日々改善

今日の問題を明日に残さない!問題解決を図って行く様をリアルに描写していきます。経営コンサルの視点で物事を見ていきます。

レジ袋に心を込めて

2006-11-05 | 経営改善
久しぶりに娘と食品スーパーへ行ってきました。
お昼に3パック1,000円のお寿司を買うことになり
鉄火巻き、ぶりトロの握り、そしてサーモンの握りを選び
レジに並びました。

先のお客さんのレジも済み
いよいよ私たちの順番
レジのおかあさん(50歳代前半かな?)が
一番下にサーモンの握りのパック
そしてぶりトロの握りのパック
最後に一番大きな鉄火巻きのパックを詰め込もうとするが
明らかに体制が悪く、詰め直しをしようとした時に
サーモン、ぶりのパックの中でお寿司が踊り
見事ネタとご飯が離れてしまいました。
それを見た瞬間、後ろにいたレジ待ちのおばちゃんは
他のレジに移っていきました。
それでも、一人だけ私たちの後ろにレジ待ちのお客さんが残ってしまい
いつものごとく「どうするのかな?」と思ってみていたら
「すみません、すぐにお取替えしますから・・・。」と言って
グチャグチャになったお寿司をレジ下に入れて
「お待ちください」も言わずに
次のお客さんのレジにかかりました。

一瞬目を疑った私と娘は半分溜め息をつきながら
自分たちのお寿司の交換を待っていました。

やっと他のお客さんのレジも終わり
私たちのお寿司の交換になりました。
レジのおかあさんはレジに鍵をかけることも無く
小走りにお寿司の交換に行きました。

「オイオイ!レジからお金を抜かれちゃうよ!
管理体制はどうなっているの?」そう思いながら
結果としては私と娘が空いたレジのお留守番になりました。

お寿司売り場の担当に事情説明をしたうえで
両手にお寿司のパックを握り締め走って帰ってきました。
「すみません、商品はこれでいいですね。」
と、見せてくれたのが「さわらの握り」と「サーモンの握り」
「さわらじゃなくて、ぶりですよ」と言うと
「えっ!そうでしたっけ!?」と怪訝な声をあげ
レジのお母さんは、もう一度寿司売り場に走っていきました。
今度は見事にぶりトロではなく、ぶりの握りを持ってきて
「これですね。」と言いつつ
我々には有無も言わせず、レジ袋に「ぶりのお寿司」のパックを詰め込みました。
結局、乱雑に扱われたお寿司のパックは、再度踊ってしまい
ぶりの握りをネタとご飯を分離させて
レジ袋の中にしまわれてしまいました。

商品も違う
レジの順番もあったものじゃない
他のお客さんからは白い目で見られる
こんな状態でしたが
私と娘は互いに目配せをして許してあげることにしました。
なぜか?
それは、もう二度とその食品スーパーへ行くことは無いからです。

どんなにお店をきれいにしていても
どんなに新鮮な商品を置いていても
99%の従業員の教育が出来ていたとしても
たった一人のレジ担当者が、商品を駄目にした上で
そのお店のお客さんを失わせてしまっている。
将来に渡りたくさんの損失を被ってしまっているのです。

しかし、スーパー自身も考えなくてはいけないのが
このようなケースはスーパーの店長には聞こえてこないと言うことです。

また、レジでこのようなことが起こるということは
「売る側の事情」ばかり優先して
「買う側の事情」をまったく考慮していないということです。

スーパーで買う商品はそのほとんどがレジ袋に入れられ
家へ帰ってから食べるものだということを無視していることです。
今回のケースでは、明らかにパックの大きさに比べ
収められているお寿司の数が足りないのです。
買って帰ってから、レジ袋を開けたときにがっかりする
お客様の顔が見えていないのです。

売り手の事情は横に置いておき
買い手の事情で商品を見てほしいものですね。

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