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「学力」という言葉を聞くと、多くの人は、テストの点数や学校の成績のことだととらえます。でも、内田樹氏(神戸女学院大学名誉教授)は、「学力」とは、数値として示して他人と比較したり、順位をつけたりするものではなく、「学ぶことができる力」だと言っています。
つまり、「消化力」とか「睡眠力」、「自然治癒力」などと同じように、人と比べてどうのこうのとかいうものではなく、比べるなら「昨日の自分」と比較するべきだと。昨日より自分の消化力が落ちているなとか、一週間前よりよく眠れたなとか、それらは自分の健康管理上も大変重要な指標になるわけです。「学ぶことができる力」もそれと同じで、あくまでも「自分」の中の問題としてとらえるべきであり、自分の中でどう変化したかということが大切。その変化を自分なりに「感知」し、「判定」して「修正」していくのですね。なるほどなるほど。
内田氏は、そういう「学ぶ力」が伸びるための条件として、次の3点を挙げています。
1 自分にはまだまだ学ばなければならないことがたくさんあるという「学び足りなさ」の自覚があること。
2 教えてくれる先生を自ら見つけようとすること。
3 教えてくれる人を「その気」にさせること。
そうだよなとは思う。思うんだけど、ただ、これって、「学ぶ」=「師(先生)から教えてもらうこと」という前提のもとでの条件ですよね。もちろん師から学ぶことは大切ですが、そもそも「学ぶ」というのは、もっと広い概念です。「独学」という言葉だってあるし、本を読んで学ぶことだってあるし、友人との会話から学ぶこともある。それらを引っくるめての「学ぶことのできる力」は、大人にこそ必要です。
私は、「学力」とは「学び続ける力」だと思っています。生涯を通じて学び続けることができる力。「師から学ぶ」ことも含めて、どうやったら自分の興味のあること、あるいは学ばなければならないことをもっと深く学ぶことができるのか。そして、そういう「学び方」を学ぶのが学校というところなんじゃないのかな。
行きかう人たち、カラフルな色、かべにうつる影!
それらをバランスよく組み合わせて
奥行きのある作品に仕上げていますね。
スゴイです!!!