昨日、「早春スケッチブック」というドラマのことを書いた。山田太一のドラマにはいろんな思いが重なる。
「男たちの旅路」をリアルタイムで見たのは中学生の頃。「シルバーシート」、「車輪の一歩」…。重いテーマに立ち向かう吉岡司令補(鶴田浩二)の一言一言が、青臭い僕の心にもビンビン突き刺さってきたものだ。再放送も何度かされているので、その後も繰り返し見ているが、水谷豊が根室まで吉岡司令補を探しに行く回(「 . . . 本文を読む
大学時代の「清高荘」の隣人斉藤くんが言っていた。朝起きた時に聴きたい音楽と、夜一人で酒を飲みながら聴きたい音楽が同じなのはおかしい、と。
なるほど、と思った。
生活の中で、音楽が今よりずっと身近にあった頃の話だ。
山田太一のテレビドラマ「早春スケッチブック」(1983年)の中で、山崎努がこんなセリフを言うシーンがあった。
「映画を見たいと思う。我慢する。どうしても見たいと思う。それでも我慢す . . . 本文を読む
夏はスイカ。
今まで食べたスイカの中で最高においしかったのは、
シルクロードで食べたスイカである。
炎天下のシルクロードを歩き、
休憩時にかぶりついたスイカ。
決して冷え冷えではないけれど、
むしろ生暖かいスイカだけれど、
あれは確かに甘かった。
冷えてない方が、スイカの持つ本来の甘みをより感じられることに気づいた。
スイカで水分と糖分をしっかり補給して、また歩く。
地平線をめざしてひたすら歩く . . . 本文を読む
伊能忠敬が星学暦学を志し、日本の海岸線を測量し始めたのは56歳の時だという。
当時の平均寿命なら、既に鬼籍に入っていてもおかしくない年である。それまでの彼は下総佐原村の商家の旦那としてまた村の素封家として知られていたに過ぎない。
ところが彼は、その「第二の人生」によって後世に名をその名を残すことになる。
「第二の人生」といっても、もちろんそれまでの人生とかけ離れたものになるはずはなく、「第一の . . . 本文を読む
夏野菜を大量にいただいたので、野菜たっぷりカレーを作りました。
私が初めてカレーを自分で作ったのは大学時代、清高荘というシモキタのアパートに住んでいた頃です。清高荘は、台所が共通だったこともあって、まるで合宿所のようにみんなで一緒にメシを作っていたのです。
大きな鍋に大量のカレー、というメニューは夏の定番でした。いかに辛く、しかしちゃんと「本場のカレーの味がする」カレーを作るか(本場のカレーな . . . 本文を読む
今年もまた高校野球の季節がやってきた。
現在地方大会真っ盛り。朝日新聞の地方版は2ページしかないというのにそのほとんどが高校野球の記事で埋め尽くされる。私には異常な紙面作りとしか思えない。
高校野球って、高校生の一(いち)部活動にすぎないというのが私の考えです。ところが野球部以外の部活動がここまで注目されることは考えられないわけであり、野球部だけは別格なのだ。特にマスコミの取り上げ方においては . . . 本文を読む
子どもをめぐる事件が相次いでいることもあって、やれ体験活動だ奉仕活動だと国を挙げての取組がさかんである。
確かに昔のようにごく当たり前に自然と触れ合ったり、日常的に「生活体験」をしたり、いろんな職業を経験してみたり、という機会が少なくなっているので、社会教育や学校教育でそれを補う取組を行うのはいいことだと思う。多様な体験活動が確かに子どもたちの成長にとってプラスになっているというデータもある。
. . . 本文を読む
あるテレビ局の世論調査によると、内閣支持率が過去最低の40%となり、不支持率は47%と支持率を上回ったらしい。
街頭(というよりあれはお台場ビーチか)インタビューでは、「小泉首相は賞味期限切れ。今は岡田さん(民主党代表)が旬かな」などと答えている人もいた。内閣支持率なんていっても、しょせんは「人気率」でしかないことがこういうインタビューを見てもわかる。
自分を含めて、国民の大多数は、政党が掲げ . . . 本文を読む
神戸にお住まいの視力障害者の方からメールをいただいた。
ある大学の通信制で学んでいるとのことで、レポートを執筆するにあたって「遠い夜明け」を参考にしたいとの内容のメール。「PCの画面を音声化して読み上げるソフトを使いまして、ネットやMail、文書の読み書き等を行って」いるとのこと。
視力障害者の方が自分のサイトを「読んで」いただいているとはこれまで考えもしなかった。バリアフリーからはほど遠いサ . . . 本文を読む
金曜日から3日間、地元の「ホタル祭り」の手伝いでホタルを見に来たお客さん向けの焼きそば焼いたりかき氷作ったりしていました。
「ホタル祭り」は毎年7月第2週の金曜日から日曜日まで3日間にわたって行われています。地元では、15年ほど前から自生のホタルの保護に取り組んでいます。ここは、ゲンジボタルとヘイケボタルの両方が見られる珍しい生息地なのだそうです。
おかげで、一時は絶滅寸前だったホタルも、ここ . . . 本文を読む
いろいろなことがすごいスピードで変わりつつある中で、変わらないものの一つに結婚披露宴がある。
披露宴のもっともポピュラーなやり方は、業者が用意する一定のメニューの中から、これはいらない、あれはいるといったように選んでいくパターンらしい。ケーキ入刀はやるけど、キャンドルサービスはいらないよね。新郎挨拶は必要だけど、新婦の両親への手紙はいらないか。予算と時間を両手で計算しながら、「次第」が固まってい . . . 本文を読む