リコーのCM(「夢」編)に手嶌葵がカバーした「流星」(曲・詞:吉田拓郎)が使われています。1979年につくられたこの曲には、私にとっても数々の思い出があります。2008年の東京国際フォーラムのコンサートでもこの曲でつい涙があふれてきた。
そして、今、同じ曲が、こんな形でよみがえる。うれしいことです。
たとえば 僕がまちがっていても
正直だった 悲しさがあるから
Wow… 流れていく
静け . . . 本文を読む
“NORWEGIAN WOOD”
2010年/日本/133分
【監督・脚本】 トラン・アン・ユン
【原作】 村上春樹
【出演】 松山ケンイチ/ワタナベ 菊地凛子/直子 水原希子/緑 高良健吾/キズキ
霧島れいか/レイコ 初音映莉子/ハツミ 玉山鉄二/永沢
(C)2010「ノルウェイの森」村上春樹/アスミック・エース、フジテレビジョン
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デビュー作『風の歌を聴け』に続く村上作品2本目の映画化(たぶん)。まだ映画は見ていませんが、その前にもう一度原作を読んでおかなくちゃと思って、斜め読みしてみました。
それにしても、この本、1987年9月10日にリリースですから、もうかれこれ四半世紀近く前に世に出た本なのですね。私の持っている本は同じ年の10月12日付けの「第3刷」。春樹久しぶりの長編、ということで、当時からすごい売れゆきだったん . . . 本文を読む
朝日の池澤夏樹さんの連載「終わりと始まり」。12月8日付けは、「死んだ子供たちのために 閉鎖空間という地獄」。10月下旬に起こった群馬県の小学校6年生、上村明子さんの自殺、その1ヶ月後に起きた札幌の中学校2年生の少女の自殺。
痛ましいことである。
子供に選挙権を与えないのは判断力が未熟であるからだ。同じ論法から言えば、仮に人には自殺の権利があるとしても、子供はその権利を与えられるべきではない。子 . . . 本文を読む
中島義道『うるさい日本の私』で問題にしているのは、街なかにおける「騒音」です。駅やデパートのアナウンス、選挙運動の連呼、宣伝スピーカーから流れる音楽など、聞きたくない人にも聞こえてしまう「騒音」はいらない、と中島氏は口を酸っぱくして説く。「バスや電車といった公共の乗物、デパートや駅の構内、海水浴場、観光地といった公共の場所で、彼は耳障りで不必要と思われる音、つまり音楽(BGM)、マイクでの呼びかけ . . . 本文を読む
THE ROAD TO GUANTANAMO
2006年/英国/96分
【監督】 マイケル・ウィンターボトム
【出演】 アルファーン・ウスマーン/アシフ ファルハド・ハールーン/ローヘル リズワーン・アフマド/シャフィク ワカール・スィッディーキー/ムニール シャーヒド・イクバル/ザヒド
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出るとこまで、出せ。高音。そう、ナイス。
出るとこまで。あの星座の果てで眠る君へ。
上はどうだ、届いてるか。
上まで、このララバイ。
今日の昨日を明日へ…で、
カラオケで、今の若者はけっこう昔の歌に「ノれる」という話題を今朝のズームインでやっていました。「昔の歌の方が歌詞が深くていい」とか、「リズムが昔っぽさを感じさせない」とか、おじさんには、ふむふむ、そうだろそうだろ、という . . . 本文を読む
『青森へ』で思い出したのが、しばらく前に読んだ椎名誠の『北への旅』(PHP)。北東北3県(青森、秋田。岩手)を対象エリアとする雑誌「ラ・クラ」の連載の取材で北東北を回った旅と、写真展のための写真撮影の旅のことをまとめたものです。
椎名誠は、ありきたりの観光地などには目もくれず、「フツー」の庶民の暮らしにずかずか入り込んでいく。たとえば、八戸の「えんぶり」を取材した時も、市役所の前の広場のステージ . . . 本文を読む
全国多くの自治体で、「カネがないカネがない」という声が聞かれます。過去のいろいろなツケが積もり積もって今の財政難を招いているわけですが、赤字を少しでも減らすべく、「経費削減」が合い言葉のように唱えられています。そして、その負担は住民にまで及んでいます。
ここまで来たか!と思ったのは、経費削減の手段の一つとして、投票所を減らす自治体が増えてきているという事実(2010年12月6日付け朝日新聞)。来 . . . 本文を読む
東北新幹線全線開業を記念して、様々なイベントや企画モノが目白押しですが、この本もその一環なのでしょう。小学館STORY BOX JAPAN別冊として出た『青森へ』。8人の作家による、青森を舞台とした読み切り短編小説を収録したもの。ラインナップに、県内の関係場所をメモしておくと、
夏川 草介「寄り道」…嶽温泉
井上 荒野「下北みれん」…恐山
島本 理生「捨て子たちの午後」…弘前
西 加奈子 . . . 本文を読む
先日取り上げた玄田有史さんの本『希望のつくり方』と講演録では、「勉強をやる意味」という部分もとても面白かった。
10月17日付け朝日新聞では、「算数大嫌いだったけど…」という見出しで、「元算数嫌い」の数学者や研究者を紹介しています。東大で航空宇宙工学を学ぶ院生は、高1くらいまで数学が嫌いだったという。その理由は、「やってることの意味が分からなかった」から。たとえば、分数ってなぜ必要なのか、よく分 . . . 本文を読む
“INGLOURIOUS BASTERDS”
2009年/米国/152分
【監督・脚本】 クエンティン・タランティーノ
【ナレーション】 サミュエル・L・ジャクソン(※クレジットなし)
【出演】 ブラッド・ピット/アルド・レイン中尉 メラニー・ロラン/ショシャナ・ドレフュス クリストフ・ヴァルツ/ハンス・ランダ大佐 イーライ・ロス/ドニー・ドノウィッツ ダイアン・クルーガー/ブリジット・フォ . . . 本文を読む
今朝の新聞(東奥日報)でも、青森県立名久井(なくい)農業高校が大きく取り上げられていました。京都大学で行われた発明・事業家プランコンテスト「テクノ愛2010」での研究発表が、見事、高校の部グランプリに輝いた。受賞したのは、「高機能性食用菊」。この地方名産の食用菊のポリフェノールの含有量をほぼ2倍に増やしたという園芸科学科2年生の研究。同コンテストでは、花の成長を赤い光でコントロールする「ストックの . . . 本文を読む