『NASAより宇宙に近い町工場─僕らのロケットが飛んだ』の著者、植松努さん。職場で隣の席の人が彼の講演を聴いたことがあるらしく、以来、植松さんの大ファンだと言う。講演のCDまで持っています。
植松さんは、北海道の赤平市で植松電機という会社を経営しています。社員20人ほどのいわゆる中小企業です。主な業務は、リサイクル用のパワーショベルにつけるマグネットの製造。これは、彼が父親のあとを継いでから始め . . . 本文を読む
来年の干支は虎ですね。
虎って、20世紀初頭には10万頭が生息していたのが、現在の個体数は、インド、東南アジアを中心として、多く見積もって5,000頭程度なんだそうです。これにはちょっとびっくりです。虎なんてもっとたくさんいるかと思ってました。ん…?…ということは、龍を除く十二支の中で、虎は最も個体数の少ない動物ということになりますね。
虎には、9亜種あるそうですが、そのうち、3種(ジャワト . . . 本文を読む
夕暮れの本屋で、平積みされた文庫本の中から、なぜか『真鶴』にすーっと引き寄せられました。
川上弘美の文体って、こんなんだったのか…と思って読んでいたところ、実は、他の作品は、『真鶴』ほどはひらがなも多用していないし、ぶつぶつ切れ切れの文章ではないということを知りました。『真鶴』を書くために、こんな文体にしたらしい。
わたし=京(けい)と、娘=百(もも)、そして、12年前に失踪したきりの夫=礼の . . . 本文を読む
「雨ニマケ」 剣崎克彦
雨ニマケ 風ニマケ
雪ニモ 冬ノ寒サニモマケ
丈夫ナ カラダデハナク
欲ダラケデ 人ニ 怒ッテバカリ
イツモゴチソウヲ食ベ
アラユルコトヲ
タダ ジブンノコトダケカンガエ
東ニ 病人アレバ
ミムキモセズ
西ニ 疲レタ母アレバ
ソノスネヲカジリ
南ニ 死ニソウナ人アレバ
ソレガ運命ダトイイ
. . . 本文を読む
あるセミナーで、大阪ボランティア協会の早瀬昇さんをお招きしました。「ボランティア・コーディネーターの極意」と題して講演をお願いしたのですが、とにかく笑いの絶えない70分間でした。
大阪弁ってホンマにトクやなあと思いました。漫才はやっぱり大阪弁じゃなきゃ!と思っている私なんかは、早瀬さんの軽妙な大阪弁の語りは完全にツボ。のっけから自然に笑みがこぼれてしまう。ツッコミどころ、ボケどころ?もきちんと抑 . . . 本文を読む
RUOKALA LOKKI
2005年/日本/102分
【監督・脚本】荻上直子
【原作】群ようこ『かもめ食堂』(幻冬舎刊)
【出演】小林聡美/サチエ 片桐はいり/ミドリ もたいまさこ/マサコ
**********************************************
「作られた笑顔」ってのは、この歳になってくるとだいたい見抜けるようになってくるものです。あ、この人、心では . . . 本文を読む
"GRAN TORINO"
2008年/米国/117分
【監督・製作】クリント・イーストウッド
【脚本】ニック・シェンク
【音楽】カイル・イーストウッド マイケル・スティーヴンス
【出演】クリント・イーストウッド/ウォルト・コワルスキー ビー・ヴァン/タオ・ロー アーニー・ハー/スー・ロー クリストファー・カーリー/ヤノビッチ神父
********************* . . . 本文を読む
「ベラスケスもデューラーもルーベンスも、わが家の宮廷画家でした。」
ってのが、「THE ハプスブルク」展のキャッチコピー。なかなか嫌みったらしいコピーじゃありませんか。でも、実際その通りなのだから、仕方ありませんね。秀逸なキャッチコピーに比べたら、サブタイトルの方は「華麗なる王家と美の巨匠たち」とごくありきたり。それなら、ハプスブルク家のライバル、ブルボン家にもあてはまるわい!
この展覧会の最 . . . 本文を読む
前回行ったときは、「太陽の塔」のある公園が閉園後だったので、門のところから眺めだだけで泣く泣く帰ってきたのですが、今回、しっかり初接近してきました!
近づくたびに高鳴る胸。その大きさ(高さ65m)、迫力、スタイルの完璧さ、フォルムの美しさに、スゴイ!!という言葉しか出てこない。帰り際に、これから接近しようとする人たちの顔を観察してみたら、みんな、まるで憑かれたかのように太陽の塔からまったく目を離 . . . 本文を読む
石原慎太郎、小沢一郎の両氏に共通しているのは、国民(都民)を小馬鹿にしたようなものの言い方です。要するに、「威張ることで権力をひけらかす」政治家。百歩譲って威張るのはよしとしても、彼らの話は、すべて「上から目線」であることがどうも気に入らない。
小沢氏の先日の会見が波紋を呼んでいます。こちらで記者との一問一答のすべてを読むことができますが、発言の中に「わかった?」というのが2回も出てきます。まる . . . 本文を読む
しばらく前の東京出張の折りに、帰りの新幹線で読もうと思って何気なく買った『イン・ザ・プール』。面白くて、一気に読んでしまい、なになに、続編がある?というわけで、日を置かずに『空中ブランコ』も買って読んでみました。『空中ブランコ』の方は、第131回(平成16年/2004年上半期)直木賞を受賞していたのですね!(さらに、3作目の『町長選挙』も出ていますが、未読!)
両作品とも、主人公は伊良部一郎。伊 . . . 本文を読む
学研の「学習」と「科学」がついに休刊、だそうです。
1979年のピーク時には、両誌合わせて670万部を誇った発行部数も、最近はその10分の1に落ち込み、「学習」の方は2006年から年4回の発行に。先日の小学館の学年別学習雑誌に続いての休刊は、時代の流れを感じずにはいられません。
1970年代の前半に小学生だった私にとって、「学習」と「科学」の発売日は、月に一度の楽しみでした。学校が終わると、販 . . . 本文を読む
来年の今頃には全線開通して青森市まで延伸される東北新幹線。これから1年間、全線開業に向けた様々なイベントが予定されています。
ところで、車輛が新型になるのに合わせ、これまで八戸までの新幹線に使われていた「はやて」という愛称も変わるらしいですね。
列車の愛称って、けっこう大事です。ある一定の年齢以上の青森県民なら、かつて東北本線を上野まで走っていた「はつかり」とか寝台特急「ゆうぎり」、「はくつる . . . 本文を読む
ハプスブルク家。
世界史を学んだことがある人なら、一度は聞いたことのある名前…ですよね? ヨーロッパの中世から近代史は、ハプスブルク家を避けては通れません。
あるいは、マリア・テレジアとかモーツァルトがらみでこのヨーロッパの名門に触れたことのある人も多いのかもしれません。
私の手元に、「歴史読本ワールド 総集編」『ハプスブルク家とウィーン大百科』(新人物往来社)という分厚いムック本があります . . . 本文を読む