カクレマショウ

やっぴBLOG

悩みごとは、イスに座って電気をつけて考える。

2009-02-28 | ■教育
今朝の朝日新聞「be on Saturday」連載の「フロントランナー」は、読売ジャイアンツの原辰徳監督。タイミングとしては、近々始まる「ワールド・ベースボール・クラシック」の「侍ジャパン」の監督、ということでの登場。この人も、確かに「おじさん」にはなったけど、それでも50歳にしては若いですね。 父が監督を務めていた東海大相模高校時代から「親子鷹」で注目されていた「若大将」タツノリ。今日の記事で . . . 本文を読む

「お葬式」─「おくりびと」の24年前です。

2009-02-27 | ■映画
1984年/日本/124分 【監督・脚本】 伊丹十三 【出演】 山崎努/井上佗介  宮本信子/雨宮千鶴子  菅井きん/雨宮きく江  大滝秀治/雨宮正吉  財津一郎/里見  江戸家猫八/海老原  高瀬春奈/斉藤良子 「おくりびと」で「社長」を演じた山崎努は、1984年につくられた「お葬式」にも出ています。かれこれ四半世紀前の映画ですが、伊丹十三の監督デビュー作であり、最高傑作かもしれません。 . . . 本文を読む

起業教育とキャリア教育

2009-02-26 | └キャリア教育
「生きる力を育むために」と銘打たれた「起業教育・キャリア教育を考えるシンポジウム」が昨日弘前市で開催されました。 主催は東北経済産業局。「東北モデル」のアントレプレナーシップ教育の先進地、仙台市から、企業(印刷会社)の経営者と元・小学校校長のお二人の講師が起業教育・キャリア教育の取り組み事例を中心にお話ししてくださいました。 まず、ハリウ・コミュニケーションズ(株)という印刷会社の社長をされて . . . 本文を読む

「おくりびと」─「石文」としてのメッセージ

2009-02-25 | ■映画
2008年/日本/130分 【監督】 滝田洋二郎 【脚本】 小山薫堂 【音楽】 久石譲 【出演】 本木雅弘/小林大悟  広末涼子/小林美香  山崎努/佐々木生栄  余貴美子/上村百合子 <2009-02-21 青森松竹アムゼにて> 写真=(C)2008映画「おくりびと」製作委員会 ***************************************** 今日 . . . 本文を読む

「小島一郎 北を撮る」─変わる人々、変わらぬ風景

2009-02-21 | ■美術/博物
青森県立美術館で開催中の企画展「小島一郎 北を撮る」。 サブタイトル「戦後の青森が生んだ写真界の「ミレー」」。ミレーとは、もちろん、「晩鐘」、「落穂拾い」、「種まく人」を描いた19世紀フランスの画家ジャン・フランソワ・ミレーのことです。小島一郎(1924-1964)が津軽の農民を撮った写真は、確かに、ミレーの描いた農民たちの絵と雰囲気が似ています。チラシに載っている写真なんか、稲わらを麦に代えた . . . 本文を読む

瀬戸まるっとキャリア教育

2009-02-19 | └キャリア教育
名古屋方面にキャリア教育の事例調査に出掛ける機会がありました。2日間で3ヶ所訪問という駆け足出張でしたが、それぞれに得たものは非常に大きかった。 愛知県瀬戸市の瀬戸商工会議所は、数年前から、「瀬戸市キャリア教育推進協議会」の中心的・主導的な役割を果たしています。瀬戸といえば「瀬戸物」で有名ですが、もともと、地域の特産品である瀬戸物づくりをどの学校でも取り組んでいた(市内すべての小・中学校が窯を持 . . . 本文を読む

村上春樹のイェルサレム賞スピーチに寄せて

2009-02-18 | ■世界史
「どんなに壁が正しく、どんなに卵が間違っていても、私は卵の側に立つ」。 作家の村上春樹氏が、「イェルサレム賞」の授賞式の記念講演で語った言葉だそうです。『ノルウェーの森』、『海辺のカフカ』などの村上氏の作品は、ヘブライ語にも翻訳され、イスラエルでベストセラーになっているのだとか。イェルサレム賞は、イスラエル最高の文学賞で、アーサー・ミラー(米国)やホルヘ・ルイス・ボルヘス(アルゼンチン)など、歴 . . . 本文を読む

映画で楽しむ世界史

2009-02-16 | └歴史映画
図書館で、『DVD映画で楽しむ世界史』という本を何気なくめくっていたら、巻末の「参考文献および参考情報」のところに「やっぴらんど」の名前が出ていて驚きました。ウェブサイト4本が「参考情報」として紹介されていて、そのうち一番最初に挙げられていました。 著者の大串夏身さんは、昭和女子大学人間社会学部教授兼総合教育センター長。私は、図書館関係の著書を多数出されている方としてお名前だけは知っていたので、 . . . 本文を読む

「チャロー!インディア」(その2)─あのガンディーを「いじる」!

2009-02-15 | ■美術/博物
私が尊敬してやまないマハトマ・ガンディー。当然、母国インドではガンディーは神聖不可侵な存在なのだろうと思っていましたが、この作品を見ると、そうでもないのかも…とちょっとショックを受けました。アシム・プルカヤスタの、ガンディーを扱った一連の作品です。彼は、紙幣や切手に描かれたガンディーの顔をモチーフに、大胆なアートをつくり出す。 《ファウンド・オブジェクト/オブジェクツ》(2003-08年)は、ガ . . . 本文を読む

「三本木の夢」─中学生の抱く壮大な夢と志

2009-02-14 | └キャリア教育
JICA(独立行政法人国際協力機構)の主催する「エッセイコンテスト」。中学の部、高校の部で、最高賞である最優秀賞国際協力機構理事長賞を、どちらも青森県内の中学生、高校生が受賞しました。今日は、JICA東北支部主催で、青森市で表彰式と受賞作品発表会が開催されました。 高校の部の最優秀賞は、松風塾高校2年、石井陽平君の「父が僕にくれた夢」。中学の部の最優秀賞に輝いたのは、県立三本木高等学校附属中学校 . . . 本文を読む

「チャロー!インディア」(その1)─インド的な、あまりにもインド的な。

2009-02-13 | ■美術/博物
ヒンドゥー教は、「インド教」。「宗教」というより、インドの風習、文化そのものです。たとえば、日本に住んでいる日本人がヒンドゥー教徒になることはきわめてむずかしい。というより、インドに住んでいない人間は、ヒンドゥー教徒にはなれっこない。 「インド現代美術」も、ヒンドゥー教と同じだなと、六本木ヒルズの森美術館で開催中の「チャロー!インディア:インド美術の新時代」を見て思いました。インドの現代美術は、 . . . 本文を読む

「弘前大学教授殺人事件」と那須隆さん(その2)

2009-02-07 | ■社会/政治
那須隆さんの再審開始は、奇跡的に「真犯人」が名乗り出たことによるところが大きい。 しかも、その真犯人とは、那須さんの家のすぐ近くに住む男だったのです。彼の名前については、鎌田氏は、著書『弘前大学教授殺人事件』では、ほかのすべての関係者と同様、本名を出していますが、那須さん死去に際する新聞連載「那須隆さん 無念の一生」では、「T」と匿名にしています。「Tはもし存命なら78歳になっているはずである。 . . . 本文を読む

「弘前大学教授殺人事件」と那須隆さん(その1)

2009-02-06 | ■社会/政治
警察庁は、今年4月から全国の警察で「取り調べ監督官制度」を本格運用するのだそうです。これは、警察署の取調室の状況を、刑事部門以外の警察官がマジックミラー越しに監督する制度。容疑者の体に接触したり、長時間にわたる取り調べをしたりしていないかをチェックするのだとか。刑事部門以外とはいえ、「身内」による監督の意味があるのかとも思いますが、警察の取り調べによる自供が冤罪の温床になっていることを考えれば、冤 . . . 本文を読む

「真昼のプリニウス」とハツ─浅間山の目覚め

2009-02-05 | ■環境/科学
数年おきに活動を続けている世界有数の活火山・浅間山が、昨年に引き続きまた「目覚めた」ようです。気象庁の観測によれば、今回の噴火は、熱で膨張した水蒸気が噴出して火口付近の古い溶岩などを吹き飛ばしたもので、今のところマグマそのものが噴出したわけではないとのこと。それでも、噴火の勢いで東京や房総半島にまで火山灰を降らせるとは、そのパワーはやはり並大抵のものではない。 浅間山の火山灰が歴史を動かした、と . . . 本文を読む

「餅とあんこ」から「連帯の技術」へ

2009-02-04 | └キャリア教育
「比喩」を使いたがる人ってけっこういますよね。ただ、比喩があまりにも自分勝手過ぎて、ほかの人にはまったく意味が通らない比喩を使っては悦に入っている人も、中にはいる。(…私の職場にもいます…はい。) その点、内田樹のたとえ話は、腑に落ちるものばかりで、こういうふうに比喩を使えばいいんだ!と勉強になります。勉強になったからといって、彼のように使いこなすことは到底できませんが。 内田樹『街場の教育論 . . . 本文を読む