カクレマショウ

やっぴBLOG

北京奥林匹克開幕

2008-08-09 | └オリンピックの話
第29回オリンピック競技会北京大会が開幕しました。 古代ギリシアでは、オリンピア競技会開催中はすべての戦争を中断したと言われますが、今朝の新聞第1面には、開幕を告げる記事の横に、「ロシアがグルジア爆撃」という見出し(朝日新聞)。グルジアという国から分離独立をめざす南オセチア自治州に対してグルジア軍が攻撃、これに対して、南オセチアの後ろ盾、ロシアがグルジアに報復爆撃をしたというものです。近代オリン . . . 本文を読む

オリンピック開催はうれし恥ずかし。

2006-04-16 | └オリンピックの話
石原東京都知事の発言にはいつも驚愕させられます。今日は、オリンピック誘致をめぐる新聞記事で、「五輪で日本の底力を見せる。日本をなめたらあかんぜよ」、「そんなもの(都民の関心)はだんだん醸成されるもの。とんでもなく素晴らしいスタジアムができれば意欲も出てくる。やっぱり物で見せなきゃだめだ」といった時代錯誤的な発言が紹介されていました。 東京都は2016年の夏季五輪開催を目指し、招致運動を既に始めて . . . 本文を読む

かっこよかった「チーム青森」

2006-02-21 | └オリンピックの話
3年前の冬、青森市にカーリング場ができた時、カーリングを少しだけ体験したことがありました。その時教えてくれたのが、今回のトリノオリンピックに出場している林弓枝さんと小野寺歩さんでした。二人は、カーリングのさかんな北海道常呂町の出身で、カーリングを続けるために青森市にやってきたばかりでした。その後、二人を追うように強力なカーラーが北海道から青森に集まり、トリノには「チーム青森」として出場することにな . . . 本文を読む

冬季オリンピックの歴史

2006-02-12 | └オリンピックの話
1898年、第1回「夏季」オリンピックがパリで開催されてから遅れること28年、初めての冬季オリンピック大会は1924年、同じくフランスのシャモニー・モンブランで開かれました。 古代ギリシアのオリンピア競技会にはもちろん「冬季」の競技はありませんでしたし、近代オリンピックでも、当時のIOC委員になじみの薄いスケートやスキーが種目として採用されることは当初は考えられませんでした。 ところが、190 . . . 本文を読む

オリンピックの話◆第11話 最終聖火ランナー その2

2004-08-25 | └オリンピックの話
1988年第24回ソウル大会の開会式。 一人の老人が聖火を掲げて競技場に入ってきました。彼はまるで飛び跳ねるようにして笑顔でトラックを半周すると、待ちかまえていた男女の若者2人にトーチを手渡しました。 彼の名は孫基禎(ソン・キジュン)。朝鮮民族として初めて金メダルを獲得した英雄もすでに76歳になっていました。ソンの金メダルは苦しいトレーニングの成果といった苦労とは全く別の次元で苦難に満ちあふれ . . . 本文を読む

オリンピックの話◆第10話 最終聖火ランナー その1

2004-08-24 | └オリンピックの話
オリンピック開会式のメインイベントは何と言っても聖火点火です。今回のアテネ五輪でも、あのずいぶん凝った造りの聖火台に火が灯された瞬間に、様々なドラマへの期待をふくらませてくれました。 そして、いつもマル秘中のマル秘とされるのが、最終聖火ランナーが誰かということ。今回は、よくわからない「3人の最終ランナー」でしたが、これまでの歴代最終ランナーには、様々な思いや背景が秘められています。 アベベがマ . . . 本文を読む

オリンピックの話◆第9話 アベベとエチオピア

2004-08-22 | └オリンピックの話
第17回ローマ大会のマラソンコースは、古代ローマ時代に造られたアッピア街道を走り、コンスタンティヌス帝の凱旋門をゴールとする42.195kmでした。 1960年9月10日、日はすっかり暮れ、たいまつの灯りのみが頼りとなったそのマラソンコースで2人のランナーがデッドヒートを演じていました。残り1.6km過ぎからスパートした選手がそのままトップでゴールしました。記録は2時間15分16秒2。当時として . . . 本文を読む

オリンピックの話◆第8話 マラソンの距離とフェイディピデスの美談

2004-08-19 | └オリンピックの話
マラソンの距離42.195kmは、なぜこんなに中途半端な数字なのでしょうか。 ちなみにマイルに換算してみても、26.22436マイルとこちらも切りのいい数字ではありません。じゃきっと、例の古代の「マラトン」にまつわる故事に由来しているのかと思いますが、どうもそうでもないらしい。 マラトンにまつわる故事というのは、古代のペルシア戦争の際の話です。紀元前490年、エーゲ海をはさんでギリシア世界と対 . . . 本文を読む

オリンピックの話◆第7話 冷戦下の不参加問題

2004-08-18 | └オリンピックの話
戦争による中断を経て、オリンピックが復活したのは1948年の第14回ロンドン大会からです。 折しも東西冷戦が始まり、オリンピックも否応なくそんな政治の波に乗らざるを得なくなります。東西両陣営は、オリンピックでより多くのメダルを獲得するため、選手強化にしのぎを削りました。オリンピックは、国力を誇示する絶好のチャンスとなっていくのです。これでは「ヒトラーの五輪」と同じですね。 オリンピックはあから . . . 本文を読む

オリンピックの話◆第6話 「ヒトラーの五輪」

2004-08-16 | └オリンピックの話
第28回アテネオリンピック大会が開幕しました。 実は、予定されながら開催されなかったオリンピックが3回あるため、実際には25回目の近代オリンピック大会ということになります。 【中止になったオリンピック大会】 ・第6回ベルリン大会(1916年) ・第12回ヘルシンキ大会(1940年) ・第13回ロンドン大会(1944年) 第6回ベルリン大会は、開催直前に始まった第一次世界大戦により、また第12 . . . 本文を読む

オリンピックの話◆第5話 テロと五輪

2004-08-09 | └オリンピックの話
アテネ五輪は、空前の「対テロ対策五輪」になりそうですが、その際引き合いに出されるのが、1972年のミュンヘン五輪の際に起きた「黒い九月事件」です。この事件については、スピルバーグ監督が映画化することになったそうです。 1972年9月5日早朝、ミュンヘン五輪の選手村で悲惨な事件が起こりました。イスラエル選手団の宿舎に8人の武装ゲリラが侵入し、選手団2人(1人という説もある)を射殺した上、選手ら9人 . . . 本文を読む

オリンピックの話◆第4話 体操ニッポン

2004-08-05 | └オリンピックの話
1972年のミュンヘン五輪で男子バレーボールと並んで、その強さを見せつけてくれたのが男子体操チームでした。 史上最強ともいわれるメンバー(加藤沢男、中山彰規、監物永三、塚原光男、笠松茂)を擁し、ライバル・ソ連に大差をつけてのオリンピック団体4連覇。まさに王者の貫禄でした。 圧巻は、団体最後の種目鉄棒で塚原選手が見せてくれた「月面宙返り」。9.90という当時見たことのない高得点を挙げ(あのコマネ . . . 本文を読む

オリンピックの話◆第3話 ミュンヘンへの道

2004-08-04 | └オリンピックの話
ある年齢から上の世代にとって、郷愁を感じざるを得ないアニメに「ミュンヘンへの道」があります。 「ミュンヘンへの道」とは、1972年のミュンヘン五輪を目指す男子バレーボール全日本チームの軌跡を描いたアニメです。通称「松平一家」を率いるのは松平康隆監督。彼がチームの士気を盛り上げるために、テレビ局に強力に働きかけて作られたのだとか。確か練習風景なんかは実写、選手個々の生い立ちやエピソードの紹介の部分 . . . 本文を読む

オリンピックの話◆第2話 オリンピア競技会

2004-08-03 | └オリンピックの話
さて、クーベルタンがそんなにまでして復活させたかった古代ギリシアのオリンピア競技会とはどんなものだったのでしょう。 「オリンピック」の語源ともなっているオリンピアとは、ギリシア神話に登場する最高神ゼウスの神殿があった場所です。古代ギリシア時代、ここで4年ごとにゼウスを讃える祭典と競技が行われました。同じような競技会は、実はオリンピア以外の3カ所でも開催されていましたが、そこはやはり大神ゼウスに . . . 本文を読む

オリンピックの話◆第1話 語れなかったクーベルタンのこと。

2004-08-02 | └オリンピックの話
職場で「オリンピックっていつからだっけ」という話題を聞きつけ、ヨッシャ私の出番とばかりに「それは近代オリンピックのこと?それとも古代のこと?」「近代なら、1896年アテネで開かれたのが最初で云々…クーベルタンが云々…」と調子に乗ってしゃべりかけたら、「ハイハイ。でも今聞いているのは今年のオリンピックが始まる日はいつかってこと!」と一蹴されてしまいました。発祥の地に戻ってくる今年のオリンピックならで . . . 本文を読む