カクレマショウ

やっぴBLOG

清高荘物語<第3回> 清高荘御用達の店々

2005-02-28 | ■その他
下北沢の小田急線の線路脇に「マサコ」というジャズ喫茶があります。「マサコ」に行ったのはたいてい夏だったような気がするのは、たぶん涼を求めてだったのだろうと思います。エアコンのない清高荘は時に蒸し風呂のようでしたから。僕の楽しみは、聞きかじりのジャズにどっぷり身を浸したい…というよりは、冷たいアイスコーヒーを飲みながら「ゴルゴ13」を読む方でしたけど。下町の玄関先に置いてある縁台みたいな椅子ではせい . . . 本文を読む

言葉の軽さ

2005-02-27 | └人権教育・学習
昨日聴いたある講演の中で、「言葉の軽さ」という話がありました。 たとえば、「セクハラ」。「セクシャル・ハラスメント」(性的嫌がらせ)と言わなければならないところを、日本人はいとも簡単に省略形にしてしまう。「セクハラ」「セクハラ」と簡単に言って(言えて)しまうから、本来「セクシャル・ハラスメント」に込められている、非常に重大な人権侵害の要素が薄れてしまうのだ、というお話でした。 省略されて言葉が . . . 本文を読む

包丁買うのに名前と住所が必要!?

2005-02-26 | └社会教育
先日の大阪府寝屋川市の事件など、刃物を持った凶悪事件が相次いでいることを受け、兵庫県川西市は、市内で刃物を買う人に氏名、住所、購入目的を記載した書類の販売店への提出を義務付ける条例案を市議会に提出することになったそうです。刃渡り15cm以上で先端が鋭い刃物を「包丁類」と規定するんだそうです。事件を起こした17歳の少年が使用した凶器が、自分で購入した「包丁」だったことによるものでしょう。 究極の対 . . . 本文を読む

「フランダースの犬」に感動するのは日本人だけ!?

2005-02-24 | ■本
私たちが小さい頃に「少年少女世界の名作」として読んだ作品の多くは、19世紀の欧米諸国で書かれたものです。「宝島」、「八十日間世界一周」、「十五少年漂流記」といった冒険小説は、イギリスやフランスの海外進出を背景にしています。「クオレ」は「母を訪ねて三千里」など9つの物語から構成されていますが、そのほとんどがイタリアの統一、イタリア人の愛国心を根底としています。「厳窟王」(「モンテクリスト伯」)や「あ . . . 本文を読む

清高荘物語<第2回> イチローちゃんよ永遠なれ

2005-02-23 | ■その他
オリックスブルーウェーブの「イチロー」という名前を初めて聞いたとき、私が最初に連想したのは「藤本一郎」という名前でした。それは,私の初期清高荘時代にもっとも影響を受けた人の名前です。 みんな彼を「イチローちゃん」と呼んでいました。 友人として付き合ったのはほんの半年ばかりでした。しかし,私は今も「イチローちゃん」の声や笑顔,話したことを鮮明に思い出すことができます。 イチローちゃん,常磐線の馬 . . . 本文を読む

「新シルクロード」に思う

2005-02-20 | ■テレビ/メディア
NHKの「新シルクロード」の第2集「トルファン 灼熱の大画廊」を見ました。 喜多郎のテーマ音楽と石坂浩二のナレーションによるNHK特集「シルクロード」が放映されたのは1980年のことでした。日本と中国の国交が樹立されたのが1972年。日中平和友好条約の締結が1978年です。「シルクロード」の放映はそのわずか2年後ということになります。「日中共同取材」といううたい文句がとても新鮮に感じられたもので . . . 本文を読む

とんがり小僧のホリエモン

2005-02-18 | ■テレビ/メディア
ライブドアの堀江社長が、連日とんがった言動で世間をにぎわせてくれています。迎え撃つフジテレビの日枝社長も負けじと吠えていますね。 最初にこのニュースを聞いたとき、ネットで世界を「支配」するはずの堀江社長がなぜテレビ(フジテレビ)、ラジオ(ニッポン放送)、新聞(産経新聞)という「マスメディア」をほしがるのか不思議に思いましたが、話を聞いていると、結局、インターネットに人々を誘導するための「手段」と . . . 本文を読む

清高荘物語<第1回> 新しい音楽への扉

2005-02-17 | ■その他
清高荘(せいこうそう)。東京、下北沢の西口から徒歩3分のところにあるその古ぼけたアパートには、私の「青春」のすべてが詰まっていると言っても過言ではありません。 清高荘の思い出を何回かに分けてお届けしたいと思います。 清高荘は、共同の玄関に、台所とトイレも共同という、今では滅多にお目にかかることができなくなってしまったスタイルのアパートでした。4畳半一間で家賃は当時2万5千円だったでしょうか。ま . . . 本文を読む

「Ray」─ソウルにしびれる映画!

2005-02-16 | ■映画
私が初めてレイ・チャールズの名前を知ったのは、吉田拓郎を通してでした。というのは、「よしだたくろうオン・ステージ ともだち」(1971年)というライブ・アルバムで「わっちゃいせい」というへんてこりんな歌を歌っているのですが、これがレイ・チャールズの"What'd I Say"(1959年)のカバーなのです。いや、正しく言うと、カバーしているのはあのかっこいいイントロ部分と最初のワンフレーズだけです . . . 本文を読む

裁判員制度について(その2)

2005-02-15 | └社会教育
裁判員制度って、もしかしたら、私たちの「市民」としての成熟度が試される機会なのかもしれないと思います。 ドラマでは、なんでもかんでも他の人の意見に同調するタイプの裁判員も登場してますが、やはりここは裁判員として、というより一人の社会人として、自分の意見をしっかり持つことが求められるんじゃないかと思いました。 「権利」と「責任」と言ってもいいでしょう。私たちは、市民として様々な「権利」を持ち、そ . . . 本文を読む

裁判員制度について(その1)

2005-02-14 | └社会教育
昨日、今日と2夜連続で放映されたNHKスペシャル「21世紀の日本の課題 司法制度改革─あなたは人を裁けますか─」を見ました。今から4年後、2009年5月までに始まる「裁判員制度」に関する番組です。 裁判員制度とは、「国民のみなさんに裁判員として刑事裁判に参加してもらい、被告人が有罪かどうか、有罪の場合どのような刑にするかを裁判官と一緒に決めてもらう制度」(最高裁判所「裁判員制度について」より)。 . . . 本文を読む

近鉄はこんなもので「永久保存」されない。

2005-02-13 | ■野球/バファローズ/スポーツ
Amazonで予約注文していた『宝島MOOK「大阪近鉄バファローズ 伝説の野武士軍団DVD BOOK」』(宝島社)が届きました。 「名勝負&名場面完全収録」と銘打ったDVDに惹かれて予約したのですが、正直なところ「たったこれだけ!?」という感想。「伝説の10.19ロッテ戦」とか「2001年サヨナラ満塁優勝弾」の映像は、ま、入っていてトーゼンとは思っていましたが、1989年のブライアントの西武戦ダ . . . 本文を読む

全国苗字ランキング

2005-02-12 | ■社会/政治
日本人の苗字の数ってどのくらいあるのでしょうか。 十数万とも30万近いとも言われているそうですが、はっきりした数字を出すことは困難のようです。というのは、日本人の苗字は、同じ読みでも漢字が違ったり(「サイトウ」=斉藤、斎藤、齋藤、齊藤など)、逆に同じ漢字でも読みが違う(「山崎」=ヤマサキ、ヤマザキなど)など、つまりは苗字の「数え方」がまちまちだからです。 気になるのは、「苗字ランキング」です。 . . . 本文を読む

付加価値のある青森がいい?

2005-02-10 | ■青森県
マスコミ関係の宣伝担当の方と話していたら、青森はPRや売り出し方が下手だ、という話題になりました。 彼は言う。「やっぱりただ手つかずの自然があります、天然のおいしいものがあります、じゃ観光客は呼べませんよ。付加価値がないとね。プラスアルファに惹かれてみんな青森くんだりまで来るんだから」 一応、「そうデスよね~」と相づちを打ったものの、ふと心の中で考えました。「付加価値って言うけど、今の世の中、 . . . 本文を読む