カクレマショウ

やっぴBLOG

『食堂かたつむり』─「名前をつけた豚」を食べるということ。

2010-02-28 | ■本
小川糸という作家のことはよくわからないのですが、この小説に出てくる料理のレシピ写真集『食堂かたつむりの料理』 (オカズデザイン、小川糸著)とか、『豚ごはん』(オカズデザイン著)まで出ているのを本屋で見て、そんなにスゴイ料理が登場するのかと思い、小説を読んでみました。 しかし、川上弘美を知ってしまったから、あの研ぎ澄まされた言葉の選び方、文のこしらえ方と比較すると、どうにもこの人の文体は「軽す . . . 本文を読む

しつこいオヤジたち

2010-02-23 | ■野球/バファローズ/スポーツ
バンクーバー冬季五輪の男子アイスホッケーを見てると、ホッケーリンクってこんなに狭かったっけ?と思う。選手たちはみんな体がでかいし、それでいて敏捷な動きができるし、パックは目にも止まらぬ速さで氷上を駆けめぐるし…で、リンクがものすごく狭く見える。自分たちがホッケーやっているリンクを同じ大きさとは到底思えない。 比べるのもなんですが、あれが本当のアイスホッケーなんだろうなと思います。パスはほとんど正 . . . 本文を読む

キーマカレーを作る。

2010-02-22 | ■食べ物
「キーマカレー」の「キーマ」(英語表記だと"keema"、"kheema"、"qeema")とは、もともとヒンディー語で「細かいもの」を意味するのだそうですが、転じて、「挽き肉」を指す言葉として使われています。 挽き肉といっても、インドではヒンドゥー教徒は牛肉は食べないし、ムスリムは豚肉がだめ、ということで、キーマカレーといえば、羊肉の挽き肉がほとんど。日本のインド・レストランでも、羊肉のキーマ . . . 本文を読む

「あわあわと、そして色濃く、流れた。」─川上弘美『センセイの鞄』

2010-02-21 | ■本
2001年の谷崎潤一郎賞受賞作。川上弘美作品の中でもすごく「売れた作品」として知られています。売れ筋作品によく見られるように、この作品も賛否両論あって、週刊朝日では「『センセイの鞄』に涙するバカなオヤジたち。」なんていうタイトルでこきおろされてました。 オヤジが涙して何が悪い! フン! ま、私は涙しませんでしたけどね。ちょっと、あの、じわっとはきましたけどね。 37歳の独身女性ツキコと、高校時 . . . 本文を読む

クサいんだけど面白い─高校生による人権演劇

2010-02-20 | └社会教育
2月6日(土)、「あおもりヒューマンドラマフェスティバル─高校生による人権演劇発表会─」が開催されました。 「人権演劇」って聞き慣れない言葉です。「なんかクサそう~」と思ったそこのあなた。正解です。人権の問題に真っ正面から向き合おうと思えば、もちろん「クサく」なるに決まってます。しかも、「演劇」で人権を語るわけです。クサさの2乗ですよ、これは。 だけど、「高校生」がそういう芝居をつくるから許せ . . . 本文を読む

面接と「志」

2010-02-17 | └キャリア教育
先日、ある試験(口頭試問)を受けてきました。 受験室に入ったら、面接官がずらりと8人も鎮座していました。いきなりのびっくりです。前にに5人、後ろに3人。質問をしたのは、主に前に座っている方々ですが、しかし、後ろに黙って座っている試験官の皆さんのほうの鋭い視線がむしろ気になりました。 あんな緊張感を味わったのは久しぶりでした。「ぴーん」という音が聞こえそうなほどの張りつめた空気。時間が経つにつれ . . . 本文を読む

初心に還る。素人でも。

2010-02-16 | ■野球/バファローズ/スポーツ
残念ながら日本チームは出場していませんが、バンクーバー五輪、アイスホッケーの試合を見られるのを楽しみにしています。 男子の予選リーグは明日からですが、女子は既に始まっています。8チームが出場している女子は米国、カナダの2強がやはり圧倒的な強さを誇る。米国─中国は12-1、カナダ─スロヴァキア戦にいたっては18-0という、オリンピックとは思えないような大差。日本も世界ランキングは8位なのですが、ア . . . 本文を読む

冬季オリンピック・フェチ

2010-02-15 | ■野球/バファローズ/スポーツ
バンクーバー冬季オリンピックがいよいよ開幕しましたね! 4年前のトリノ五輪の時には、「冬季オリンピックの歴史」とか、トリノ五輪の種目一覧を調べてみるなど、自他共に(?)認める冬季オリンピック好きの私ですが、今回もわくわくしながらテレビ観戦しています。 バンクーばー冬季五輪は、競技以前に、早くも話題には事欠かないオリンピックになっています。スノーボードの國母和宏選手の「服装問題」というレベルの低 . . . 本文を読む

弘前大学教育学部のネット・パトロール隊

2010-02-14 | └キャリア教育
今、携帯電話を持っている子どもたちはどのくらいいると思いますか? 文部科学省が行った調査(「子どもの携帯電話等の利用に関する調査」)と、青森県教育委員会実施の調査(いずれも2008年)の結果は次のとおりです。 小学校6年生 国24.7% 県8.7% 中学校2年生 国45.9% 県25.8% 高校2年生  国95.9% 県96.3% 小・中学生では、全国と比べると青森県の所持率は低いもの . . . 本文を読む

「仕組み化」も大事だけど。

2010-02-02 | ■本
仕事の効率を上げるには? 会社での良好な人間関係を築くには? 新しい発想を得るには? いわゆる「仕事術」とでもいうのか、仕事関係のノウハウ本が、最近書店に行くと山積みにされています。ペラペラと立ち読み拾い読みすると、確かに、なるほどねーと思うこともたくさん書いてあるんだけど、そういう本を100冊読んだって、仕事が急にできるようにはなれんわい!と思うので、そういう本は結局レジに持って行くことはない . . . 本文を読む

雑誌「旅学」

2010-02-01 | ■その他
なんでも「学」をつければいいってもんじゃないぞー。 って思ってますが、「旅学」というタイトルには惹かれた。でも、読んでみて、やっぱりこれって「学」かなあ?と思いました。 A-Works発行による「旅人による旅人のための旅マガジン」。2007年11月刊行の第1号の巻頭特集は、「ガンジス・聖なるどぶ河」。藤原新也が「メメント・モリ」(死を想え)と叫んだガンジスを、旅人・池田伸(編集長)と、沖縄で自 . . . 本文を読む