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「とちぎの高校生─じぶん未来学」がすごい。

2016-05-24 | └社会教育

栃木県教育委員会生涯学習課が作成・発行した「とちぎの高校生─じぶん未来学」という冊子が届きました。やがて親になる世代である高校生が、親や家族の役割を考えたり、地域の人々とのかかわりを通して学んだりすることを通して、地域を支え守る気持ちや定住意識を培うためのプログラム集です。

自分を考える、親を考える、子どもを考える、家族を考える、地域を考える、社会を考えるという6項目それぞれに2つずつテーマを設け、計12のプログラムが用意されています。各プログラムは、「テキスト」、「資料」、「ワークシート」で構成されており、ワークショップ等の参加体験型で学習が進められるようになっています。さすが、人権教育の参加型学習で先進県の栃木県。「ワークシート」がよく考えられたものになっています。これなら高校生も楽しみながら学習ができるというものです。

このプログラムは、家庭科や公民科、総合的な学習の時間に適宜導入できるようになっているとのことですが、それ以外の場でもいろいろ使えそうです。テキストの中にも、「ソーシャル・ネットワーク」、「重要な他者」、「プランド・ハプンスタンス理論」、「キャリア・レインボー」、「様々な『家族のかたち』」、「社会参加の『見えない条件』」、「父子手帳」など、近年着目されているキーワードが続々出てきます。豊富な裏打ちデータを含め、読んでいるだけで勉強になります。

それにしても、この冊子が「家庭教育支援」の一環として作成されているというところがすげ~なぁ!と、あまりにも感動したので、ついでにいろいろ尋ねたいこともあったので、栃木県生涯学習課に電話してみました。聞けば、この冊子、今年度の新入生全員に配布したとのこと。ワークシートの使い方(ワークショップの進め方)については、展開案を別途学校に送付しているほか、先生方の研修も実施するのだとか。至れり尽くせり。こうでなくちゃ、せっかくいい冊子作っても本棚の肥やしになってしまいますもんね。内容はもちろんですが、こういうところも真似っこしたいと思う。


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