カクレマショウ

やっぴBLOG

市民に限りなく近い公共交通機関─富山ポートラム

2007-02-28 | ■社会/政治
今、日本で一番元気のある公共交通機関は、富山市内を走る「富山ライトレール」(愛称ポートラム)でしょう。2006年4月に開業した、富山駅北駅と岩瀬浜駅を結ぶ約7.6kmの路面電車です。 富山市といえば、先日、中心市街地活性化法に基づく地域認定第1号に、青森市とともに選ばれました。中心市街地活性化法とは、いわゆる「まちづくり3法」の一つで、中心市街地の空洞化に歯止めをかけるための法律です。認定を受け . . . 本文を読む

「V フォー・ヴェンデッタ」─近未来モノってやっぱりいい。

2007-02-27 | ■映画
週末、見逃していた映画をDVDで3本立て続けに見ました。その中で一番良かったのが「V フォー・ヴェンデッタ」。 タイトルは「VはVendetta (復讐)のV」という意味だそうです。こういうのは邦題にしにくいのかしらん。でも、私みたいにタイトルの印象だけで「ファンタスティック・フォー」と混同してたおバカもいるわけですから、何とかわかりやすい邦題にしてほしいもんです…。 原作は英国のコミックだそ . . . 本文を読む

“日本一 空に遠い場所”─八戸キャニオン

2007-02-25 | ■青森県
八戸市には意外な「日本一」があります。キャッチフレーズは「日本一 空に遠い場所」。「日本一 空に近い場所」はもちろん富士山の頂上ですが、ということは…。そう、空が見える最も深い地底、ということです。 その場所とは、八戸市の郊外にある八戸石灰鉱山。セメントの原料となる石灰岩の露天掘り鉱山です。このあたり一帯は江戸時代から石灰岩の産地として知られており、大正時代から本格的な採掘が始まったのだとか。現 . . . 本文を読む

「イメージ」を共有化するために

2007-02-23 | ■その他
ある集団で何か新しいコトを始めるとき、一番大切なのは「イメージの共有化」だと思っています。これからとりかかろうとしている「コト」を成し遂げたとき、どんな「状態」になっているのかを関わる全員が同じイメージを持つということです。 ただ、イメージというのは、言葉だけではなかなか共有するのは難しい。いつのまにか全員が勝手に「イメチェン」していたのでは目も当てられません。それを防ぐ一つの手だてとして、イメ . . . 本文を読む

高山稲荷神社の朱色の鳥居

2007-02-22 | ■青森県
朝日新聞(2007年2月22日付け)に、全国の神社をまつられているカミサマ(祭神)ごとに分類した結果が載っていました。それによると、全国で最も多くまつられているカミサマは「八幡さま」(7,817)、2位が「お伊勢さん」(4,425)、3位が「天神さま」(3,953)なのだそうです。 で、続く4位にランクインしているのが「稲荷神社」です。全国に2,970のお稲荷様があるのだそうです。お稲荷様は、土 . . . 本文を読む

社会教育の「夕張モデル」を!

2007-02-21 | └社会教育
先日の札幌で、元・同僚と話したときに、夕張の話になりました。社会教育の関係部署の職員も退職する人が多いらしいということ、このままでは社会教育行政も機能しなくなるだろうということ…。 それでも、彼は、こんな時だからこそ、社会教育の真価が問われるのではないかと言う。戦後の「何もない」状態から公民館が生まれ、戦後社会教育の息吹が生じたように、財政破綻の結果、同じように「何もない」状態だからこそ、社会教 . . . 本文を読む

「スパイダーマン2」─悩めるヒーロー

2007-02-20 | ■映画
スーパーマン、スパイダーマン、バットマン。米国のヒーローものって、みんな「等身大」です。日本のウルトラマンのように「巨大」なヒーローはあまりいない。巨大で異形なのは決まって悪役で、しかも「動物」的なキャラクターが多い。 等身大ということは、人間と同じように喜怒哀楽があって、悩みもするし恋もする。まるで古代ギリシアのオリンポスの神々のようです。 「スパイダーマン」はそんな悩めるヒーローの代表格と . . . 本文を読む

札幌ビズカフェ

2007-02-19 | └キャリア教育
札幌に出張してきました。 夜は、かつての同僚と久々に一献。社会教育行政の最前線で活躍中の方です。社会教育や人づくりについて語り合うことができ、たくさんの収穫がありました。共通の知人の動向や数々の飲み過ぎの失敗談など、懐かしい話題も花盛り。おいしいサカナをつまみながらの楽しい夜でした。 今回の出張の目的は、「札幌ビズカフェ」の訪問です。 「ビズカフェ」、「ビジネスカフェ」とは、若手起業家や起業 . . . 本文を読む

『レ・ミゼラブル』覚え書き(その29)

2007-02-18 | └『レ・ミゼラブル』
第三部 マリユス 第四編 ABCの友(岩波文庫第2巻p.482~p.532) 父をめぐる確執から、祖父ジンノルマン氏の庇護を離れたマリユス。ここでユゴーは、のちにマリユスが加わることになる政治的な団体、「ABC友の会」について触れています。 「ABC友の会」とは実際に存在した団体です。革命の勃発から共和制、ナポレオンの帝政、復古王朝と続く中で、当時数多くの「政治的秘密結社」が生まれました。上流 . . . 本文を読む

「インサイドマン」─“ほのめかし”だらけの映画

2007-02-17 | ■映画
スパイク・リー&デンゼル・ワシントンのコンビといえば、あの重厚な傑作「マルコムX」を思い出さざるを得ませんが、今回の作品はスマートなクライムムービー。役作りのためなのか、少々太り気味のワシントンは、頭脳明晰な銀行強盗と交渉にあたるニューヨーク市警の刑事役です。 犯人との交渉といえば、「交渉人」という映画、ありましたね。サミュエル・L・ジャクソンとケビン・スペイシーの二人の交渉人(ネゴシエーター) . . . 本文を読む

地方の時代と浅野史郎氏

2007-02-16 | ■社会/政治
「第4回青森県地方分権シンポジウム」に行ってみたら、まだ開始時間には間があるはずなのに、既に誰かが話している様子。見ると、基調講演の講師の浅野史郎・前宮城県知事(現在は慶應義塾大学教授)が、マイクを握って勝手に?話を始めていたのでした。さすがに型破りの方ですね。 このシンポジウムの趣旨は、地方分権改革に向けた流れが一層加速する中、今後の県の在り方を考える上で、県民に、分権型社会にふさわしい新たな . . . 本文を読む

これからの教員には「プラス@」が必要

2007-02-15 | ■教育
弘前大学教育学部に、2005年度から教員養成学研究開発センターが設置されました。その2周年記念シンポジウムに参加してきました。 「青森より、新たな教員養成改革の挑戦が始まった!」といううたい文句に見られるように、「教員養成学」という形で教員の養成をとらえようという試みは全国で初めてのことです。シンポジウム前半では、同センターの2年間の取組が紹介されました。 学部長はじめ、大学側がしきりに言及し . . . 本文を読む

聖バレンタインデーの由来─キリスト教会と全国煮干協会

2007-02-14 | ■世界史
今日は聖バレンタインデー。形の違いはいろいろあれ、世界各地で男女が愛を誓い合う日となっています。日本では、女性から男性にチョコレートを贈る日になっていますが、これは50年ほど前に東京のあるデパートで、チョコレート会社がキャンペーンをしたのが始まりとされています。 聖バレンタインデーそのものの由来は、クリスマスと同じように、古代ローマ時代のキリスト教とそれ以前のローマ人の信仰との融合によるものと言 . . . 本文を読む

「墨攻」─その2 「東アジア」の合作作品として

2007-02-13 | └歴史映画
「墨攻」の原作は、森秀樹作画、脚本久保千太郎による同名漫画。その漫画にはさらに原作があって、酒見賢一の同名小説です。私はどれも未読ですが、映画を見て読んでみたくなりましたね。映画では原作にないキャラクターも登場しているらしいですが…。 この映画、中国・日本・香港・韓国の合作です。主なスタッフの関わりを整理してみると、 ■中国…製作のホアン・チェンシン、梁王役のワン・チーウェン、逸悦(いつえつ) . . . 本文を読む

「墨攻」─その1 墨家思想の盛衰

2007-02-12 | └歴史映画
歴史の中でもっとも面白いのは、ある国家が安定した政権を保っている時よりも、むしろ分裂、群雄割拠の時代だとよく言われます。日本史で言えば戦国時代、ヨーロッパ史では近代前半、中国史では、春秋戦国時代・三国時代…。そんな「激動の時代」が面白いのは、いろいろなタイプの「人間」が覇を競っていたからにほかなりません。 中国の春秋戦国時代とは、紀元前770年から紀元前221年までの約550年間の動乱の時代を指 . . . 本文を読む