今年も、たくさんの同僚が行政から学校に異動になりました。
教員から行政(教育委員会)に入った人が学校に異動になることを、「戻る」という言い方をします。確かに元々は教員なのだから、元々いた「学校に戻る」には違いない。しかも、多くの場合は自分の意志とは関係なく、数年間は学校を離れさせられる羽目になっているわけで、とりもなおさず、それは「子どもたちと離れる」ということであり、子どもが好きで教員になった . . . 本文を読む
東京・上野から桜の便りがとどきました。
上野公園の桜は、広々とした公園の中で見るせいか、本当に迫力があります。上野で過ごした3年間、毎年いろんな思いで桜を見ていたことを思い出します。
その上野公園にある東京国立博物館で、明日から「国宝 阿修羅展」が開催されます。
いつもは奈良の興福寺におられる阿修羅の像が、半世紀ぶりに東海道を東上。今回は、阿弥陀三尊像、八部衆像、十大弟子像、薬王菩薩・薬上菩 . . . 本文を読む
この表紙は、潮ビジュアル文庫版ですが、私が持っているのは、潮出版社のハードカバー版。第1巻の第1刷は1988年4月20日となっています。全8巻。
第1巻 カピラヴァストゥ
第2巻 四門出遊
第3巻 ダイバダッタ
第4巻 ウルベーラの森
第5巻 鹿野苑
第6巻 アナンダ
第7巻 アジャセ
第8巻 祇園精舎
第1巻のタイトル「カピラヴァストゥ」とは、ゴータマ・シッダルタが生 . . . 本文を読む
古代史の大きなポイントの一つに、「鉄器」があります。正しくは、「鉄製武器の使用」か。これをフルに使った民族は、例外なく強大な国家を築いています。オリエントではヒッタイト人、アッシリア人、ギリシアではドーリア人。
人類の文化の発展は、道具の歴史と重なります。最初は石器や土器。人類が初めて使った金属は青銅でした。青銅器を使い、城壁を張り巡らした都市国家をつくり、意思の伝達に文字を用いる。この3つがそ . . . 本文を読む
約20年前の1989年夏、八戸市是川の風張遺跡で、女性作業員が掘り当てた縄文時代後期の土偶は、これまで見たことのない姿をしていました。
手のひらに乗るくらいの大きさ(高さ約20㎝)のその土偶は、両膝を立てた格好で座り、両手を正面で合わせていたのです。その姿から、のちに「合掌土偶」と呼ばれるようになるこの土偶が、先日、国宝に指定されることが内定しました。縄文時代の考古資料としては、全国で4例目 . . . 本文を読む
定期人事異動で職場が変わることになりました。といっても、もともといたところに出戻るだけですけど。
この3年間、ひたすら「キャリア教育」と向き合う日々でした。いろんな人の話を聞き、議論し、本や報告書を読み、新聞記事からネタを拾い上げたりする中で、キャリア教育の可能性に否応なく気づかされる一方で、キャリア教育がまだまだ多くの人に誤解されてとらえられていることもだんだんわかってきました。
キャリア教 . . . 本文を読む
「6年生の4割「自分に否定的」─都教委 小学生に“自尊教育”」(2009年3月11日付け産経新聞)という記事がありました。
2002年に(財)日本青少年研究所が実施した中学生対象の国際調査で、「私は他の人々に劣らず価値のある人間である」という問いに「よくあてはまる」と回答した人は、米国51.8%、中国49.3%だったのに比べ、日本の中学生は8.8%と非常に低い結果が出ていました。
「謙虚さ、控 . . . 本文を読む
ホ・オポノポノの「クリーニング」の基本は、4つの言葉を繰り返し口にするか、もしくは心の中で唱えることだと言います。
ありがとう(Thank you.)
ごめんなさい(I'm sorry.)
許してください(Please forgive me.)
愛しています(I love you.)
なあんだ、そんなことかと思いますね。ありがとう、とかごめんなさいが大事な言葉だということは幼い子どもだ . . . 本文を読む
いかにもハワイの言葉って感じがしませんか? ホ・オポノポノ。
ホ・オポノポノとは、400年前からハワイに伝わる問題解決の方法です。「ホ・オ」は「目標」、「ポノポノ」とは「完璧」を意味するそうで、つまりホ・オポノポノとは、完璧を目標として「修正すること」、「誤りを正すこと」という意味になります。これを、現代にも活用できるようにアレンジしたのが、ハワイ伝統医療のスペシャリストで「ハワイの人間州宝」故 . . . 本文を読む
なんだか途中半端の「覚書」ばっかり増えてる感じもしますが、手塚治虫の『ブッダ』を改めて読み直してみたくなりました。
仏教という宗教については、ずっと前から気になりながらも、ちゃんと調べたりまとめたりすることはできないままでいます。仏教にはまってしまえば、そこから現代社会の様々な問題や病巣にたどり着き、あらぬ方向に幅が広がっていって手に負えなくなるような気もして。
でも、いろんなことをあれこれ考 . . . 本文を読む
今日、3月14日は「数学の日」。
2000年に日本数学検定協会が定めたものらしいですが、なんで3月14日かというと、3.14、つまり「円周率」なのですね。数学で扱われるいろんな数字の中でも、円周率はやっぱり代表的ということなのでしょう。
円周率は、「果てしない数字」としても知られています。3.14159265358979323846..........。現在、その「最高ケタ数」を保持しているの . . . 本文を読む
経済産業省主催のキャリア教育シンポジウムで、元・和田中学校校長の藤原和博さんがパネリストの1人として登壇されました。プログラムの職名のところ、「杉並区立和田中学校」でも「東京都杉並区立和田中学校」でもなく、単に「和田中」だけで通ってしまうのもすごいなと思いました。藤原さんといえば、和田中、和田中といえば「世の中科」。彼がこの中学校でいかに大きな業績を残してきたかがうかがわれます。
お話を聞くのは . . . 本文を読む
2008年/日本/102分
【監督・脚本】 内田けんじ
【出演】 大泉洋/神野 佐々木蔵之介/北沢 堺雅人/木村 常盤貴子 田畑智子
それにしても、「スティング」を超える「大どんでん返し」を私は知らない。
この映画は、「最後のどんでん返し」がうたい文句ではありますが、最後の最後、ではなくて、途中から何気なくタネがわかるように仕掛けてあります。その端緒が、神野(大泉洋)がアパートの部 . . . 本文を読む
思わずニヤけてしまう作品の多い「チャロー!インディア」ですが、そのほとんどの作品は、目にした瞬間に直感的にニヤリとさせられてしまいます。ところが、一方では、見ただけではよく分からず、解説を読んでそのおかしさがじっくりわかってくるという、非常に手の込んだ作品もありました。たとえば、トゥシャール・ジョーグの「ユニセル・プロジェクト」がそう。
「ユニセル公共事業団」が提起する、都市における様々な社会問 . . . 本文を読む