日々改善

今日の問題を明日に残さない!問題解決を図って行く様をリアルに描写していきます。経営コンサルの視点で物事を見ていきます。

笛吹けど保証協会は動かず

2008-12-08 | 危機管理
財務局係官による金融検査マニュアルの話を聞く機会に恵まれました。
金融庁は金融検査を盾に金融機関に
貸し渋りを助長させるようなことはしていないという趣旨のものでした。

確かに中小企業の資金繰りの最先端にいる我々税理士が見ても
金融庁の検査を理由に金融機関が貸し出しを断ることはありません。

しかし、現場では資金を貸して貰えない企業がごまんといます。
国が緊急に企業の資金繰り支援のために
6兆円にも及ぶ保証枠を設けたにもかかわらずです。

恥ずかしながら今頃になって金融機関と保証協会の関係が理解できました。

金融機関・・・財務省の管轄
保証協会・・・経済産業省の管轄
即ち、金融機関が貸し渋りをしていないかどうかを
金融庁(財務省管轄)がどんなに一生懸命に検査しようと
中小企業庁(経済産業省)管轄の保証協会は関知しないのです。

金融機関と保証協会は金融という関わりの中で
まったくその親の管轄が違うところで動いているのです。
財務省と経済産業省というその行政目的が違う省庁が監督している訳ですから
これでは金融が円滑に動く筈はないのです。

後手後手の経済対策のみならず縦割り行政の弊害が
中小企業の運命を握っているなんて皮肉なものですね。
コメント
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