カクレマショウ

やっぴBLOG

みうらじゅん『アイデン&ティティ24歳/27歳』─ロック魂はわからないけど、泣ける。

2009-05-31 | ■本
みうらじゅん自身を反映している主人公「中島」は、大学時代に結成したロックバンド「SPEED WAY」のボーカルを担当しています。折からのバンドブームに乗って、SPEED WAYはまずはインディーズで人気を博し、ヒット曲も出て「メジャー」となっていく。テレビにも出るようになる。言い寄る女の子も引きも切らない。言われるままに地方にもキャンペーンに出かける。 しかし、人気が出れば出るほど、中島の心は冷 . . . 本文を読む

「アファーメーション」で何かが変わる。

2009-05-29 | ■つながり・コミュニケーション
昔の教え子から、アファーメーション"affirmation"という言葉を教えてもらいました。 "affirm"とは、「断言する、肯定する、言明する」という意味。そういえば、「アファーマティブ・アクション」という言葉がありました。「肯定的措置」。少数民族や女性、障害者といった“社会的弱者”に対して、雇用や進学、職場における昇進などにおいて特別な採用枠を設置したりすることです。たとえば、県の審議会な . . . 本文を読む

勝間和代さんの「人生を変えるコトバ」

2009-05-27 | ■つながり・コミュニケーション
本屋に行くと、経済評論家・勝間和代さんの本が山積みになっていますが、私はどれも読んだことがありません。そもそも、そっち(金融・経済)関係にあまり興味がないのと、ちょっとテレビで見ただけですが、彼女自身のイメージがなんとなくエキセントリックな感じがして…。ただ、4月から朝日新聞の土曜版に連載している「勝間和代の人生を変えるコトバ」というコラムにはいつも感心させられています。「人生を変えたコトバ」じゃ . . . 本文を読む

「阿修羅のごとく」の恐ろしいテーマ曲

2009-05-25 | ■テレビ/メディア
阿修羅つながりで思い出すのが、「阿修羅のごとく」。向田邦子脚本で1979年にNHK「土曜ドラマ」の枠で放送されたドラマです。四姉妹を中心としたどろどろした人間関係が、まだ若かった私にはあまり理解できない部分もありましたが、何となく「怖いドラマ」というイメージがあります。そして、「怖い」イメージの背景には、テーマ曲のあの恐ろしい旋律が…。 ずいぶんあとになって知ったのですが、あれは、オスマントルコ . . . 本文を読む

死刑になる夢…って?

2009-05-24 | ■その他
夕べ(正確には今朝の明け方)、自分が死刑になる夢を見ました。 自分が死ぬ夢さえ、(たぶん)今まで見たことがないのに、いきなり死刑になってしまいました。しかも、死刑宣告を受けて、これから死刑になるという恐れにおののいている…とかいう「死刑になりそうな夢」ではなく、いきなり前触れもなく、ベッドに体を縛り付けられているところから始まりました。 首も手も足もしっかりベルトで固定されているのですが、いっ . . . 本文を読む

「仏像」を知ってから感じる。

2009-05-23 | ■美術/博物
「BRUTUS」の2009年4月15日号の特集は「仏像」です。表紙が阿修羅立像のアップ写真だし、「阿修羅に会えた?」とあることからも、とうぜん、「阿修羅展」に合わせての特集と思われます。ただ、阿修羅展そのものについては、「入口」と位置づけてさらっとかわし(「八部衆」の写真は見開き2ページにわたって掲載されていますが)、特集はあくまでも「ブツゾウ」。日本の仏像の歩みを、仏教伝来からの歴史と共にわかり . . . 本文を読む

こんな日本にも未来はあるのか?

2009-05-22 | ■社会/政治
新型インフルエンザの国内感染者の数が依然として増え続けています。 国内で初めて感染が確認されたのは、海外に短期留学していた大阪府の高校生たちでした。「隔離」されていた4人を含め、彼らの周囲にいたことから「停留」措置を取られていた高校生48人も、ようやく元の生活に戻りつつあるようです。ところが、府や市、学校に、多くの批判の電話やメールが来ているのだとか。 「成田から帰ってくるな」「どうしてあんな . . . 本文を読む

「愛の偶像(ラブ・アイドル)」─衆生に捧げるラブソング

2009-05-20 | ■美術/博物
阿修羅展に行ったら、海洋堂製作の阿修羅公式フィギュアを絶対買おうと思っていたのですが、残念ながら既に完売…。でも、もう一つ、ぜひ買おうと思っていたもの、CD「愛の偶像(ラブアイドル)」が買えたので満足。 この曲は、「阿修羅ファンクラブ」の公式ソングです。自称「ミスター阿修羅」、THE ALFEEの高見沢俊彦が作曲と歌を担当、歌詞はもちろん、ファンクラブ会長を務めるみうらじゅん。色とりどりの仏像が . . . 本文を読む

阿修羅だけじゃない。─「阿修羅展」

2009-05-19 | ■美術/博物
念願だった阿修羅展を見てきました。なんと70分待ちでした! これほどの人気とは正直思っていませんでした。 今回の展示は、阿修羅像を正面以外からも見ることができるというのが最大の売りではあるものの、阿修羅立像(りゅうぞう)そのものは、京都の興福寺に行けば、いつでも観覧できるのに…。 時計回りに列をつくり、押し合いへし合いする人込みの中で、係員が「立ち止まらないでください、少しずつ前にお進みくださ . . . 本文を読む

「天使と悪魔」─とりあえず期待どおりのエンターテインメントではあるが。

2009-05-17 | └歴史映画
"ANGELS & DEMONS" 2009年/米国/138分 【監督】 ロン・ハワード 【原作】 ダン・ブラウン『天使と悪魔』(角川書店刊) 【脚本】 デヴィッド・コープ アキヴァ・ゴールズマン 【出演】 トム・ハンクス/ロバート・ラングドン アイェレット・ゾラー/ヴィットリア・ヴェトラ ユアン・マクレガー/カメルレンゴ <2009/05/16 青森コロナシネマワールド> . . . 本文を読む

「カタリバ」に向けた大学生研修

2009-05-16 | └キャリア教育
野球のコーチとか水泳のコーチとかの「コーチ」"coach"は、もともと「馬車」という意味なのだそうです。馬車は、乗客を目的地まで運んでくれることから、転じて、1880年代の米国でスポーツの指導をする人をコーチと呼ぶようになりました。最近では、ビジネスの世界でもコーチ、コーチングという言葉が使われます。上司が部下に対して、仕事をコーチングする、といったように。 コーチングは、基本的には1対1の関係 . . . 本文を読む

「スティング」─これぞ「映画」。

2009-05-14 | ■映画
"THE STING" 1973年/米国/129分 【監督】 ジョージ・ロイ・ヒル 【脚本】 デヴィッド・S・ウォード 【出演】 ロバート・レッドフォード/ジョニー・フッカー     ポール・ニューマン/ヘンリー・ゴンドルフ     ロバート・ショウ/ドイル・ロネガン     アイリーン・ブレナン/ビリー     ディミトラ・アーリス/ロレッタ 最近、やたらと「スティング」のテーマソ . . . 本文を読む

熱い高校生がいた。

2009-05-13 | ■教育
高校生や大学生から大人が学ぶことは、実はとても多い。 2009年5月10日付け朝日新聞の投書欄に、「身の回りのこと「哲学」しよう」というタイトルで、青森県八戸市の高校生の投書が載っていました。 友だち11人と「若者の哲学研究会」を立ち上げたというもの。「ここでいう「哲学」とは「身の回りのことについて考える」こと」だと彼は言う。「死と生」、「男女の価値観」、「勉強の意義」、「本当の友達とは」など . . . 本文を読む

沢木耕太郎『深夜特急ノート─旅する力』が教えてくれた大切なこと。

2009-05-12 | ■本
観光バスに乗って観光地をめぐる旅行なら、ガイドブックには、観光地に関する解説が載っていさえすれば事足りる。ところが、「地球の歩き方」シリーズ(ダイヤモンド社)は、その名のとおり、どうやって現地を「歩く」か、つまり、移動手段とか宿泊施設に重きを置いて作られたガイドブックでした。しかも、実際に現地を旅した経験者によるナマの情報が掲載されていることも、それまでのお仕着せのガイドブックにはない魅力でした。 . . . 本文を読む

「バーン・アフター・リーディング」─いや、きっとまだ何かあるはずだ。

2009-05-11 | ■映画
"BURN AFTER READING" 2008年/米国/93分 【監督・製作・脚本】 イーサン・コーエン ジョエル・コーエン 【出演】 ブラッド・ピット/チャド ジョージ・クルーニー/ハリー・ファラー ジョン・マルコヴィッチ/オズボーン・コックス フランシス・マクドーマンド/リンダ・リツキ ティルダ・スウィントン/ケイティ・コックス J・K・シモンズ/CIA上官 2009/05/02  . . . 本文を読む