カクレマショウ

やっぴBLOG

「棚機」と「七夕」

2016-07-07 | ■世界史
「七夕」って完全に当て字なのに、小学生でも読める。いかに日本人に浸透しているかがわかりますね。 「たなばた」は、もともと「棚機」と書いたそうです。「棚機」とは、古代の日本人が秋の豊作を祈って水の神様のために着物を織る時に使った機織り機のこと。「棚」というのは「借家」という意味があって、清らかな水辺に機織りのために建てられた「借家」にこもって汚れのない乙女が機を織ったことに依っています。ちなみに、 . . . 本文を読む

「親子で学ぶおかねのべんきょうかい」

2016-07-02 | ■世界史
NPO法人青森市手をつなぐ育成会主催の、特別支援学校・学級に通う子どもたちを対象とした「親子で学ぶおかねのべんきょうかい」が開催されました。 「金銭教育」は、将来、良き消費者、良き市民になるために、キャリア教育の中でも避けては通れない要素だと思うのですが、学校ではなかなか本格的に取り組めないのが実情です。なので、学校外(社会教育の場)からこういう取組を仕掛けていくことはとても大切だと思ってい . . . 本文を読む

オバマ大統領の広島スピーチ

2016-05-27 | ■世界史
走る前に、ラジオでナマで聞いたオバマ大統領の広島でのスピーチ、よかったですね。感動しました。核兵器廃絶に向けて、確かに現実は厳しいかもしれないけれど、米国大統領が広島を訪問することを心待ちにしていた被曝者の皆さんがいて、オバマ大統領がそれに答えてくれたこと、大統領が被曝者の心に寄り添うようなスピーチをしたこと、被曝者の方とハグし合っていたこと、やっぱりこんなふうに「人と人」の関係を築いていくことが . . . 本文を読む

高校生の読書離れ

2016-05-26 | ■世界史
1か月に1冊も本を読まない高校生が、45.1%もいるという調査結果には改めて驚きました。文部科学省が昨年度実施した「地域における読書活動推進のための体制整備に関する調査研究」の報告書。1日あたりの読書時間が「0」という高校生は半数以上。活字離れとはいえ、これってあんまりだと思いませんか? 高校時代に読んだ本って、その後の人生を左右さえするかもしれないとゆーのに!! 高校時代に本を読まずにいつ読むの . . . 本文を読む

映像が歴史をつくる時代──NHKスペシャル「新・映像の世紀」

2016-03-21 | ■世界史
NHKスペシャル「新・映像の世紀」、昨夜の第6集「あなたのワンカットが世界を変える」で最終回でした。 1995~96年(…まだ「20世紀」だったんだ!)にかけて放映された「映像の世紀」は、世界史の授業で大変重宝したものです。世界史はビジュアルから!というわけで、ほぼ毎時間、何分かは何かしらの映像を見せるようにしていました。「世界ふしぎ発見!」はもちろん、「知ってるつもり!?」やNH . . . 本文を読む

「対話」による地域づくり──津屋崎ブランチから学ぶ。

2016-03-12 | ■世界史
青森中央学院大学で開催された「地域での対話の場のつくり方」。福岡県津屋崎地区で、対話による地域づくりに携わっておられる山口覚さんのワークショップに参加しました。 「対話」の考え方はとても大切だと思います。社会教育でも15年ほど前から「参加型学習」が取り入れられるようになっていますが、そこでも繰り返し言われてきたのは、「他の人の意見を否定しない」、「ホンネを言える場づくり」といったことでした。 . . . 本文を読む

「魔除け〜身にまとう祈る心」

2016-03-01 | ■世界史
新宿駅からオリセンに向かう途中にある文化学園服飾博物館で、「魔除け〜身にまとう祈る心」という企画展をやっていました(2/17で終了)。これが意外と面白くて、勉強になりました。    世界各地の衣服に込められた「魔除け」の願い。たとえば、悪魔や悪霊の侵入口となる袖口とか裾とか襟口には結界を築く。単にデザインとか布地の強化のためだけでなく、魔除けの意味があったとは。特に目を引かれたの . . . 本文を読む

「日本版CCRC構想」

2016-02-01 | ■世界史
「日本版CCRC」という言葉を先日初めて知りました。「CCRC」とは、Continuing Care Retirement Community の略で、直訳的に言えば、「継続的なケア付き高齢者コミュニティ」、つまり、老後、まだ健康なうちに入居し、最期を迎えるまで過ごす生活共同体のこと、なのだそうです。住居とヘルスケアがセットになった高齢者のためのシステムです。米国発祥で、現在、全米各地に1 . . . 本文を読む

「公共」という科目。

2015-09-15 | ■世界史
「歴史総合」と並んで、高校の次期学習指導要領のもう一つの目玉は、「公共(仮称)」という科目の新設です。選挙権年齢が18歳以上に引き下げられることを踏まえて、主体的に社会に参画する力を養うための科目として、必修となる方針のようです。具体的には、授業の中で模擬選挙が行われたり、「良き消費者」になるための体験的な学習が行われたりすることになるのでしょう。あと、実社会とつながるキャリア教育の視点からのイン . . . 本文を読む

日本史+世界史+地域

2015-08-27 | ■世界史
中教審の次期学習指導要領の素案によると、高校では新たに「歴史総合(仮称)」という科目が必修になりそうです。「歴史総合」とは、近現代史を中心として、日本史と世界史を関連付けて学ぶ科目。他国を見ても、世界の歴史と自国史を一体的に教えているパターンがほとんどなので、「歴史総合」の必修は当然の流れだと思います。 日本史と世界史の融合。ずっと期待していたのですが、ようやく実現するのですね。感無量です。そも . . . 本文を読む

砂糖と松田聖子

2015-03-13 | ■世界史
この冊子、その名もすばり「砂糖」。精糖工業会が毎年発行していて、なぜかうちの職場に毎年届けられます。砂糖の種類、製造方法、日本の糖業の歴史と糖業政策、そして世界の糖業事情。よくよく読んでみると、けっこう読み応えあり(^^) 砂糖の原料は主に2種類で、甘藷(かんしょ=サトウキビ)から作る甘蔗糖と、甜菜(てんさい=ビート、砂糖大根)から作るてん菜糖があります。甘蔗糖はすべて沖縄県と鹿児島県で生産 . . . 本文を読む

東京大空襲から70年。

2015-03-10 | ■世界史
今日3月10日は、東京大空襲の日です。 70年前の1945年3月10日未明、米軍のB29爆撃機による東京への無差別爆撃により、たった一晩で10万人以上の死者を出しました。たった一晩、と書きましたが、実際にB29が30万発の焼夷弾を透過したのは正味2時間半と言われています。 近代までは、戦争というのは職業軍人が戦場で殺し合うものでしたが、このように無差別に民間人を爆撃するという方法が本格的に採用 . . . 本文を読む

センター試験の「世界史B」を解く。

2015-01-18 | ■世界史
センター試験の世界史B、何年かぶりで解いてみました。 大問が4問あって、それぞれあるテーマに基づいた文章を読んで下線部について問に答えなさいという形式は未だに変わっていません。でも、その文章はほとんど読む必要はなくて、問われている「下線部分」さえしっかり見れば、解けてしまう。つまり、世界史のセンター試験には、「まとまった文章を読む力」とか「歴史に関する文章の意味を考える」とか、ましてや「歴史を洞 . . . 本文を読む

何でもアリなのか?「表現の自由」って。

2015-01-14 | ■世界史
明らかに他の誰かを傷つけたり不愉快な思いをさせることを意図した表現は、「表現の自由」とは言わないのではないか。また、弱い立場にある者が強い権力を持った者に対して行われるのが「風刺」だったのではないのか? フランスの「シャルリー・エブド」襲撃の原因となったのが「風刺画」だと聞き、あるいは、卑劣なテロ行為に対する抵抗の旗印として「表現の自由」を掲げる風潮に接して、あれれちょっと待てよ、と思いました。 . . . 本文を読む

羊と人間

2015-01-01 | ■世界史
未年が明けました。日本では、中国から伝わった十干十二支(えと)の「未」をなぜか「ひつじ」と呼ぶようになりましたが、実はそれがどんな動物であるか、ほとんど知られていませんでした。「日本書紀」などには早くも羊の記述が見られますが、それ以降、江戸時代末期になるまで羊に関する記録はほとんど出てきません。日本では、確かに衣服の材料も、羊の毛から織る毛織物ではなく、むしろ麻、絹、木綿がメインでした。「4大家畜 . . . 本文を読む