カクレマショウ

やっぴBLOG

「子ども向け人権教育・啓発冊子」3点セット

2016-03-30 | └人権教育・学習
公益財団法人人権教育啓発推進センター制作の「子ども向け人権教育・啓発冊子」3点セット。SNS上でのいじめ、部活動などのスポーツ活動におけるセクハラ・暴力といった問題、また、「性的マイノリティ」など、昨今の子どもたちの人権をめぐる課題に子どもたち自身がどう対応すればいいのか、漫画や写真を多用して、分かりやすい文章で説明してくれています。 特に、「スマホ・インターネットの使い方」については、連合PT . . . 本文を読む

「全国中学生人権作文コンテスト」入賞作品から

2015-03-02 | └人権教育・学習
茨城県の中学1年生の人権作文(文部科学大臣賞)。「片手分しか数えられない」知的障害をもつ「辰ちゃん」。祖父が、50年以上前に身寄りのない辰ちゃんを働き手として引き取り、自分が生まれた時から家にいたという。小さい頃、庭で捕まえた生き物をプレゼントしてくれたり、一緒に遊んでくれたりして、辰ちゃんはとても優しい。「ぼくは、障害者という呼び方はあまり好きでない。辰ちゃんは知的障害者だったけれど誰よりもきれ . . . 本文を読む

もっと身近にある「人権」。

2015-02-09 | └人権教育・学習
中学生にとっての「人権」のとらえ方って、この作品集を読んでよく分かりました。法務省主催の全国中学生人権作文コンテスト「青森県大会入賞作品集」。どの作品にも、中学生なりの人権に対する向き合い方が素直に表現されていて、読み物としても素晴らしい作品ばかりです。  最優秀賞から奨励賞まで、掲載されている18作品のうち、いじめに関する体験をもとにした作文が9点と半数を占めています。作文を読む限り . . . 本文を読む

「子ども」vs「子供」─大人の争い

2009-10-26 | └人権教育・学習
子ども会、子どもの権利条約、国際子ども図書館、そして、子ども手当。 「こども」を「子供」ではなくて「子ども」と表記する例が増えています。これに対して、「子ども」ではなくて「子供」とすべきだ主張する人たちもいます。たかが表記の違いではありますが、そこにこだわる人もいるのです。私は、どっちでもいいと思うのですが、最近の流れに任せて、「子ども」と書くことが多いかもしれない。 双方の言い分について、ま . . . 本文を読む

二つの権利─日本語字幕付きの邦画

2007-11-04 | └人権教育・学習
先日のある新聞の投書欄。「映画ファンの聴覚障害者」だという主婦の方が、「邦画すべてに字幕がほしい」と訴えています。 昨日から公開の「ALWAYS 続・三丁目の夕日」を楽しみにしているのだが、字幕付きの上映は、1ヶ月先に平日の2~3日間しか行われず、しかもその上映館は遠い。子ども向けの映画の場合、家族と楽しく映画の話ができないもどかしさや虚しさを感じる、といった友人の話も。 字幕付きの邦画は限ら . . . 本文を読む

デフ・パペの「音のワークショップ」

2006-07-17 | └人権教育・学習
「デフ・パペットシアター・ひとみ」の善岡修さんとやなせけいこさんによる「音のワークショップ」に参加してきました。 「デフ・パペ」は、「ろう者(聴覚障害者)と聴者(健聴者)が共同で作る人形劇のグループ」です。聴覚障害者の方も楽しめる人形劇を日本はもちろん、世界各国で上演されているとのことです。 耳が聞こえない人も楽しめる人形劇。 私たちは、芝居は視覚と聴覚の両方で楽しむものだと思っていますので . . . 本文を読む

ジダンの謝罪

2006-07-14 | └人権教育・学習
ジダンとマテラッツィの事件。ジダンがテレビ番組の中で、暴力行為について釈明しました。 あのような行為に出た原因は、マテラッツィから「自分の母親と姉への侮辱」の言葉を繰り返し言われたことだとジダンは話しています。英国の「読唇術の専門家」が読み解いた内容とほぼ一致しています。 さらにジダンはマテラッティへの「頭突き」について、「許されない行為」であるとして、テレビで観戦していた世界中のファンや子ど . . . 本文を読む

マテラッツィとジダンの事件

2006-07-12 | └人権教育・学習
サッカーにもワールドカップにもさほど興味はないのですが、決勝戦でフランスのジダンが退場になったシーンだけは大変興味深く見ました。 イタリアのマテラッツィという選手にいきなり頭突きを食らわせて退場となってしまったのですが、その原因は、マテラッツィ選手が吐いた「侮辱」的な言葉。ジダンはなんて言われたのか、いまだに明らかにしていませんが、新聞によると、「読唇術の専門家」(!)がマテラッツィの唇の動きを . . . 本文を読む

「世界がもし100人の村だったら」ワークショップ

2006-07-09 | └人権教育・学習
昨年度のじ・ん・け・んファシリテーター養成講座でお招きした桜井高志さん(桜井・法貴グローバル教育研究所代表)から、岡山でこんなのやったんです、と紹介していただいた新聞記事のコピー。それは、子どもたちを対象とした「世界がもし100人の村だったら」ワークショップの様子を伝える記事でした。こりゃおもしろそうだなーと思って、はちのへ子ども劇場の方に人権モデル講座の一つとしてやってみませんか?と持ちかけたと . . . 本文を読む

学びから行動へ!─「人権学習ハンドブック実践編」

2006-05-25 | └人権教育・学習
一昨年度の「基礎編」に引き続き、青森県人権教育・学習推進協議会による「人権学習ハンドブック」の「実践編」ができました。「基礎編」が「気づきから学びへ」だったのに対し、今回は一歩進めて「学びから行動へ」としています。 人権学習事業で実施したモデル講座や「じ・ん・け・んファシリテーター養成講座」の成果をもとに、参加体験型の人権学習を進める上での実践的なノウハウを盛り込んだ内容としています。 モデル . . . 本文を読む

黒人差別を考える─その2 差別と偏見

2006-04-13 | └人権教育・学習
何年か前に米国に行った時、東海岸のとあるハイスクールの寮の一室に友人と二人で泊まったことがありました。夜、部屋でくつろいでいると、廊下で寮生たちが話している声が聞こえます。英語の聞き取りには全く自信がない私にも、“jap”という言葉が彼らの会話の端々にはさみこまれるのが聞こえてきました。この部屋に今日“jap”が泊まっているんだ…といったようなことを噂しているんだな、と直感しました。何となく歓迎さ . . . 本文を読む

黒人差別を考える─その1 『封印作品の謎2』

2006-03-26 | └人権教育・学習
「封印」の理由としてもっとも多いのが、「差別」に関わるもの。 1冊目の『封印作品の謎』では、被爆者に対する差別的表現が含まれるとして「封印」された「ウルトラセブン」第12話及び映画「ノストラダムスの大予言」、精神障害者差別だとされた「怪奇大作戦」第24話及び手塚治虫の「ブラックジャック」第41話・第58話が取り上げられています。 『2』では、藤子不二雄の「ジャングル黒べえ」が黒人差別による「封 . . . 本文を読む

キャンディの悲劇─『封印作品の謎2』

2006-03-25 | └人権教育・学習
ある意味でもっとも有名な「封印作品」とも言えるのが「キャンディ・キャンディ」です。 この作品については、「封印」されている原因は「謎」でもなんでもなく、大変明瞭です。漫画の「原作者」と「漫画家」の著作権をめぐる争いです。あまりにもわかりやすいので、この最初の章は読み飛ばそうと思ったくらいですなのが、読んでみると、最高裁まで行った裁判沙汰の陰に、人間関係の微妙なあやが見え隠れしているような気もして . . . 本文を読む

オバQとドラえもん─『封印作品の謎2』

2006-03-21 | └人権教育・学習
『封印作品の謎』(2004年)に次いで2年ぶりに出された第2弾です。著者の安藤健二氏は、1976年生まれのフリーライター。 一度はテレビで放映されたり、市場に出回ったりしたものの、現在、決して世に出ることのないアニメ、映画、ゲームなどがあります。つまり「封印された作品」。いったいなぜ「封印」されたのか。至極興味をそそられるテーマではあります。この本は、4つの作品をめぐる「封印」の過程を、関係者へ . . . 本文を読む

寸劇で人権学習

2005-11-19 | └人権教育・学習
先日、八戸市の人権学習会で、寸劇を作って様々な人権課題を考えるワークショップを体験しました。 職場、家庭、地域それぞれの場で、たとえば「子どもが熱を出したので休みたいと上司に告げる部下」とか、「子どもができない嫁とその姑」とか、「議員になった近所の女性の噂をする二人」とか、様々な「人権」に関わる会話を3分ほどの寸劇にしていくのです。 参加者は女性が多かったのですが、さすがに手慣れた感じで、どの . . . 本文を読む