このところ、世界史に関連するニュースが相次いで報道されています。
・2060年に世界が終わるというニュートンの予言が記された文書が発見された。
・エジプトでハトシェプスト女王と思われるのミイラが発見された。
・国土地理院が「硫黄島」の読みを「いおうとう」に変更することを決めた。
・ユネスコの世界遺産委員会が「アウシュヴィッツ強制収容所」の名称を「アウシュヴィッツ・ビルケナウ─ナチスドイツの強制・ . . . 本文を読む
世の中に、「先生」と呼ばれる人たちはどのくらいいるのでしょうか。
学校や大学の教員、医者、弁護士、議員…。日本には至るところに「先生」がいます。
「先生」という言葉は、もともとは字面のとおり、「自分より先に生まれた人/年長者」という意味です(この場合、「せんしょう」とか「ぜんじょう」とも読む)。それが転じて、「学問・技芸などを教える人、また、自分が教えを受けている人」という意味になり、さらに転 . . . 本文を読む
昨年11月20日に亡くなった名匠ロバート・アルトマンの遺作となった作品です。アルトマンお得意の群像劇。「群像」すべてが魅力的な映画というのはなかなかお目にかかれないものですが、この映画がまさにそれでした。本当に、いい映画を残してくれたなと思います。
原題の“A PRAIRIE HOME COMPANION”とは、米国で実際に放送されているラジオ番組の名前だそうです。もう30年以上も続いている、毎 . . . 本文を読む
去年8月1日のブログで、文化庁の国語世論調査の結果に関連して、言葉の使い方について書きました。あくまでも対人関係において成り立つのが「(正しい)言葉の使い方」。「言葉のルール」を振りかざして、「間違った使い方」を指摘するのはよくないのでは…云々。
それを棚に上げるわけではありませんが、最近、少々気になる言葉の使い方があります。
一つには、「すべからく(須く)」。
私の出身高校の綱領の一つが、 . . . 本文を読む
インターネットを通じて、今、「新・世界七不思議」を選ぼうという動きがあるようです。スイスの冒険家、ベルナルド・ウェーバーさんという人が始めた試み。サイトにアクセスしてみると、21の候補があって、投票によって上位7ヶ所を選ぼうということらしい。結果は、「7」に因んで、2007年7月7日にリスボンで発表されるのだそうです。ウェーバーさんは、選ばれた新・世界七不思議を、「大型水陸両用飛行機」を使って巡り . . . 本文を読む
昭和30年代、青森県黒石市。とある中学校の近くにあった食堂では、中学生に少しでも腹を満たしてもらうため、店主が焼きそばにラーメンのスープをかけてくれたという。そして、それから何十年か後、あの頃の子どもたちが大人になって、みんなで、あの「ラーメンのスープ入り焼きそば」を復活させた…。
黒石名物・つゆ焼きそばの誕生には、そんな逸話が残っています。子どもの頃に食べたおいしさをいつまでも忘れられない大人 . . . 本文を読む
2007年6月12日付け朝日新聞の「私の視点」に、「学校給食 「全員一律」の制度の見直しを」という投稿が載っていました。
投稿者は「主婦」。5人の子どものお母さんということですが、上の4人は弁当を持参させてきたとのこと。きっかけは子どものアレルギーで、もちろん学校も弁当持参を認めている。お母さんが作ったおかずを食卓に並べておき、子どもたちは、食べられる分だけ弁当箱に詰める。だから給食のように食べ . . . 本文を読む
大人にとって、小学校時代の思い出を語るとき、「給食」は避けて通れません。
給食のメニューや給食をめぐる周辺の出来事を語れば、おのずと世代の差が浮かび上がります。「脱脂粉乳」、「テトラパック牛乳」、「ミルメーク」…。先割れスプーン…。牛乳を「石炭ストーブ」の上であっためたこと、ごはん給食…。「えー何それ。知らな~い」。「またまたー、若いフリして」。
昭和ノスタルジーを基調とする居酒屋に行ったら、 . . . 本文を読む
手塚治虫の「地上最大のロボット」では、ウランは、兄・アトムを思う気持ちから、健気にもアトムに変装してプルートゥと戦います。
ウラン 「あなたはきっといいロボットなのね きっとあなたをつくった人間が悪い人なのよ アトムにいちゃんがきらいじゃないんでしょ」
プルートゥ 「ウラン 好きとかきらいとかいう気持ちはおれにはないよ おれはただいわれたとおり勝負しているだけなんだ」
ウラン 「あなたはかわいそ . . . 本文を読む
皆様のおかげをもって、今日でめでたく3周年を迎えました。
去年の今日のブログでは、たいそうな目標を掲げてしまいましたが(その時はほんとにそう思ってたんです)、ほとんど目標は達せられていません。で、今年は目標を掲げるのはやめときます。とにかく、書きたいことを書く。それだけです。
書きたいことは山ほどありますが、時間が限られている以上、「それだけ」のことしか書くことはできません。ブログという場で、 . . . 本文を読む
みうらじゅんの傑作「アイデン&ティティ」は別としても、「アイデンティティ」という言葉を好んで使う人はけっこう多いようです。曰く、「自分のアイデンティティを大切に」、「日本のアイデンティティを守ろう」、「このクルマのアイデンティティは」…。
でも、いったい「アイデンティティ」って何なのでしょう? 自分らしさ? 自己の存在理由? 個の独自性?
先日書いた「外来語言い換え提案」では、「アイデンティテ . . . 本文を読む
確か、高校の英語の教科書に奇術師・フーディーニの話が載っていたような気がします。「脱出王」の異名をとるハリー・フーディーニは、今からおよそ100年前に活躍した人ですが、その同じ時代の奇術師の世界を描いた映画が、現在公開中の「プレステージ」です。
現代の奇術のテクニックのほとんどはこの時代に産み出されたものだと言います。ロンドンを舞台に、新しい奇術のタネをめぐって競う二人の奇術師をめぐる物語。ちょ . . . 本文を読む
私もどっちかというと、ついカタカナの「外来語」を使ってしまう方で、いつも反省しているのですが、実は自分自身意味がよくわかっていないのに使っていることもあって、ますます反省です。
「分かりにくい外来語を分かりやすくするため」に、国立国語研究所が数年かけて「外来語言い換え提案」をまとめたことは、しばらく前にマスコミ等でもさかんに取り上げられて話題になりました。「イノベーション」は「技術革新」に、「イ . . . 本文を読む
今週のNHK「プロフェッショナル 仕事の流儀」は、岩手県の宮大工・菊池恭二さん。
私は、建築に関わる仕事にはもともと強い憧れがあるのですが、日本伝統の建築様式を伝える宮大工の仕事をじっくりと見たのは今回が初めてでした。ふだん何気なく見ている寺院の屋根の曲線が、経験とカンに培われた深い「読み」で作られていることに、新鮮な驚きを覚えました。「茅負」(かやおい)と呼ばれる、屋根の反りを決める部材をどう . . . 本文を読む
これから、ホヤがおいしい季節を迎えます。ホヤはダメという人もけっこういるようですが、私はホヤには目がないので、たとえば、駅前の魚市場で天然ものが出ていれば必ず買うし、居酒屋でももちろんメニューにあれば注文します。どっちかというと「酢の物」より「水物」の方を好みます。特に天然ものの場合、酢の物にしてしまうと、あの歯ごたえは同じでも、ホヤの最大の持ち味である潮の香りと独特の甘みが消えてしまうような気が . . . 本文を読む