石毛宏典氏といえば、西武時代、溌剌としたプレーで鳴らした好敵手でした。どちらかというと近鉄には絶対いそうにないタイプ。いつかは西武の名監督になるのでは…と思っていたら、あにはからんや、オリックスの監督になっちゃって、びっくり。しかも全然監督としては鳴かず飛ばずで二度びっくり。挙げ句の果てにシーズン途中で交代と、あれは、野球界で王道を歩んできた石毛氏にとっては、初めての挫折だったのではないでしょうか . . . 本文を読む
浅田次郎の本って今まで読んだことがありませんでしたが、今回初めて手にしたのが『シェラザード』(講談社文庫、上・下巻)です。
太平洋戦争中に金塊を積んだまま台湾沖に沈んだ豪華客船「弥勒丸」をめぐり、現代と当時を往復する物語です。絶対に沈められることがないはずの「緑十字船」弥勒丸の「誤爆」による沈没をクライマックスに、当時の乗組員たちの思い、そして現代に生き残る人たちの弥勒丸引き揚げに関わる駆け引き . . . 本文を読む
イチローの大記録達成が近づいています。
かつて、オリックス時代のイチローは、私にとって、小憎らしいバッターでした。
岩手県営球場で行われたオリックス─近鉄戦を見に行ったときには、近鉄側の応援席(三塁側内野スタンド)からもライトを守るイチローへの熱い声援が起こり、辟易したことを思い出します。試合は途中降雨でノーゲームになってしまったのですが、確かイチローにはヒットを1本打たれたような記憶があります。 . . . 本文を読む
今季パ・リーグ最終戦は、奇しくも近鉄─オリックスという合併するチームどうしの対戦となりました。テレビ中継が見られなかったので、ニュースで見ただけですが、両チームの選手たちの笑顔がとても気になりました。笑顔の裏にはもちろんつらい思いが去来しているのでしょうが、なんだかすでに吹っ切れているような印象も受けました。
近鉄の選手にしてみれば、自分たちを放り投げるような仕打ちをされたわけですから、球団や親 . . . 本文を読む
オリックスと近鉄の合併球団の名称が「オリックスバファローズ」になるという。
銀行の合併じゃあるまいし、名前をくっつければいいってものではありません。このような形で「バファローズ」が残ることに、私は強い違和感を覚えます。
両チームを率いる監督には仰木彬氏を迎えることでほぼ確定らしいですが、確かに状況から見て、仰木氏の新監督就任に異論を唱えることは難しいかも知れません。
しかし、あえて言わせても . . . 本文を読む
ライブドアと楽天の仙台争奪戦がちまたをにぎわせています。
早い者勝ちでライブドアだ、いや楽天の方が信用できそう、とか、ライブドア堀江社長の黒Tシャツはなんとかならんのか、とか、結局楽天は読売に操られているだけ、とか、いろいろな意見・感想が聞かれますが、私は、パ・リーグを盛り上げてくれるチームであればどちらでもいいと思っています。あ、それともう一つ、近鉄の選手をより多く受け入れてくれるチームならそ . . . 本文を読む
今日は大阪近鉄バファローズ、本拠地大阪ドームでの最終戦。
いつもなら、「今シーズンの」という形容詞がつくのだが、今日の試合だけはそれがつきません。
あのユニフォームを着て戦う選手たちを見るのは今日が最後。試合は、延長戦の末、見事なサヨナラ勝ちを収めてくれました。
初めて近鉄というチームを意識したのは、高校時代、デパートの電器売り場のテレビで見た1979年の日本シリーズでした。“江夏の21球”に . . . 本文を読む
誘われて、駅伝大会に出場してきました。
秋晴れの下、岩木山を望み、4分の3がリンゴ畑の中というコースの中で行われた駅伝大会でした。
我がチームはほとんど素人ランナーですが、他チームはナントカ走友会や自衛隊などふだんしっかり走り込んでいるチームばかりで、走る前から雰囲気が違っていました。私は5区、3kmのコースを走りましたが、中継地点での1時間以上の待ち時間でも、「プロ」の選手たちのアップの仕方 . . . 本文を読む
オムオムさんのBLOGでデューラーのことを読んで、NHKでかつて放映していた「ルーブル美術館」を思い出しました。
本編は、有名俳優が出てきてあれこれ語り合いながらルーブルを案内するという趣向だったと思いますが、私は、30分番組に再構成した「ルーブル・美の回廊」の方が好きでした。世界史の授業でもよく使わせていただきました。
焦点を絞ったテーマに、エンニオ・モリコーネの音楽、黒田あゆみアナウンサーのナ . . . 本文を読む
雨が降ると心に浮かぶ歌。
─雨が空から降れば
─思い出は地面にしみこむ
─雨がしとしと降れば
─思い出はしとしとにじむ
─しょうがない
─雨の日はしょうがない
─公園のベンチでひとり
─お魚を釣れば
─お魚もまた雨の中
雨の日のやるせなさがとてもよく伝わってくる名曲だと思います。
拓郎もライブで歌っていますが、この歌だけは小室等が歌った方が心にしみるのです。
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窪塚洋介の「ピンポン」という映画がありました。映画自体は、窪塚の話し方がウルサくて私には×でしたが、どちらかというと「暗い」イメージの「卓球」をうまくメジャー路線に乗せたもんだなーと思いました。最近では「愛ちゃん」がアテネであの愛くるしい?かけ声で私たちを魅了してくれましたし、卓球は今や「暗い」スポーツではなくなりつつあります(かな?)。
訳あって昨年から卓球を始めています。かつてテニスをやって . . . 本文を読む
「やれやれ、米国の端から端まで鉄道を敷こうってんだから大変だ」
「最近ゴールドラッシュとやらで、やたらと西海岸に移住する白人が増えてるからな」
「確かに鉄道の方が馬車の旅よりらくちんには違いない」
「だけどよ、前に開通したとこじゃ、列車もインディアンたちに襲われてるって聞いたぜ」
「おー、こわ。けど、インディアンの連中だって、勝手に自分たちの土地を荒らされたんじゃたまったもんじゃないよな」
「なん . . . 本文を読む
「ねえ、おじいちゃん、その風船でお空に飛んでいける?」
「ああ、飛べるとも。大切なのは空を飛べるという強い意志を持つってことなんじゃ」
「へぇー、そうなんだ」
「それからもう一つ、風船をしっかり信頼することだな」
「おじいちゃん! 困りますよ、またいい加減なこと言って…。それからそのピンクのジャケット着るのよしてくださいな」
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津軽三味線奏者の渋谷幸平さんの演奏&語りを聴きました。
彼は弱冠23歳。津軽(黒石市)出身・在住の数少ない若手奏者として活躍中です。今日は「津軽おはら節」「津軽じょんから節」「津軽おはら節」の3曲のみの演奏でしたが、若手らしい歯切れのよい演奏でした。また、演奏合間のトークは、彼の誠実な人柄を十分に感じさせてくれるものでした。
幼稚園の時にテレビで津軽三味線の演奏を見てすっかりその魅力にとりつか . . . 本文を読む
さっき窓から空を見上げたらカシオペア座が目に飛び込んできた。
小学生の頃、最初に覚えた星座は「さそり座」だった。三角定規を背中合わせにしたような頭の部分が見つけやすかったし、胸のところで明るく輝く赤い星アンタレスもひときわ目を引いた。
あの頭の部分を形作っている星の配列は、なんとなく頭から離れなくて、無意識に身のまわりに同じ形を見つけては悦に入っていた。今思うとおかしい。
北斗七星ももちろんすぐ . . . 本文を読む