カクレマショウ

やっぴBLOG

「大人グリコ」は複雑なニオイがする。

2008-09-30 | ■テレビ/メディア
アニメや漫画の登場人物って、成長してはいけないもので、何年経っても子どもは子どものまま。学年さえ繰り上がっていかない。見ている方は成長していくのに、テレビの中はいつまでも変わらないというのは、見ている方にすればありがたいことです。そこに行けばいつでも同じ、変わらないという安心感があるから。 「サザエさん」も、磯野家の人々はもちろんずっと前から成長してないし、トシもとっていません。「中学生のカツオ . . . 本文を読む

田宮俊作さん、プラモデルに賭ける情熱を子どもたちに語る。

2008-09-29 | └キャリア教育
十和田市立法奥小学校(全校生徒123人)では、年間を通して、子どもたちを良き職業人・社会人に育てるための様々な取組を行っています。 9月22日には、その一環として「法奥ドリームセミナー2008」が開催されました。講師としてお迎えしたのは、タミヤ会長の田宮俊作さん。プラモデルの"TAMIYA☆★"の生みの親です。今回は、青森県立美術館の企画展「ボックスアート~プラモデルパッケージと戦後の日本文化」 . . . 本文を読む

二人のポール

2008-09-28 | ■社会/政治
俳優のポール・ニューマンが亡くなりました。享年83歳、ガンだったそうです。 ポール・ニューマンといえば、私にとっての最高の傑作は「スティング」(1973年、ジョージ・ロイ・ヒル監督)。ロバート・レッドフォードとのコンビによる絶妙なコン・ムービーです。ポール・ニューマンが演じたのは、伝説的詐欺師ヘンリー・ゴンドーフ。まさに地を行く"ポーカー・フェイス"でギャングのボスを手玉に取っていくのが痛快でし . . . 本文を読む

雨も降りあきて…

2008-09-27 | ■私の好きな歌
夕べから降り続いた雨で、いきなり気温が下がってきました。秋を通り越して、雪でも降ってきそうな寒さです。 ♪ 雨も降りあきて 風もやんだようだね という歌詞で始まる、吉田拓郎の「伽草子」という歌を思い出す。ついでに思い出したのは、この歌をモチーフに、短編小説もどきを書いたことがあったなあということ。大学生の頃のことです。 住んでいた下北沢の清高荘にいた別の大学に通う先輩が、「Audience( . . . 本文を読む

「ヒトラーの贋札」─ナチスのために働いたユダヤ人の葛藤

2008-09-26 | └歴史映画
"DIE FALSCHER"/"THE COUNTERFEITER" 2007年/ドイツ・オーストリア/96分 【監督】 ステファン・ルツォヴィツキー 【原作】 アドルフ・ブルガー 『ヒトラーの贋札 悪魔の工房』(朝日新聞社刊) 【脚本】 ステファン・ルツォヴィツキー 【出演】 カール・マルコヴィクス/サロモン・ソロヴィッチ(サリー) アウグスト・ディール/アドルフ・ブルガー デーヴィ . . . 本文を読む

人知れずアート #01 「熊の沢アート」

2008-09-24 | ■美術/博物
青森市から八甲田山系を経由して十和田市に抜ける県道40号線。鬱蒼としたブナの原生林を抜け、田代高原の広大な景色を楽しめるドライブルートです。ある日の夕暮れ、十和田市方面から田代高原に向かって山中をクルマを走らせていた時のこと。前方左手のちょっと開けた道路端に何やら人影が見える。思わずぎょっとして目をこらしてみると、人じゃない、彫像です。それもいくつも。なぜこんなところに彫像が…? 不 . . . 本文を読む

「パラダイス・ナウ」─ここにも「憎しみの連鎖」が。

2008-09-23 | └歴史映画
"PARADISE NOW" 2005年/フランス・ドイツ・オランダ・パレスチナ/90分 【監督】 ハニ・アブ・アサド 【製作】 ベロ・ベイアー 【脚本】 ハニ・アブ・アサド ベロ・ベイアー 【撮影】 アントワーヌ・エベルレ 【出演】 カイス・ネシフ/サイード アリ・スリマン/ハーレド ルブナ・アザバル/スーハ 「自爆テロ」という言葉を聞くと、すぐにイスラム過激派グループによ . . . 本文を読む

「なるには探偵団」で職業調べのコツをつかむ。

2008-09-21 | └キャリア教育
ある職業のことを知るためには、その職業に実際についている人の話を聞くのが一番いいでしょう。でも、そういう人が常に身近にいるとは限りません。もしいなかったとしたら、どうやってその職業のことを調べればいいのでしょうか。その答えの一つが、NPO法人キーパーソン21(川崎市)が開発したキャリア教育ゲーム「なるには探偵団」にあります。 このゲームを、実際に中学校で実践する場面を見学することができました。仕 . . . 本文を読む

これぞ、正統派親子丼。

2008-09-20 | ■食べ物
最近は、サケとイクラを乗せた丼を「海鮮親子丼」と呼んだりもするらしいですが、私に言わせれば、あれは「サケとイクラ丼」であって、断じて親子丼ではない。それから、関西の方には「他人丼」というのもあるらしい。「親子」じゃなくて「他人」、つまり、鶏肉の代わりに豚肉や牛肉を使った卵とじ丼だという。これまたけったいな代物だと思う。だいたい、「他人丼」というネーミングが安易です。関西人らしい割り切った考えなのか . . . 本文を読む

「新たな公共」と社会教育

2008-09-19 | └社会教育
先日、国立教育政策研究所社会教育実践研究センター主催の研修で「事例発表」を依頼されたのですが、ついでに(!)その後の「研究協議」の進行も頼まれたので、丸々2日間、社会教育に携わる皆さんと久しぶりにいろいろなお話しができて、とても勉強になりました。 セミナーのテーマは「新たな公共の形成に資する社会教育プログラム」。「新たな公共」って、最近よく耳にする言葉ですが、要するに「行政≠公」ではなくて、民間 . . . 本文を読む

佐賀紀行(2)─秀吉の「やきもの戦争」

2008-09-18 | ■世界史
佐賀紀行の続きです。有田、伊万里で古今のやきものを堪能した我々は、一路北上、名護屋城跡に向かいました。 「夏草や 兵(つわもの)どもが 夢の跡」 芭蕉が平泉・藤原三代の栄華をしのんで詠んだ句ですが、ここ名護屋城趾にも、この句はふさわしいと思いました。1590年に天下を統一した「太閤」豊臣秀吉が、次なるターゲットである朝鮮半島進出に向けて、前線基地としたのが名護屋城。それは、秀吉にとっては、ある . . . 本文を読む

ミレーの「オフィーリア」(2)─漱石の「オフェリヤ」

2008-09-17 | ■美術/博物
夏目漱石の『草枕』に「オフィーリア」が繰り返し登場することはよく知られています。漱石は、1900年から足かけ5年間、ロンドンに留学していますが、その時にこの作品を見たのでしょう。『草枕』では、「画工(えかき)」である「余」が旅の途中で立ち寄った茶屋の「婆さん」が若い頃高島田で嫁入りをした時の話を聞いて、花嫁の姿を思い浮かべる。 しばらくあの顔か、この顔か、と思案しているうちに、ミレーのかいた、オ . . . 本文を読む

今年も美しかった中秋の名月

2008-09-16 | ■社会/政治
去年に引き続き、今年の中秋の名月も美しい月でした。今年の中秋(旧暦の8月15日)は、9月14日でしたが、この日を含めて、ここ4日ばかり、本当にきれいなお月様を愛でることができています。特に、昨日(9月15日)は、月齢で言えば満月に当たり、澄んだ秋の夜空に浮かぶ月は神々しいほど美しく見えました。 地上が人工の照明で明るいので、昔の人が感じていたであろう「月明かりのうれしさ」のような感覚を抱くことは . . . 本文を読む

「結婚しようよ」─寂しい心にほんわかと。

2008-09-15 | ■映画
【監督】 佐々部清 【脚本】 寺崎かなめ 市倉久至 佐々部清 【出演】 三宅裕司/香取卓 真野響子/香取幸子 藤澤恵麻/香取詩織 AYAKO(中ノ森BAND)/香取歌織 金井勇太/木村充 中ノ森BAND ガガガSP 歌のタイトルがずばり映画のタイトルになる。さすが吉田拓郎。しかも、映画の中で使われる音楽はすべて拓郎の歌。その数、インストのみを含めると23曲にものぼります。その使われ . . . 本文を読む

ミレーの「オフィーリア」(1)─生と死の境目にある一瞬。

2008-09-14 | ■美術/博物
東京・渋谷のBunkamura ザ・ミュージアムで開催中の「ジョン・エヴァレット・ミレイ展」を見てきました。 ミレイ(ミレー)といえば、「落穂拾い」や「晩鐘」、「種まく人」で知られるフランスの画家ジャン=フランソワ・ミレーをつい思い出しますが、彼とほとんど同時代に、英国にもミレーという画家がいました。ジョン・エヴァレット・ミレー(1829-1896)。こっちのミレーの代表作と言われるのが、「オフ . . . 本文を読む