高校の必修科目履修漏れの問題は、世界史のみならず、芸術や体育、情報といった他の教科の未履修に拡大し、そしてついには茨城県の高校校長の自殺という事態を招くまで至っています。何とも痛ましいことです。
これだけ多くの学校で、「当然やらなければならないこと」が当然のことのように「行われていなかった」こと、それを学校の最高責任者である校長が容認していたということ、教育委員会もそれを黙認していたフシがあるこ . . . 本文を読む
ロシア・レンフィルムの巨匠アレクセイ・ソクーロフが天皇・ヒロヒトを描く。天皇を演じるのはイッセー尾形。それだけの情報を携え、興味津々で大阪・十三の繁華街のビルにある「第七藝術劇場」という映画館まで足を運びました。
終戦も近いある日。天皇の朝食のシーンから映画は始まります。皇居にしてはやけに薄暗く、狭い部屋。ここは地下壕なんだなということがしだいにわかってきます。侍従長(佐野史郎)が両開きのドアを . . . 本文を読む
監督ブライアン・デ・パルマ。「殺しのドレス」、「アンタッチャブル」で見せてくれた緊張感あふれる映像は忘れられません。で、「世界一有名な死体、世界一忌まわしい謎」と、うたい文句もおどろおどろしい「ブラック・ダリア」を期待感たっぷりで見てきました。
てっきり「惨殺死体」から映画が始まるものと思いこんでいたので、最初は、んー?警官同士のボクシングの試合?というわけで、別の映画見てるかと思いました。それ . . . 本文を読む
夕照に映える太陽の搭。
私にとって、大阪といえばココなんです。あの進歩と調和の祭典から36年間、この地にずっと立ち続けています。
見ていて飽きないこのフォルム。その表情。岡本太郎、不朽の名作です。
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先日、金香百合(きむ・かゆり)さんの講演会「大切な子どもたちのために 今親や大人にできること」を聴く機会がありました。
キーワードは、「対人援助」、「ホリスティック」、「自尊感情」でしょうか。
参加者のほとんどが家庭教育・子育て支援の活動に関わっている方。つまり「対人援助者」であるというところから、対人援助者は「当事者」の夢や自己実現に向けてどのように関わっていけばいいのか、「自分を知る」とこ . . . 本文を読む
富山県の高校で必修の「世界史」を履修していなかったことから、3年生全員が卒業できないかもしれないという事態。こういうのって、同じような事例が芋づる的に出てくるものですが、すでに今日までに、全国各地の多くの高校で同じようなことをしていたことがわかりました。
そういう「ウラ」の手を使える、ということを高校で堂々とやって見せていいものでしょうか。「実績」とか「生徒のことを考えて」とか、私には大人の欺瞞 . . . 本文を読む
昨日、NHKのプレミアム10で放映された「今日までそして明日から~吉田拓郎・35000人の同窓会」。あの熱狂の夜から1ヶ月。NHKハイビジョンによる生中継では、大相撲による中断に加えて、第1部も見られなかった私にとっては、コンサートの全貌を見る機会がようやくやってきたという感じですが、「総集編」は、来週4時間にわたって放送されるとのことで、そちらを楽しみにすることにします。
今回の番組は、コンサ . . . 本文を読む
青森県は、「少年少女発明クラブ」数が14もあり、全国1位なのだそうです。その歴史は四半世紀ほどさかのぼることができます。理科の先生や鉄工会社の社長さん、電器屋さんといった発明好きの大人たちが引っ張ってきた経緯があるようです。特に、県南地方でさかんのような気がしています。今や国際大会まである中学生のロボコン(ロボットコンテスト)も、八戸市の中学校が発祥となっています。
青森市内のショッピングセンタ . . . 本文を読む
ヒラフミ 2.0さんのブログで知ったFree Hugs Campaign。You Tubeで動画を見られます。
シドニーのとあるショッピングストリート。一人の男が「FREE HUGS」と書かれたボードを掲げて歩く。道行く人は怪訝な顔。と、一人のおばあちゃんが近寄ってきて男とハグする。ここから画面はモノクロからカラーに変わり、いろんな人が彼とハグしていく。女性も男性も、スケボーに興じる若者もお年寄 . . . 本文を読む
平成18年4月、日本初の教育養成の専門職大学院として日本教育大学院大学が開校しました。設立者は、首都圏を中心に学習塾「栄光ゼミナール」を展開する株式会社栄光。
文部科学省は、平成20年度から教員を養成する専門職大学院をスタートさせる予定です。全国の教員養成系大学に「教職大学院」が設立され、教員になるためには大学院修士課程を修了することが求められる時代になっていきます。日本教育大学院大学は、それを . . . 本文を読む
安倍内閣の諮問機関として、教育再生会議が昨日スタートしました。
「教育改革」ではなく、「教育再生」とうたっています。つまり、今の学校教育は落ちるところまで落ちたから、根っこのところから「再生」しなくてはいけない、ということなのでしょうか。
学校評価制度、教員免許の更新制度、教育バウチャー、大学の9月入学制度とボランティアの義務づけ、いじめ問題への対応、教育委員会改革と、議論すべき課題は百出です . . . 本文を読む
「ゆとり教育」の旗振り役として知られる文部科学省のT氏が辞職するというニュースが飛び込んできました。時代の流れをつくづく感じます。
「ゆとり教育」とは、1990年代後半に、T氏が旧文部省内の反対を押し切って打ち出した「教育改革」。「詰め込み教育」への反省から、子どもたちにもっとゆとりをもって学校生活を送ってもらおうというわけで、学校週5日制や「総合的な学習の時間」の導入など、学校制度の大きな転換 . . . 本文を読む
川崎市でキャリア教育に取り組むNPO法人「キーパーソン21」が、青森にキャリア教育のタネをまいてくれました。(社)青森青年会議所による仕掛けです。
夕べは、キーパーソン21の生みの親であり、代表理事を努める朝山あつこさんと、理事の谷中修吾さんによる講演会が行われました。「普通の母親」だった朝山さんが、なぜ学校でのキャリア教育の必要性を感じたのか、そこには朝山さんの子どもたちに対する熱い思いがあり . . . 本文を読む
職場や学校、地域で、何かのアイディアをたくさん集めたい時に使われるのが「ブレインストーミング」という手法です。
ブレインは「脳」、ストームは「嵐」というわけで、脳を嵐のように働かせてアイディアをできるだけたくさん出す方法ですが、とにかく「量」が勝負で、アイディアの「質」はとりあえず問わない、他人のアイディアを否定したり批判したりしない、他人のアイディアをパクるのは大いにけっこう、といった一定のル . . . 本文を読む
オリバー・ストーン。「プラトーン」(1986年) 、「7月4日に生まれて」(1989年)、「天と地」(1993年)の“ベトナム戦争3部作”、「JFK」 (1991年)といった反骨精神あふれる映画を生み出してきた監督です。
で、そのオリバー・ストーンが今回は“9.11テロ”を描くというので、公開を心待ちにしていました。“ベトナム戦争3部作”が、いずれも戦争終結から十何年もたってからようやく描くこと . . . 本文を読む