシア神話に登場する狩人、オリオンが右手に棍棒を振り上げている姿で表されます。真ん中の「三つ星」がオリオンの腰に巻かれたベルトに当たります。そして、右肩の部分で赤く輝くのがベテルギウス。三つ星 . . . 本文を読む
2012年の完成をめざして、東京都墨田区押上業平橋地区に建設中の東京スカイツリー。完成すれば世界最高の634mになるのだとか。この高さ、関東の旧国名である「武蔵」(むさし)とかけているのだそうで。
今はまだ119mの段階ですが、建設中のタワーは、しかし、それでもじゅうぶん迫力ありました。槌音(?)が軽快に響き渡り、巨大なクレーンが次々と資材を運び上げる。機械の力を使っているとはいえ、それを動かし . . . 本文を読む
先週の第1回「トヨタ 新時代への苦闘」に続いて、今日は第2回「スモール・ハンドレッド 新たな挑戦者たち」。ここ数年加速する「電気自動車」の開発競争に焦点を当てています。
まず驚かされたのは、中国の農村地帯で電気自動車を製造するメーカーの映像。およそ自動車工場とは思えない倉庫みたいな場所で、小さな電気自動車が1台1台、ほぼ手づくりで生産されている。電気自動車は、複雑な構造を持つガソリンエンジン車に . . . 本文を読む
日本の月周回衛星"かぐや"が、今日未明(3時25分)、月面に落下し、2年近くに及ぶ観測を終了しました。テレビのニュースを見ていたら、"かぐや"の落下の瞬間(通信が途絶えた瞬間)を確認した宇宙航空研究開発機構(JAXA)の職員が思わず歓声を上げていましたが、あれは、「ほぼ狙いどおりの場所に落下させることができた」からだそうです。つまり、今後、月に着陸させるための技術的な成果が得られたということです。 . . . 本文を読む
今日、3月14日は「数学の日」。
2000年に日本数学検定協会が定めたものらしいですが、なんで3月14日かというと、3.14、つまり「円周率」なのですね。数学で扱われるいろんな数字の中でも、円周率はやっぱり代表的ということなのでしょう。
円周率は、「果てしない数字」としても知られています。3.14159265358979323846..........。現在、その「最高ケタ数」を保持しているの . . . 本文を読む
数年おきに活動を続けている世界有数の活火山・浅間山が、昨年に引き続きまた「目覚めた」ようです。気象庁の観測によれば、今回の噴火は、熱で膨張した水蒸気が噴出して火口付近の古い溶岩などを吹き飛ばしたもので、今のところマグマそのものが噴出したわけではないとのこと。それでも、噴火の勢いで東京や房総半島にまで火山灰を降らせるとは、そのパワーはやはり並大抵のものではない。
浅間山の火山灰が歴史を動かした、と . . . 本文を読む