カクレマショウ

やっぴBLOG

南部地方の「もち小麦」

2016-06-22 | ■青森県

先日、八戸市内の北方面から旧下田町のあたりを通りかかった際、「小麦畑」を発見して、おおっと思わずクルマを停めて降りてみました。一面の田んぼの一隅にある黄金色に輝く小麦畑。ちょうど通りかかった、ねじり鉢巻きして犬の散歩中のおじさんに「これ小麦ですよね?」と聞いてみたところ、ニカッと笑ったきり返事がなかったのが気になって(笑)、あとでネットで調べてみたところ、「もち小麦」というフレーズにたどり着きました。

その小麦畑の近くにある観光農園「アグリの里おいらせ」のサイトに、「地元の農家さんの協力を得て、作付から加工~販売まで、青森県産もち小麦「もち姫」の普及を進めています。」と書いてあったのです。おそらく、私の見た小麦畑は、この「もち姫」だったのではないかと推測されます。同サイトによると、もち小麦は、「お餅のモチモチ感とうどんのツルツルした食感をもち、歯にくっつきにくく、飲み込みやすい健康的な食材」なんだそうです。ノドに詰まりにくいとか、血糖値が上がりにくいという特徴もあるんだって。

考えてみると、もともと県南地方は、そばはもちろんですが、すいとんや麦かっけなど小麦を原料とする郷土食も豊富な「粉もん」文化の地。小麦って今ではほとんどが輸入物ですが、昔は自分たちで栽培していたはずです。なぜ小麦の作付けが見られなくなってしまったのかわかりませんが、健康食材としての「もち姫」の登場で、新たな小麦文化が生まれるかもしれませんね。

小麦畑ってなかなか見慣れないせいか、とても新鮮な感じがしました。田んぼの稲はまだまだ成長途上ですが、小麦はそろそろ収穫時。風にさわさわ揺れる小麦の穂を見ていたら、「麦の穂をゆらす風」のワンシーンを思い出しました。アイルランドの独立闘争を描いた、じんとくる映画です。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿